不動産情報サービス企業のアットホーム(株)は28日、同社ネットワークにおいて2023年10月の首都圏における新築戸建てと中古(既存)マンションの登録価格データを公表しました。東京23区、東京都下、神奈川県横浜市・川崎市、神奈川県その他、埼玉県さいたま市、埼玉県その他、千葉県西部、千葉県その他の首都圏8エリアにおいて、同社の不動産情報サイトで登録・公開された物件の1戸当たりの売り希望価格を集計しました。


新築戸建ての平均価格は4,564万円(前月比0.1%下落)と、3ヵ月連続で下落しました。エリア別では、東京23区が6,717万円(同変動なし)、東京都下が4,749万円(同0.5%下落)、横浜市・川崎市が5,264万円(同0.4%下落)、神奈川県その他が3,990万円(同0.3%上昇)、さいたま市が4,388万円(同0.5%下落)、埼玉県その他が3,681万円(同変動なし)、千葉県西部が4,163万円(同0.3%上昇)、千葉県その他が3,218万円(同0.3%下落)となりました。

横浜市・川崎市は3ヵ月連続で、千葉県その他は5ヵ月連続で下落しました。また、神奈川県その他は36ヵ月ぶり、千葉県西部は45ヵ月ぶりに前年同月を下回る結果となり、価格の伸びが鈍化したり下落傾向が見られました。

一方、既存マンションの平均成約価格は3,882万円(同0.3%上昇)と、6ヵ月ぶりに上昇しました。エリア別では、東京23区が5,043万円(同1.3%上昇)、東京都下が3,182万円(同0.5%下落)、横浜市・川崎市が3,399万円(同0.3%下落)、神奈川県その他が2,623万円(同0.3%上昇)、さいたま市が3,459万円(同1.1%下落)、埼玉県その他が2,529万円(同0.4%下落)、千葉県西部が2,931万円(同0.4%下落)、千葉県その他が2,050万円(同0.8%下落)となりました。東京23区は17年1月以降最高額を3ヵ月連続で更新し、初の5,000万円台となりました。

東京23区が大幅な上昇を示し、首都圏全体の上昇をけん引しましたが、さいたま市は3ヵ月連続の下落、千葉県西部は6ヵ月連続、埼玉県その他は9ヵ月連続で下落または横ばいとなり、エリアによって価格動向に差が見られました。