広島大学病院乳腺外科ブログ ~広島の乳がん医療に取り組みます~

広島大学病院乳腺外科ブログ ~広島の乳がん医療に取り組みます~

広島大学病院乳腺外科のスタッフが、乳がんのこと、日常のこと、感じたことなどを交代で綴っていきます。ぜひ、気軽にコメントもいただければうれしいです!

気がつけばもう10月もみじ、今年も残りあと3か月を切り、歳月の速さに慄く今日この頃ガーンガーンガーン、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 

歳月の速さに至っては、私も医者になって早や15年、外科専門医の更新2回目を終え、果たして15年の間に自分がどれだけ成長できたのか、自問自答する日々ではあります真顔キラキラ(腹回りは確実に成長していますが…)

 

 

乳癌治療に至っては、私が研修医の頃はようやくハーセプチンが日常診療として使われるようになっていたと記憶しています。

 

 

それから15年。ハラヴェン、パージェタ、フェソロデックス、イブランス、ベージニオ、オラパリブ、アフィニトール…、と次々と乳癌に使えるお薬が増えて参りましたキラキラキラキラ

 

 

つい先日、BRCA1/2遺伝子変異のある高リスク乳癌の術後補助療法としてオラパリブが使えるようになりました。そして今度は、9月26日、ついに高リスク早期トリプルネガティブ(TNBC)乳癌の周術期にキイトルーダが使えるようになりましたびっくりびっくりびっくり

 

 

キイトルーダ(ペムブロリズマブ)は抗PD-1抗体で免疫チェックポイント阻害剤になります。

今まで転移再発乳癌の一部の方にしか使えなかったのですが、これで一気にキイトルーダを使える患者さんが増えましたね。

術後補助療法としても使われるので、どこの病院でも大急ぎでレジメンを作られているかと思います。

 

さて、キイトルーダを使える患者さんですが、まず高リスクの定義については国際共同第Ⅲ相試験KEYNOTE-522試験で、

以下のステージ分類を満たす患者とあります。

 

・T1c, N1-2、

・T2-4, N0-2、

・ECOG(Eastern Cooperative Oncology Group)PS 0-1

 

 

…病期とすればStageⅡ以上で適応ということでしょうか。

 

今までは、術前化学療法でdd(dose dense)AC, ddPTX療法をされていた症例の場合、キイトルーダを併用したレジメンを検討されることになりそうです。

 

キイトルーダは①パクリタキセル+カルボプラチンに続き②ACまたはEC療法と併用になります。

 

ここでも、TNBC早期乳癌に対しカルボプラチン(プラチナ製剤)の登場です!

 

術前化学療法の病理学的完全奏効率(pCR率)は、中間解析で、キイトルーダ群64.8%、プラセボ群51.2%と有意にキイトルーダ群がプラセボ群に対して有意に改善していました。(p=0.00055)

 

詳しい解説は他の先生からあるかもしれませんが、まずは簡単なご報告となりますショボーン

 

 

次々と新しいお薬が承認となったので、次に乳癌ガイドラインが改訂される時には、また100頁くらい増えているかもしれませんねニコニコニコニコニコニコ

 

 

 

 

話は変わって、実は私も5歳の娘+子守係の夫と、高知の乳癌学会中四国地方会に参加し発表をしてきました。

かなり久々の口演だったので、マスクは外すんだっけ驚き??などとドギマギしながら本番を迎えました。

 

木村先生が優秀演題賞キラキラ、川又先生が教育セミナーのパネリストキラキラと若い先生の活躍が目覚ましく、中堅の私も頑張るぞーっお願いと元気を頂きました拍手拍手拍手

 

 

 

 

これからも、若い先生方の活躍で広島大学乳腺外科がどんどんレベルアップしていく事に期待大ですね飛び出すハート

 

 

 

 

高知までの長距離運転で疲れ果てた娘と夫にも、私の発表のためについて来てくれた事に感謝ですぐすん

 

長距離の移動で疲れて不機嫌な娘も、やなせたかし美術館で大好きなアンパンマンに会えたので、かなりテンションが上がりました立ち上がるスター

 

 

 

ママの発表中は、娘は会場の近くでパパと遊んで待っていました。

パパ、お疲れ様~おねがい、そしてありがとうイエローハーツ

 

 

 

 

 

今日の担当は平岡でしたウインク

 

 

 

 

 

 

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