政治斬りの黒瀬修一

政治斬りの黒瀬修一

大学生が
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 国立青少年教育振興機構が、毎年実施しているのが、結婚願望に関しての話。

 2008年度の調査結果と、2015年度の調査結果を比較すると、とんでもないことに。


 今回の調査は15年12月、インターネットを通じて全国の20~30代の男女に実施。

 4000人の回答を分析した。前回08年度調査は18~29歳の男女2400人が対象。

 全体では「早くしたい」が16.9%、「したくない」が20.3%。

 でも、特に20代は「早くしたい」08年度調査20.2%から、18.0%と2ポイントダウン。

 その代わり「したくない」は、10.1%から、17.8%と「したくない」が急増した。

 子供がいない人への質問。

 子供を「結婚したらすぐにでも欲しい」が全体で18.2%だった一方、「欲しくない」は24.8%。20代は「欲しくない」は11.1%から、21.9%と倍増という結果。

 

 さて、こんな感じの将来が暗くなるようなニュースに歯止めが利かないのが、今の日本。

 結婚の前段階として、異性と付き合う人もどんどん減少しているのが、今の日本である。

 ここには、正直なところ、経済的な云々だけでは解決しない何かがあるかもしれない。

 結婚しない理由は、「経済的に難しい」63.8%、「一人が楽」50.4%、「仕事が忙しい」48.3%と、一番は経済的な理由に比重が傾いている。

 

 確かに、結婚や子供を育てるというのは、一生ものの仕事だ。そのために、経済的な、将来的な、要素を気にするのは、当然の話だろう。しかし、性交渉までしない人間が30代で半数近いというのは、もう経済的なというよりも、男性も女性も性欲、というか、異性と付き合おうということさえ、しようとしなくなっている、ということだろう。

 

 人間の命は、短い。

 命のバトンを繋いでいく。種に記された生物としての本能。

 今、日本人は、生物であることを辞めようとしているのだろうか。

 命のバトンを繋ぐ必要のない、高次元の生命体へなろうとしているのだろうか。

 これを進化と捉えるか、それとも、退化と捉えるか。

 

 そのうち、神話のように、処女受胎みたいなことが起こるかもしれません。

小林多喜二の名作「蟹工船」を読んだ方はいるだろうか。

いや、読んだことはなくとも、名前くらいは聞いたことがあるはずだ。

ないというならば、近代日本史を学んでいないということになってしまう。

少なくとも、高校で現代文をしていたのであれば、聞いたことはあるはずだ。


全て語っていると、とてもではないが時間が足りない。

というわけで、あらすじを説明すると、大体、このようなものだ。

オホーツクを走る蟹工船で働く労働者たちが主人公だ。

過酷な労働環境の中、蟹工船で働く労働者たち。

彼らが過酷さに耐え兼ね、資本家に反旗を翻していく。そんな話だ。

プロレタリア文学の代表作と言えるだろう。


労働法令に抵触する不払いや長時間労働をアルバイトに強制する企業などに対抗しようと、首都圏の大学生らが1日、労働組合「ブラックバイトユニオン」(佐藤学代表)を結成した。正社員と同じようなノルマを課したり、学校生活に支障が出る勤務体系などから「学生労働者の権利を守る」のが狙いだ。

ユニオンには大学生と大学院生計20人が参加。

▽残業代の不払い(塾講師)

▽ノルマに届かない分の空揚げを自腹購入(コンビニエンスストア)

▽商品を作ったことがないまま1人勤務を命じられた(ファストフード店)

彼らは、そのような経験があるという。

メンバーの大学3年生の男性(21)は「仕送りの減少などで学生アルバイトは、余暇に充てる資金を稼ぐ手段から生活費を稼ぐものへと役割が変化している。簡単には辞められないし、次の仕事がすぐに見つからなければ生活が成り立たなくなる」と語った。

