(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)



第87話 行動できない理由


「ではちょっと考えてみてください。水島さんは

なぜなかなか行動できないんだと思いますか?」


「そうですね・・・、優柔不断だからだと思います。

それと、失敗したら怖いっていうのもあるかな。」


「なるほど。言い換えると、決断できないということ

と、失敗への恐怖があるわけですね?」


「はい。」


「うん、じゃあ水島さん、この『決断』ってどういう意味

だと思いますか?」


「決めること、じゃないですか?」


「“決断”っていう字をよく見てください。」


「決める、と、断る・・・。決めて他のことを断るっていう

ことですか?」


「その通り! 決めて断ち切るって言った方が

わかりやすいかな?つまり、ひとつに決めて他の

選択肢をあきらめるってことですね。

ちなみに、ある辞書では、『きっぱりと心を決める

こと』と出ています。きっぱりっていうことは、そう

いうニュアンスですね。」


「なるほど。」


「で、なぜ優柔不断な人が決断できないかと言うと、

多くの場合、あれやこれや迷うからなんです。

もっと言うと、選択肢のうち、どれも捨てられない。」


「わかります。私も、大事な何か決めるとき、他の

選択肢を残しておかないと取り返しがつかない気が

して不安になります。」


「そうそう。それが決断できない一番の原因だと思い

ます。つまり、捨てられない。」


「はい。」


「だから、決断する場面では、常に決めることと

捨てることが一対なんです。これ、大事な概念ですよ。」


「はい・・・。で、でも、必ず捨てた方がいいとは

限りませんよね?例えば、両方選んでもいいかもしれないし・・・。」



続く・・・・・・