(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)
「こんにちは。前回の“盾を構えるイメージを使って
自分を守る宿題”やっていただけましたか?」
「はい。嫌いな上司に怒られたときにやってみました。」
「どうでした?」
「不思議なんですが、『自分』をしっかりと持ってる
感じがして、あまり凹みませんでした。
先週、ここに来る前に怒られたときはかなり凹んだんですけど。」
確かに、今日の彼女は黒いコーディネートにもかかわ
らず、なんとなく明るくはつらつとしている。
僕のカンは当たっていた。やはり前回は、上司に怒られ
た後だったのだ。
「それは良かった。実は、盾を構えるということは、
相手の攻撃から自分の心を守るんだ、という
意志をあらわすようなものなんです。
例えば、どんなに気の弱いお母さんでも、わが子の
身の危険には、驚くほど強い力を発揮したりします
よね? それを自分に応用しているのです。
つまり、自分が傷つくピンチに、自分の心を、盾で
力強くガードすることによって、眠っていた強い
自分を心の奥底から、一瞬だけ呼び出すみたいな感じです。」
「うーん、少し難しいですね。」
「はは。でも何となくでもわかりますか?」
「強い自分が眠っているってところがどうしても・・・。私、気が弱いし。」
そう暗示でもかかっているかのように彼女は言った。
「ああ、そこで引っかかってたんですね。確かに、一般的
に気が弱いっていうのは、どんなときでも常に弱いって
いうニュアンスがありますよね。でも、例えば、おどおど
して大人しい人が、何かのきっかけで、突然キレて大声
で怒鳴ったり暴れたりするって話、聞いたことは・・・?」
「もちろんあります。」
「実は、気が弱いっていうのは、普段の元気とかが弱い
だけであって、元気というものは一時的にアップさせ
たりできるんですよ。大人しい女優さんが、活発な女性
の役を演じられるように・・・。」
「私でもできるのかな・・・。」
「もちろんです。全部のカウンセリングが終わるころには、
自分の変化にきっと驚きますよ。」
続く・・・・・・