イナボリシブってなあに | 広島大学病院乳腺外科ブログ ~広島の乳がん医療に取り組みます~

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広島大学病院 乳腺外科の笹田です。

イナボリシブ、最近の注目薬剤の中の1つです。

この名前を聞いて、「これは分子標的薬だな」、「内服薬だな」と感づかれた方は"通"ですね上差し

 

星の数ほどあるPI3K-AKT-mTOR経路を阻害する化合物の1つですが、大規模な臨床試験で良好な結果を出しているものは多くありません。

昨年末の国際学会でも報告されていましたが、先日のASCO 2024でも追加報告があったようです。

INAVO120と呼ばれる試験です。

ホルモン受容体陽性HER2陰性の進行再発乳がんの方には、ホルモン薬+CDK4/6阻害薬を多く使用しますが、さらにこのイナボリシブを追加したらどうか、という試験です。

この試験では、ホルモン薬はフルベストラント(商品名フェソロデックス)、CDK4/6阻害薬はパルボシクリブ(商品名イブランス)が使用されていましたが、パルボシクリブを使用しているのに、さらにそんなに効果が上がるのかと思うような結果です。

 

現状では、まだ日本がこの薬剤の開発に関われていないようですので、今後どのように進んでいくのか注目です。

 

 

先日、木下大サーカスを見に行きましたが、大変な行列でした。


以前に行ったさくらサーカスより規模が大きいです。

行列を予想していたので、指定席にしていて正解でした。

 

イベント中の撮影はNGのため、写真はありませんが、象・ライオンはじめいろいろな動物の他、バイクも出てきて迫力がありました。

娘曰く、「さくらサーカスがちょうど良い」、「ピエロこわい」だそうです。

なにごとも経験です。