ユニオンでは労働法の学習会や問題解決の支援を行う。また、3日午後1時から同4時まで電話相談「ブラックバイトホットライン」(0120・987・215)を開設する。

【東海林智 毎日新聞 8月1日(金)19時47分配信】

ここで企業経営者の方に伝えておかねばならないことがある。

バイトも労働基準法がちゃんと適応される。彼らも非正規であるが労働者だ。

労働者である以上、労働者を守るための労働三法が適応されるのだ。

非正規だからと侮ってはいけない。こんな風にして、戦う武器を持っているのだ。

さて、それを踏まえたうえで。すき家の問題を語るとしよう。

ゼンショーグループのすき家の超長時間労働の問題が浮き彫りになった。

月500時間労働、単純に一日17時間労働ということになる。

一日の労働時間は、8時間以内。それ以外は指定外労働ということで残業代が付く。

勿論、何時から働いても、同じである。17時以降に残業が付くのではない。

まず働かせすぎ、そして、それに見合う賃金を払っていない。

これは企業としては失格に等しい。企業にとって、一番のコストは人件費だ。

オートメーションする方が、長期的に見れば、コストは低くなるに違いない。

しかし、どう考えても、人間をなくすことはできない。

なくすことが出来ない以上、使うしかない。

しかし、こんなことを続けていれば、いずれ使える人間がいなくなる。

使える人間がいなくなるとどうなるか、それはすき家を見れば分かるだろう。

営業店舗の縮小、営業時間の短縮、結果、それは利益の減少につながる。

この展開は、経営者にとっては、非常に大変な状況だろう。

経営者というのは、会社を守ると同時に、そこに所属する人間を守らねばならない。

それを守らない、酷使し続けるというのは、会社にとって、悪夢である。

抑圧された社員が、どのような感情を抱くか、それは想像に難くない。

そして、反旗を翻された者たちが、どうなるか、それも想像に難くない。

この反旗が、いったい、どこへ向かうのか。

願わくば、すべての邪知なる王を除くメロスにならんことを。

僕らの生まれてくる、ずっとずっと前にはもう、

と、ポルノグラフィティのデビューシングルである「アポロ」のイントロだ。

見えないものを見ようとして、望遠鏡を担いでった、

と、BUMPOFCHICKENの「天体観測」のサビの部分だ。


さて、何の因果かは知らないが、日本人は何故か月が大好きだ。

いや、これは本当の話。竹取物語を読むがいい。月のことが掛かれているだろう。

欠けたることもなしと思えば、と詠んだのは、藤原道長で。

陰りなきのみを見るものか、と言を呈したのは、兼好法師だ。

そんな風にして、日本人は、月が大好きだった。

まあ、神話の御代から、神様がいるくらいだから、相当なのだろう。


【ワシントン時事】

969年7月、アポロ11号で、月面に宇宙飛行士を送り込んでから20日で45周年となる。

NASAはこの機に改めてアポロの業績をアピールする模様。

「次の大きな飛躍」として火星有人探査実現の機運を盛り上げたい考えだ。

(時事通信)


そういえば、ポルノグラフィティのデビューから今年で15周年だ。

確かにデビューの30年前には、もうアポロ計画はスタートしていたわけで。

そして、二人の生まれる5年前には、月に着いていたわけで。

それもこれも、諦めの悪い奴らが、し烈な開発競争を続けた結果だ。

本気で月に行こうと、ケネディ大統領の命令で、アポロ計画はスタートした。

いや、まあ、大統領の名前も、自分の夢も覚えておいてほしいところではあるが。


さて、そういえば、最近、学校では地学をしないのだという。

引いては、天文学について興味関心を持つ学生の数が激減しているのだとか。

そんな提言を新聞で読ませてもらった。まったくもってと思わずにいられない。

神話から星に興味を抱いた民としては嘆くばかりだ。


まあ確かに、するしないというのは、学校の方針もあるのだから仕方ない。

しかし、天体望遠鏡や、天球儀の売上が減っているというのは嘆かわしい。

そして何をしているかというと、スマホを弄り倒しているのだとか。


たまには、夜空を見上げてみてはいかがだろうか。

一体、アポロ100号が、見えている全天の星のどこまで到達できるかは知らない。

そんな風にして、知らないものを知ろうとして、皆、光を飛ばし続けている。

たまには、スマホの光を飛ばさないで、自分の心の光を飛ばしてはどうだろうか。

ラブ・Eメール・フロム・ヴィーナス。

好きな子からの言葉の返事なんて、最高じゃないか。