さて。
今日、北京は40度です。
冬は寒くて困りますが、夏は暑くて困ります。
北京で初めての夏を迎えましたので
今日は、新たな夏の発見を書きたいと思います。
最近、よく目にするのは
お腹を出すおっちゃん。
どういう意味か、というと
そのままの意味。
おっちゃん、シャツを胸元まで捲りあげて外を歩く。
なぜ彼らはそうするのか。
理由を考えてみた。
そして一つの答えに辿り着く。
「暑いから」
それ以上でもそれ以下でもない。
では、なぜ脱がないのか。
理由を考えてみると、これまた一つの答えに辿り着く。
「脱いだシャツを持って歩くのが面倒くさいから」
これも恐らく、それ以上でもそれ以下でもないだろう。
まさかファッションでやってるわけではあるまい。
そう、彼らの行動は、奇怪に映るけれど
至極、簡単に説明できる。
「私達はなぜ衣服を身に付けるようになったのか」
という疑問より、よっぽど明確に答えが出せる。
もうひとつ。
ムダ毛の処理をしない女の子、大多数。
これは台湾のときもそうだったので
ある程度、慣れているつもりでいた。
しかし驚いたのは
彼女達、ワキを一切処理せず、しかも普通にノースリーブを着る。
ノースリーブを着るなら、ちゃんと処理しなきゃいけないし
処理しないなら、袖のある服を着なきゃいけない
そう思っていた私には、新しい概念だった。
ワキには毛がある
それが何か?
というように、可愛らしい彼女達は
ノースリーブを着て街を闊歩する。
見たいか見たくないかと言われれば、間違いなく見たくはないけれど
それ以上に間違いなく、人間のワキには毛がある。
夏の北京を歩いていると
新しい発見をしたり、新しい概念を得られたりします。
あまりにシンプルな光景を目の当たりにして
「進化って一体?」と、逆に悩んでしまうこともあります。
あまり深く考えすぎないよう
北京では、まっさらな頭で過ごすことをお薦めします。
近所のフードコートで勉強。
来週、HSKのテストを受ける。
中国語のテストで、一番上の級。
自分的に、受かる確率は40%ぐらいか…
さっぱり準備も整っておらず
一週間前にして、何ができるというのやら
とりあえず、模擬問題を解いている。
フードコートで、すいかジュースを買う。
「すいか、今、冷えてないんだよねぇ…」
店員のおっちゃんが言う。
「じゃあ、何なら冷えてますか?」
「うーん…じゃあ、作るから、ちょっと飲んでね
そしたら氷入れるよ」
中国語の意味はわかったものの
具体的に、どういうことかわからず
「はぁ…」
とうなずく。
おっちゃん、すいかをミキサーにかけて、ジュースを作る。
そういう規定なのだろう、コップいっぱいにジュースを入れる。
「はい、飲んで、飲んで
はい、今すぐ、今すぐ」
え?
一口、二口、三口
せっせと飲む。
私が飲んで、少し余裕ができたところに
おっちゃん、氷を入れる。
冷たいすいかジュース(薄味)のできあがり。
すいかジュースを飲みながら、模擬問題を解く。
しばらくすると、70歳ぐらいのじーさんが話しかけてくる。
「英語を勉強しとるんか…」
見てわからんかね、じーさん。
「いいえ、中国語です」
「おや、君は何人かね」
「日本人です」
「そうか、ここで働いとるんか?」
「いえ、留学生です」
「そうか。なんでここで勉強しとるんだ?」
「いや…特に理由はありませんけど…」
「誰か待ってるんか?」
「いえ」
「ちょっと一緒に見て周らないか?」
え、何これ
なんぱ?
「いえ、来週テストがあるので…」
「そうか…」
勉強はなかなか、はかどらないけれど
HSk、どうか受かるといい。
これまたご無沙汰してしまいました。
お元気でしょうか。
私は元気です。
バタバタと慌ただしい日々が続きましたが
それも、ちょっと一段落。
今後また、ちょくちょく書いていきたいと思います。
しかし、さて、何を書きましょう。
今日は、とんでもない「スタン人」達の話をしましょうか。
カザフスタン、ウズベキスタン、キルギスタン、トルクメニスタン…
私の学校には、色んな「スタン人」がいる。
そしてその大部分が、とんでもない。
国民性というのもあるかもしれないけど
もっと大きな理由が二つ。
一つ目は、若いということ。
彼ら、平均18歳ぐらい。
最年少で13歳という子もいる。なんで?
まだまだ遊び盛りのお年頃なので
とにかくうるさいし、奇行が目立つ。
二つ目は、ぼっちゃんだということ。
北京に留学できるということは、結構なお金持ち。
今まで苦労を知らずに生きてきている。
テストのときは、あらゆる方法を使ってカンニングをする。
他の人の答えを見るなんて朝飯前。
携帯でテストの写真を撮り、友達の中国人に送り
答えが返ってくるのを待つ。
更に、その答えを、同じ教室でテストを受けている友達に送る。
最近、こっそりテスト中に辞書を使っているスタン人を見ると
「あの子は偉いな、自分で調べてる」
と思うようになってしまった。
先日、友達のスタン人が国に帰るということで
お別れを言いに、彼の寮へ行ったとき。
その部屋は三人部屋で、三人ともスタン人。
とんでもない部屋。
そこら中ゴミだらけ、掃除もしていないので床は真っ黒
そして白い壁には落書き。
管理人さんが来て、怒っている。
「この落書き、誰が書いたんだ」
「俺じゃない、あいつだ」
「違う、俺じゃない、あいつが書いたんだ」
その様子はまさに、先生に怒られている小学生。
管理人さんは更に言う。
「こんなんじゃ敷金は返せない」
最初に千元の敷金を払っているらしく
何事もなければ、戻ってくる。
「返せたとしても500元だ」
そこでスタンの彼ら、口ぐちに言う。
「600元」
「いや、700元、お願いお願い」
その様子を見て、私は
この人達、なんてバカなんだろう、と思う。
うちのクラスのカザフスタン人
彼のパパはお金持ち。
彼、三日後に国に帰るというのに
まだ飛行機のチケットを取っていない。
「前日に、お父さんの友達に電話をかければ
すぐに取ってくれるからいいんだ」
ぼっちゃんめ…。
私が唯一、彼らをすごいと思うことは
「遊ぶ」ということにかけては、プロ意識を持っているということ。
いつでも、「どうしたらもっと面白くなるか」ということを
たぶん、無意識に考えている。
おしゃべりのセンスも高い人が多い。
朝まで飲んで、酔っぱらったという彼らの首には
青アザ。
「なんで?」
そう聞くと、彼らは答える。
「噛み合った」
理由を聞いたところで、もう一度、聞きたい。
なんで?
私には一人だけ、信用できるスタン人がいる。
彼の家はお金持ちというわけではなく、奨学金で来ていて
今は大学院に進んでいる。
彼は言う。
「ああいう人達のこと、自分たちの国では
“パパの子供”って呼ぶんだよ。
いつまでたっても子供、っていうこと。
彼ら、あと五年…いや、十年はかかるかな」
冷静に言う彼を見て
そうか、スタンは全員、あんな子なわけじゃないんだな、と思う。
そりゃそうだ。
もし全員あんなんだったら、国が崩壊する。
今学期は終了し
とんでもなかったスタン達とも、お別れです。
授業中はうるさいし、何に関しても面倒な彼らでしたが
少しだけ、人生の楽しみ方を教えてもらったような気がします。
どんどん年は取っていきますが
最大限、人生楽しんでいきたいと思います。