サヨナラ打の裏に 倉の思い。 | カープ・ドランク・ロックンロール
広島 2-1 巨人 (9回サヨナラ)

丸君がやってくれました。サヨナラ打。
しかし 丸君には悪いですが
僕的には 今回の主役は もうひとり。








本日の先発は C福井 Gゴンザレス。

暴れ馬福井が 5回2アウトまで 無失点ピッチング。
スコアは 1-0のリードも緊張の続く展開。
おお、やるじゃねえか
と 思いきや、
そのあと ヒットと四球がらみで2死満塁。

打席は 2安打を喫しているG高橋由。
ここで抑えれば 一皮むけるキッカケに…。
と 思いきや、
ワイルドピッチで1点献上。


福井には失礼ですが
何か そんなに驚きませんでした。
ショックは小さいというか。
昨年までの彼のピッチングをみれば 想定内というか。
その後 引きずらずに抑えたので 良しとしましょう。
そこを 評価したい。








1-1のまま 時間は3時間半ルールの対象になりつつ
午後9時15分を過ぎて 9回ウラ カープの攻撃。


この回から投げたGのピッチャーが精彩を欠き
気が付けば ノーアウト2.3塁。

ここで打順は 七番サード堂林。
いくら 本日ノーヒット、
さらには キャリアの少ない二十歳の若者とはいえ
ジャイアンツサイドとしては こんなところで 勢いづいてもらってはたまりません。


ここは敬遠で 次の八番バッターと勝負。
敬遠球を投げる最中に 映った八番バッターの顔。

そう ここまで懸命のリードで投手陣を引っ張ってきた倉義和。


昨日の3打点もありますが、
本日 ここまでの自負もあり
自分で決めてやろうという気持ちは 大いにあったことでしょう。
彼の表情にも出ていましたよね。


僕も ここで決めてほしいと 固唾を飲んで観ていました。








しかし 感情論に流されない指揮官の姿がありました。
野村謙二郎監督は 代打に丸佳浩を送ったのです。
さんざん監督の采配に疑問を投げかけていた僕ですが
正直 ハッとさせられました。


このときばかりは 野村謙二郎を監督と感じた 数少ない瞬間でした。
結果論じゃないですよ。 ホントに。

僕自身 感情論に流されそうだったのです。
そりゃ 倉がサヨナラ打 打ったなら
これほど盛り上がる筋書きはないですからねえ。







いずれにせよ
丸君のサヨナラ打で 幕は閉じたわけですが
その サヨナラの瞬間
ベンチから一番に飛び出た男の姿を カメラは見逃しませんでした。



もみくちゃにされていた 張本人の丸君と同じくらい
アップで映っていた その日のキャッチャー。



それをとらえたカメラマンもさることながら
やはり 彼の思いは 画面を通して
伝わっていたのではないでしょうか。




なんか 今回 個人的感情が錯綜しちゃいましたね。