時代を感じるPVですね
この頃は、ちょっとビジュアル系に片足突っ込んだ歌謡曲バンドと誤解されそうです。でも歌メロがいいんですよね。日本人には響くんじゃないかな。
(ギターの人は女性じゃありませんよ男性です。当時中2の私も目を疑いましたが)
それにしてもあっちゃんのライブステージ上の表現力が素晴らしいのです。
MCや曲中アドリブにしても言葉ひとつひとつに温度がある。某バンド、ギターヴォーカルメガネのコピペMCとは違う。
先述PVでのあっちゃん。シュッとしてて顔立ちもクッキリ男前。
が、ここからキャリアを重ねていく内に、段々とビジュアルが変わっていきます。
まず太っていく。
1991KATZE解散ライブより
要は見た目とかどうでもよくなってきて、解散後はスキンヘッド。
最近では髭モジャおじさん。ZZトップみたいになっちゃった。
達観の境地に至ったのだろうな。人生顧みずに生きてきて、ちょっと体調崩した時期もありました。
しかし中村敦の歌声ここで廃れてはならない。ここであっちゃん踏ん張ったんだろうな。
玄人ばりにメロディを崩して歌うシンガーは多いですが、ほとんどは紋切り型。
あっちゃんは、その時のフィーリングで変幻自在。ピッチを整えつつ、違和感なくその場の空気で言葉を紡ぐ。
そんな彼のソロは最近の
STAY FREE
野太いんだよね歌声が。ますます磨きがかかりました。艶が出てきた。
バイクに例えると、デビュー当時は原付、現在はハーレーみたいな。そんな馬力の違いを感じる。
浪花節的なMCは、日本人独特と言えばそれまでですが、あっちゃんのそれは何か刺さるんですよね。オレ騙されてんのかな。
布袋寅泰のライブツアーでは、パーソンズのJILLとバックコーラス参加したこともありました。
ライブ終盤、余興と言ったら失礼かもしれんけどパーソンズの名曲ディアフレンズを二人で披露。
東日本大震災のあとだったんだよな。ちょっと泣いた。
最後に、
あっちゃんソロ以降代表曲のひとつに挙げられるのが
転石
まずはレコーディングver
間奏ピアノのフレーズが肝だと思う。
そして聴けやライブver
onベースはかつてのKATZEメンバー高山カッちゃん。やっぱミュージックマンだあね。
ここまでの私の戯言はあっちゃんにしてみれば、
「俺が演ってきたロックンロールはこんなんだけじゃねえ。ツギハギだらけのバイオグラフィーなんて要らねえよ」
なんて言われそうですが、私個人的には声を大にして言いたい。
もうちょっと評価されてもいいんじゃないかヴォーカリスト筆頭
です