野村不動産(株)は、相模原市南区に位置する分譲マンション「プラウドタワー相模大野クロス」の1期販売を11月末から12月上旬に実施する予定です。このマンションは、伊勢丹相模原店の跡地で再開発され、小田急沿線で最も高層のマンションとなります。特徴として、商業施設や地域貢献施設の併設、相模大野中央公園への歩行者動線の確保など、地域に開かれた建物となります。


この物件は、小田急電鉄小田原線・江ノ島線の「相模大野」駅から徒歩4分の場所に位置し、高さ約150mで地上41階地下3階建てのタワーマンションとなります。建設地の面積は約1haで、2020年に取得されました。建物は鉄筋コンクリート造であり、一部は鉄骨造や鉄骨鉄筋コンクリート造となっています。また、ZEH-M Oriented(ゼッド・エネルギー・ハウス・ムーブメント・オリエンテッド)と低炭素建築物認定を取得しています。竣工予定は2025年11月上旬です。

このマンションでは、旧伊勢丹の建物の一部を再利用し、地階から2階には自走式駐車場や全戸分のトランクルームが設置されます。また、コリドー街と相模女子大学グリーンホール、相模大野中央公園、相模大野図書館との結節点となる2階部分は公共広場と公共歩廊として活用され、さらに地域貢献施設の誘致も行われます。これにより、百貨店時代の動線を確保しつつ、イベントなどによる新たな活気をもたらすことが期待されています。

共用施設の「ワンダースペース」には、ランドリールームやゴルフシミュレーター、シアター、フィットネスルーム、キッズスペース、DIYルームなどが用意されます。さらに、スカイラウンジやゲストルームも設けられます。また、都市ガス発電機により、最大72時間の共用電源を確保することが可能です。日常の管理では、エレベーターと連携したお掃除ロボットが共用廊下の清掃を行います。

住戸は3階以上に位置し、1LDKが67戸、2LDKが148戸、3LDKが434戸、4LDKが38戸となっています。専有面積は約32平方メートルから125平方メートルまでの幅広いバリエーションがあります。天井の高さは2,600mmから2,800mmで、サッシはLow-Eガラスを使用し、高さは2,100mmから2,300mmとなっています。さらに、二重床や二重天井、ディスポーザー、食洗器、キッチンの御影石天板、タッチレス水栓、ミストサウナなどが標準装備されています。最上階(40階)にはプレミアム住戸が12戸あり、オーダーメイド対応や設備仕様のグレードアップが行われます。

1期の予定価格は3,900万円台から2億6,900万円台です。最多価格帯は8,500万円台となっています。販売戸数と坪単価は未定ですが、68平方メートルの住戸は6,800万円から、73平方メートルの住戸は7,700万円からの見込みです。ホームページは6月末にオープンし、これまでに3,000件以上のエントリーがありました。また、オンラインでの事前相談会は8月末から開催され、10月7日からはモデルルームの事前案内会が始まりました。1期の登録希望者は既に100件を超えていると報告されています。さらに、既存住宅市場の価格上昇を受けて、同社の「プラウドタワー相模大野」からの住み替え希望も見られるとのことです。