前任の方が、日本へ帰られました。
そして私は、彼女の
電動自転車を安く譲ってもらいました。
私の現地化がどんどん進んでいく昨今です。
電動自転車
そう聞くと、普通の自転車に
ちょっと電気っぽさが含まれているような感じに聞こえる。
しかし、こっちの電動自転車
バリバリの電動

原付バイクと同じように
ハンドルのところを、ぐりんと回すと走り出す。
そしてスピードも原付バイクと同じぐらい。
よく見えないかもしれないけど
サドルの下のところに、ばかでかい電池があって
その電池がとてつもなく重く
小回りが利かない。
だけど、速い。
天津は小さい街だからか、自転車率が高い。
自転車の為の道があり
朝は、自転車ラッシュで、危険。
電動の場合、普通の自転車より速いので
信号が青になった瞬間の、スタートダッシュが肝心。
じゃないと、普通の自転車の後について
ゆっくり走らなければいけない。
ゆっくり走るというのは、意外と難しい。
自転車道を歩く歩行者や、渡ろうとする歩行者
彼らは、とにかく危険。
なぜなら、電動は無音な上、速い。
歩行者に気付かれず、ひきそうになったことが、既に何回か。
そして、上には上がいて
自動車というものも走っている。
彼らも彼らで危険だ。
譲るという気持ちが微塵もなく
スピードを出して走る電動自転車に
更に上のスピードで、ぶつかって来ようとするという
大胆不敵な存在だ。
被害者になる確率と、加害者になる確率
どちらも併せ持つ、電動自転車。
朝の自転車ラッシュの時間帯は
きっと、私の集中力が一番研ぎ澄まされている時だ。
電動自転車に乗っていると
いよいよ、中国人になったような気がしてきます。
行動や考え方、次第に現地化が進んでいる私ですが
交通マナーにおいては、現地化を食い止め
安全運転を心がけたいところです。
今日はビザの更新をすべく
出入国管理局へ行ってきました。
ここは警察の管轄で
建物の周りはお巡りさんでいっぱい。
今日は、そんなお巡りさんに
イラッとしたお話です。
タクシーで出入国管理局に到着。
運転手に
「領収書ください」
と言うと、なんと
「えぇ、領収書出す機械がねぇ壊れちゃったんだよ
これあげる」
と言って、数週間前の
べろべろのレシートを渡された。
既にイラッとしながら
タクシーを降りると、お巡りにつかまる。
お巡り、威圧的な態度で
「どこへ行くんだ」
と聞いてきた。
職務質問かよ
急いでるのに…
そう思いながら
「ビザの更新」
と答える。
「どこの国から来たんだ」
「日本」
「学生か、社会人か」
「社会人」
「どこの会社だ」
「~っていうところ」
「なんだそれは」
知らないんなら聞くなよ
面倒くさい人だな…
そう思いながら、名刺を見せる。
お巡り、名刺に目を通したと思ったら、なぜか
「これは預かる」
と言いだした。
なんでよ?
ただビザの更新に来ただけなのに
あんた、何よ?
とりあえず、お巡りに見せた、その名刺が
携帯電話の番号を手書きで書いていたものだったので
パッと取り上げて、携帯番号の入っていない方を渡した。
スタタターっと歩いて行くと
「おい、待て!」
と言われる。
何なのあんた、何の用?
「携帯番号が書いてないじゃないか!」
なんで?
なんで携帯番号が必要?
「会社の番号書いてあるでしょ!」
そう言うと
「携帯番号だ!」
と言われる。
おかしい。
このお巡り、おかしい。
絶対これ
職務質問に見せかけたナンパだ。
そう気付き、急いでいたのもあって
結局シカトして建物に入って行った。
先ほどから私、「お巡り」呼ばわりしていますが
いいお巡りさんなら、もちろん「お巡りさん」と呼びます。
お巡りさんには、悪い人もいる
そんなことを知った一日でした。
働き始めた私ですが
元々、社会人経験0と言っても過言ではありません。
今、必死に
社会人っぽくふるまっていますが
所々で、無理が生じてきます。
以前の仕事は日本語教師。
ちょっと普通の仕事とは違う上に
いわゆる「日本社会」という感じではなかった。
周りはいい人ばかりだったし
仕事はそれぞれ、生徒に向かってやることだったので
あまり上司、部下という関係もなかった。
服装もリラックスの極みのようなものだったし
毎日、楽しく働いていた。
それが一変、今や
各企業の天津トップに囲まれる状況になった。
ちょっと特殊な仕事で
直接の上司、というわけではないけれど
周りはお偉いさんばかり。
時には政府関係の人とも会う。
救いは、私のこの、童顔。
「若いうちは色々わからないこともあるし
失敗してもいいんだから」
そう言ってくださるのは嬉しいけれど
たぶん私、あなたが思っているよりは年とってます、すみません。
先日、お偉いさんに囲まれて
お酒を飲みに行った。
日本社会に入ったことがない私は
こういうとき、一体何をすればいいやら、わからず
借りてきた猫のように、隅で小さくなっていた。
すると、焼き鳥が運ばれてきた。
私の目の前に置かれた焼き鳥。
「…串からバラすのか?これ、バラすのか??」
心の中で葛藤する私。
よくわからず、しばし見て見ぬふり。
すると、一人がバラし始めた。
「そうか、やっぱりバラすのか」
そう思い、緊張しながら
せっせと串から鳥をバラしていく。
野菜なんかはスルスル取れるけれど
鳥は固い。
よいしょ!
力を入れた瞬間
鳥は、スポーンと飛んで行った。
「あぁあ!」
心の中で叫ぶ。
動揺する私と
見て見ぬふりをしているのであろう、お偉いさん達。
「もういい
私、もう何もしない」
そう思いながら、飛んで行った鳥肉を拾う。
周りの方々はとても優しく
色んなお話を聞くのは楽しいので
飲み会が嫌なわけではありません。
ただ
どうしたらいいのかわからない食べ物を出してほしくないだけです。
社会人への道は遠い。