ベルの巣立ち(後編) | 公益財団法人 ヒューマニン財団活動BLOG

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私たちヒューマニン財団は、犬猫のクオリティー・オブ・ライフ(QOL)を向上させるとともに、個人や社会に役立つペット(犬猫)を育成し、動物介在活動を推進することにより広く社会に貢献します。

ベルは茨城県動物指導センターより2023年6月に引き出しました。

問題なくリードがつけることができ、どこを触っても大丈夫ということで引き出したものの、保護当初は非常に落ち着きがなく、呼んでも振り向かず、庭に出すと常に逃げ出せる場所はないかと探していました。

しかし、1ヶ月ほどした頃には、スタッフが呼べば戻ってこれるようになり、サークルでもとても静かにおとなしく過ごせるようになりました。

 

 

 

 

しかし、ジーマックプログラがスタートすると、また別の形でベルの繊細な部分が見えてきました。

ケージに入ると出して欲しいと要求したり、大きな音がすると集中ができなくなったりと、環境の変化やちょっとしたストレスへの対応が苦手ということがわかりました。

しかし、それを彼女の個性と捉え、担当トレーナー(少年)はベルに向き合ってくれました。

ベルの繊細な部分や環境は変えることができないけれど、その状況でどうすれば指示を聞いてくれるのか?集中できるか?を考えながら訓練することはとても根気が必要だったと思います。

特に、シェイク(おて)をなかなか理解してくれずとても苦労しましたが、その分、ベルが理解した時には、彼を始めみんなで喜びました。

 

 

 

甘えちゃんで、繊細で、活発で、人が大好きなベル。

もう何も心配することなく、安心して、大好きな家族に囲まれて賑やかに、でも穏やかな生活に恵まれました。

ご家族の皆さんに、ますますの笑顔と楽しい時間を与えてくれればと願っています。

 

ベルちゃん、ありがとう、元気でね。

 

(鋒山)