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第100話 悪魔の呪縛


「どうしてイメージすることでうまくいくんでしょう?」


「まあ、イメージするだけで全部が全部うまくいく

とは限りませんが・・・。考えてから行動するタイプ

の人って、自然と考えすぎて動けなくなってしまう

ところがありますよね?


それを、自分に対して違うイメージを与える

ことによって、一時的に動けるようにしている

んです。言わば、一瞬、呪縛を解くみたいな感じかな。」


「呪縛・・・。」


「そう。考え続けていると、不安や心配がだん

だん大きくなって、悪いことしか考えられなく

なってしまう。でも、実際やってみたら全然

大したことなかったってことありませんか?」


「よくあります。」


彼女は大きくうなずいた。


「案ずるより産むが易し、ってやつですよね。

だから、その悪い方に考えてしまう回路を中断

させるために、イメージを使うんです。」


「なるほど。」


「実はですね、人間の中には天使と悪魔がいる

んです。考えてから行動するタイプの人が何か

をしようとすると、悪魔が出てきて、いつも同じ

セリフをささやくんです。

『ほんとに大丈夫か?』って。


すると、このタイプの人は『いや大丈夫なわけ

ない!』って悪い答えを公式のように出してしまう

んです。すると、暗示にかかったように動けなくなってしまう。」


「すごくわかります。」


「でしょう? でも、イメージをうまく使うことで、

悪魔が天使に変わるんです。

『とりあえずやってみよう』ってささやく天使に。」


「悪魔が天使に・・・。面白いですね。」


「でも、今日のはもっと面白いトピックですよ。」



続く・・・・・

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第99話 “最初の一歩”

PM6:00。日中は暖かかったが、この時間になると

さすがに冷える。エアコンの暖房を入れて彼女を

迎えた。


今日は最終回。総仕上げだ。


「こんにちは。前回の行動の宿題いかがでした?」


僕はイスに深く腰を掛け、ゆったりとした口調で話しかけた。


「はい、苦手な電話をかけるときにやってみました。」


仕事帰りで急いで来たのだろう。ダークブラウンの

バッグとベージュのコートを脇に置くと、軽く息を

はずませながら、でもしっかりと話し始めた。


「で、どうでした?」


「それが、マシンガンをイメージして電話かけると、

最初の一歩に勢いが出るっていうか・・・」


少し紅潮した頬を手ではさむようにしながら言った。


「うまくいった?」


「ええ。なんだかウソみたいで。」


そう言って彼女は笑った。うれしそうだ。


「ウソみたいですか(笑)。でも、信じられないと

いう気持ちはわかります。」


どうしてイメージすることでうまくいくんでしょう?



続く・・・・

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第98話 内気な女性の香水



「そういうとき、頭の中で、持っているバズーカを

マシンガンに持ち替えて、連射しながら敵地に

乗り込む姿をイメージをしてみてください。

そして、すぐに行動にとりかかってみる。

つまり、マシンガンモードに切り替えるわけです。」


「はあ・・・」


「疑ってますね?」


「疑って・・ます(笑)。」


「あらら(笑)。逆に、マシンガンタイプの人は、

場合によっては、バズーカに持ち替えてじっくりと

ねらっている姿をイメージすると上手くいくでしょう。」


「確かに、落ちついて取り組めそうですね。」


「ものは試し、ぜひやってみてください。

できたら、ダダダダダッとかドーンとか、音も

つけてやることをおすすめします。」


「これが今回の宿題ですね!やってみます。」


「では、また来週やった感想を聞かせてくだ

さい。次回は今よりも元気が出る話をします。」


「はい、ありがとうございました。」


軽やかな足取りで彼女が帰っていった。

香水か。微かに残り香が漂っている。
なかなか。


外が見たくなり、窓の側まで行った僕は、

ガラスに映った自分の顔が笑顔のまま元に

戻っていないことに気が付いた。


「いつからでも人は変われるんだよな。」


そうつぶやいていた。


【報告書】
氏名:水島 志保子
内容:行動の質と量をアップさせるために、

マシンガン・ライフル・バズーカを使い分ける

手法を解説。彼女は典型的なバズーカタイプ。


・・・・・・


宿題:行動力をアップするために、武器を持ち

かえるイメージ法を実践すること。



続く・・・・