天津で自転車に乗るおばさん達は
なぜか頭にネットをかぶっている。
聞いたところ、虫が顔にあたるのを避けるんだか、なんだか。
遠目に見ると、一瞬
ストッキングをかぶってるっぽく見えるので、びびる。
おじさん達はおじさん達で、今日もお腹を出している。
タンクトップでそれをやると
遠目に、ビキニっぽく見えるので、これもびびる。
お昼ご飯のお弁当を食べていたら
「ジャリッ」という謎の食感。
帰り道、道端で何か色々売ってる人。
60%ミッキーみたいなぬいぐるみが転がっている。
家に帰ると、隣だか上だかから
サックスを練習する音が聞こえてくる。
この前はクラリネットだったし、その前はピアノだった。
窓を開けると、外から
マイクで盛大に「オ―ソーレミーヨー」と歌う
男の人の声。
中国に来てから、細かいことに突っ込む癖がなくなった。
なぜならキリがないから。
だけど、時々、ふと思う。
この国って一体なんだ?
さて、引っ越し準備も遅々として進まない今日この頃ですが
明日、引っ越します。
天津へ。
今日は、私の知っている
わずかな天津情報を書いてみたいと思います。
北京から天津までは、新幹線で三十分。
あっというま。
祖母に
「危ないんやないの、その新幹線」
と言われたけれど、三十分なので
きっと事故も起こりようがない、と思う。
起こったらどうしよう。
更に、こんなことも言われた。
「いいねぇ、天津甘栗たくさん食べれるねぇ」
天津甘栗。
天津というところは港町。
なんだか流れで栗が集まり(?)
その栗に「天津甘栗」という名がついたらしい。
なので、天津甘栗というのは
天津で育った栗というわけではなく
天津を通って行った栗、ということ。
だから
千葉育ちの私が、大学時代だけ神奈川に住んでいたからって
「日本のどこから来たの?」
と聞かれ
「横浜です」
と言うのだって、別に悪いことではない。
だって外国の人には
ヨコハマの方がよく通じるんだもの。
そうそう、天津。
またある人には、こんなことを言われた。
「天津飯食べ放題じゃん!」
天津飯。
天津でも、また中国全土でも
天津飯という料理は聞いたことがない。
これは一体?
調べてみたところ
昔、天津の米を使って作ったから
という説が強いらしい。
「天津の米を使って作った日本料理」
それだって、天津飯と名のっている。
私、横浜出身です。
こんなふうに書いていると
「じゃあ天津って何もないじゃん」
と思う人もいるかもしれない。
なんせ、日本人的に、天津というと
天津甘栗と天津飯ぐらいしか印象にないから。
でも天津、実は古い西洋建築がたくさんあって
馬車にも乗れるし
夜景なんかも、とってもきれい。
「天津出身です」
私がそう言い始める日も、そう遠くはないかもしれない。
さて、素敵な街、天津ですが
今、天津には友達が一人もいないので
素敵な夜景も、寂しく映る可能性があります。
早く友達を作らなければなりません。
さて、なんと私
お仕事が決まりました。
日本語教師ではなく、事務職で
何故か、天津へ渡ります。
台北、北京、天津
私の人生、ますますわけがわからなくなってきました。
どうしましょう。
元々、天津の日本語学校の面接に行きました。
そこで、天津の日本人向けの雑誌をいただき
読んでみると、求人情報が。
面白そうなお仕事だな、と思い応募してみると
何故か話がトントンと進み、働くことに。
ちなみに、その日本語学校はお断りしました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
今そこで働かれている方が、八月に帰国されるそうで
それまでに引き継ぎを済ませなければなりません。
ということで、七月から働くことに。
心の準備も荷物の準備も整っていませんが
そんなことはお構いなしに、来週には引っ越します。
親元離れ、久しぶりの一人暮らしです。
大学四年間は一人暮らしをしていましたが
色々とコツを忘れてしまったので
最初は少しオロオロしながら、楽しくやっていきたいと思います。
今日は少し、服を買いました。
「事務所っぽい服」というのを、全然持っていないんです。
以前のお仕事、日本語教師は
初日に服装のNGを聞いたところ、ビーチサンダル不可と言われました。
それだけで、自由さが伝わるかと思います。
その後も、留学生となり
毎日、てろんてろんの格好をしていました。
そんな私、わけもわからず
「これ、事務所っぽいかなぁ」と考えながら服を買いました。
なんちゃってオフィスレディの誕生です。
なんだか色んなことに頭がついていかず
全てが「なんちゃって」のような気がします。
でもまぁ、スタートはいつだって、「なんちゃって」なんでしょう。
大学に入学したときは、なんちゃって大学生でしたし
日本語教師なりたては、なんちゃって日本語教師でした。
段々、色んなことが体に染み込んできて
ある日、気がつけば
「おや、私、オフィスレディじゃないか!」
と思う日が来るのでしょう。
しばらく色々と大変なことがあるかもしれませんが
なんとなく波に乗って頑張りたいと思います。
たぶん、来ているであろう、波に。