(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)
第99話 “最初の一歩”
PM6:00。日中は暖かかったが、この時間になると
さすがに冷える。エアコンの暖房を入れて彼女を
迎えた。
今日は最終回。総仕上げだ。
「こんにちは。前回の行動の宿題いかがでした?」
僕はイスに深く腰を掛け、ゆったりとした口調で話しかけた。
「はい、苦手な電話をかけるときにやってみました。」
仕事帰りで急いで来たのだろう。ダークブラウンの
バッグとベージュのコートを脇に置くと、軽く息を
はずませながら、でもしっかりと話し始めた。
「で、どうでした?」
「それが、マシンガンをイメージして電話かけると、
最初の一歩に勢いが出るっていうか・・・」
少し紅潮した頬を手ではさむようにしながら言った。
「うまくいった?」
「ええ。なんだかウソみたいで。」
そう言って彼女は笑った。うれしそうだ。
「ウソみたいですか(笑)。でも、信じられないと
いう気持ちはわかります。」
「どうしてイメージすることでうまくいくんでしょう?」
続く・・・・