僕らの生まれてくる、ずっとずっと前にはもう、
と、ポルノグラフィティのデビューシングルである「アポロ」のイントロだ。
見えないものを見ようとして、望遠鏡を担いでった、
と、BUMPOFCHICKENの「天体観測」のサビの部分だ。
さて、何の因果かは知らないが、日本人は何故か月が大好きだ。
いや、これは本当の話。竹取物語を読むがいい。月のことが掛かれているだろう。
欠けたることもなしと思えば、と詠んだのは、藤原道長で。
陰りなきのみを見るものか、と言を呈したのは、兼好法師だ。
そんな風にして、日本人は、月が大好きだった。
まあ、神話の御代から、神様がいるくらいだから、相当なのだろう。
【ワシントン時事】
969年7月、アポロ11号で、月面に宇宙飛行士を送り込んでから20日で45周年となる。
NASAはこの機に改めてアポロの業績をアピールする模様。
「次の大きな飛躍」として火星有人探査実現の機運を盛り上げたい考えだ。
(時事通信)
そういえば、ポルノグラフィティのデビューから今年で15周年だ。
確かにデビューの30年前には、もうアポロ計画はスタートしていたわけで。
そして、二人の生まれる5年前には、月に着いていたわけで。
それもこれも、諦めの悪い奴らが、し烈な開発競争を続けた結果だ。
本気で月に行こうと、ケネディ大統領の命令で、アポロ計画はスタートした。
いや、まあ、大統領の名前も、自分の夢も覚えておいてほしいところではあるが。
さて、そういえば、最近、学校では地学をしないのだという。
引いては、天文学について興味関心を持つ学生の数が激減しているのだとか。
そんな提言を新聞で読ませてもらった。まったくもってと思わずにいられない。
神話から星に興味を抱いた民としては嘆くばかりだ。
まあ確かに、するしないというのは、学校の方針もあるのだから仕方ない。
しかし、天体望遠鏡や、天球儀の売上が減っているというのは嘆かわしい。
そして何をしているかというと、スマホを弄り倒しているのだとか。
たまには、夜空を見上げてみてはいかがだろうか。
一体、アポロ100号が、見えている全天の星のどこまで到達できるかは知らない。
そんな風にして、知らないものを知ろうとして、皆、光を飛ばし続けている。
たまには、スマホの光を飛ばさないで、自分の心の光を飛ばしてはどうだろうか。
ラブ・Eメール・フロム・ヴィーナス。
好きな子からの言葉の返事なんて、最高じゃないか。