前回の記事で当サロンで提供している整体法【Tres:トレス】についての紹介をさせていただきました。
今回はいかにして私(川崎)がトレスと関わるようになったか。
トレスを学ぶことで、何を得たのか。
そして、トレスを受けたことで何が起きたか。
それらを数回に分けてお話ししたいと思います。
今回は私自身も忘れてしまいたい、思い出したくもないような辛かった時期の話も包み隠さずに語らせていただきました。
この私自身の体験が、今同じような悩みを抱えているセラピストさんやこれからこの道を目指そうとしている人にとって少しでも役立てたら嬉しいです。
西暦2009年
当時の私は、都内の某大手サロンに勤務するキャリア10年のベテランスタッフでした。
本来であれば周囲から一目置かれるような立場であるはずでしたが、その実自分に何ひとつ自信を持つことができない、うだつのあがらない三流セラピストでした。
そんな中で自分自身のちっぽけなプライドを保つために後輩たちの前では【できるフリ】を演じていましたが、内心はいつメッキが剥がれてしまうのかと怯え続けていました。
【人々の役に立ちたい!】
高校卒業後、何がしたいのか、何ができるのかわからない中で自問自答を繰り返し、辛うじて自ら導き出した、一つの情熱。
それに従い、自らの意志で選んだ道だったはずなのに、なぜこうなってしまったのか。
【すごい楽になった、ありがとう!】
【こんなのに金を出せるか!】
これまでの私はまるで好不調の激しいバッターのように不安定な日々を過ごしていました。
どうしてこうまで結果にばらつきが出るのか・・・
同じことをしているはずなのに、どうして喜んでいただけたり怒られたりするのか・・・
当時の私にはそれがわからず、悩み苦しみ続けていました。
悩み過ぎて、超健康体だった私のからだは不調になりがちとなり、それと同時にモチベーションや自信も失われていきました。
【根拠のない自信を持て!】
かつての師匠と呼べる人からはこのように言われ続けてきましたが、生来気弱な私はどうしても根拠のない自信を持つことができませんでした。
欲しいのは、根拠のある自信。
しかし、根拠のある自信がほしくても、それに必要な成功体験も得られない毎日。
不安解消のために昼夜を問わずがむしゃらに勉強や練習を繰り返しても、中途半端な知識と技術の引き出しが増えていくばかりで、器用貧乏となるばかり。
知りたかった真実には一向にたどり着くことができず、ますます謎と恐怖が深まっていくのを感じました。
そんな毎日が辛すぎたのか、気が付けば私は【自分は才能のないダメな人間】と、自らレッテルを貼ることで世間の許しを請うような卑屈な人間になっていたのでした。
一体いつになったら自信をもってお客様に良いものを提供できるようになるのか・・・
しかし、そんな時、一つの転機が訪れたのです。
友人が企画した有志による自主練習会に参加した時のことでした。そこで私はある一人の人物との出会いを果たすことになったのです。
その人物は会場となる古ぼけた公民館内の写真を楽しそうに撮影していました。
私も廃墟や古い建物は嫌いではないので、思わず声をかけてみました。
私「こういう建物って味わいがあっていいですよね、好きなんですか?」
?「いえ、別にそういうわけではないです。」
私「・・・・・・・・・。」
その方が現フィロソミリディー協会代表にしてトレスの生みの親である古賀大祐さんでした。
正直なところ、初対面の印象は【変な人】でした。ゴメンナサイ古賀さん・・・
この古賀さんとの出会いが、今後の私の人生を大きく変えることになるとは当時の私には知る由もなかったのでした・・・
【To Be Continued...】