ホルモン治療中の関節痛 | 広島大学病院乳腺外科ブログ ~広島の乳がん医療に取り組みます~

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皆さんこんばんは。

広島大学病院乳腺外科の舛本です。

今日は寒いですね流れ星

いかがお過ごしでしょうか。

今日は知り合いの方に恵方巻を頂きました。

 

 

皆さんは食べましたか。

私はちょうど食べたところで、少し眠くなっていますが、頑張ってブログ綴らせて頂きます。

 

先日、ホルモン剤を飲み始めた患者さんから『関節痛がでた。笑い泣きとお聞きしました。

よくお聞きする質問です。

 

ホルモン剤の中のアロマターゼ阻害剤によくでる副作用です。

手指が最も多く、膝、肩、手首、足首、肘などに痛みが出ることもあります。

 

アロマターゼ阻害剤にはアリミデックス・フェマーラ・アロマシンがあり、それぞれジェネリックあります。

関節痛の原因はよくわからないのですが、エストロゲンの低下が関係していると考えられています。

内服後、1か月以内に出現し、内服を継続していると半年ぐらいの間に症状が軽くなる方もおられます。

 

症状を軽くする対策は

ストレッチ、痛み止め、ヨガなどが症状を改善できたとする報告もあります。

どうしても痛い時は、痛み止めを内服すると症状が軽くなります。我慢しすぎないようにしましょうニコニコ

 

運動することで症状が改善した報告もあります。

運動は週2回の筋トレ、エアロビクス程度の中等度の運動を週に2.5時間すると良いようです。でも結構大変ですね。ウインク

 

別のアロマターゼ阻害剤に変更することで症状が軽くなる方もおられます。チョキ  

アロマターゼ阻害剤が難しい場合はタモキシフェンに変更する方法もあります。ニコニコ

 

症状が強い時は、我慢せずに担当の先生とよく相談して治療をしていきましょう。

今週末は寒くなりそうですので、体調に気を付けて過ごされてください。

 

我が家の愛犬 さくらはぐっすり眠っています。

しっかり休息をとって、頑張り過ぎずに過ごしましょう。


 

広島大学病院乳腺外科 舛本法生