大リーグへの挑戦を「懲役」と言った男、その名は黒田博樹。 | カープ・ドランク・ロックンロール
昨日の男前の決断に
興奮さめあらぬ 翌日ですが、

いかにも黒田らしい 心憎い記事が。(昨日のですけど)






“ヤンキース・黒田”挑戦の思い抑えられず
(2012年1月14日付 サンケイスポーツ他)

大リーグでのプレーについて
「憧れていたわけではない。選手としてレベルアップするため」
と言い切る黒田は、ワールドシリーズ制覇27度のヤンキースで、しのぎを削る道を選んだ。

ちょっと 近年のメジャー志向とは
一線を画しますね。







高年俸が理由で愛着のあるドジャースの戦力構想から外れた。
気持ちは広島に傾いた。
レッドソックス、ダイヤモンドバックス、ロッキーズから好条件を提示されてもそれは変わらなかった。

えっ!? 信じていいんですか?
もしそれが事実なら
獲り逃した広島フロントさん、さらし首もんですよ。







だがヤンキースが獲得に動くと、心が揺れた。
年俸ではヤンキースの提示を上回る球団もあった。
それでも、より高いレベルで力を試したいとの思いが強かったのだろう。

10億とか噂されてましたもんね。
結局、お金じゃないというのが よくわかります。
ヤンキースの提示額はちょっと安いとは思ってましたし。
尚のこと、フロントの不手際が露呈されたようなもんです。












いいですか?
3億でも 10億でもない。
お金じゃないとわかった以上、
彼の日本へ帰る理由はひとつだけです。





カープで優勝すること。












黒田が帰らない理由は
次の記事に裏打ちされます。

黒田にとって野球は修業に近い。
大リーグでの挑戦を「懲役」とまで言い
高年俸に見合う成績を挙げようと毎年自分を追い込んできた。
1年契約でドジャースに残留した昨季は重圧から不眠に苦しみ、病院で「強度のストレスが原因」と診断された。
それでも自己最多の13勝を挙げた。

「懲役」って… ちょっとこの表現には驚きました。
夢を追って らんらんとした眼差しで海を渡る選手が多い中で。

こんなストイックな男が
カープで野球をすることを拒んだのです。
野球選手として
100%以上のパフォーマンスを目指すことができるのは ヤンキースだと。










もちろん カープの選手たちに罪はありません。
そもそも チーム作りを怠った フロントの大罪です。






黒田が海を渡ってからの4年間、
カープは 4位(2008年)、5位(2009年)、5位(2010年)、5位(2011年)
と、低迷は変わらず。
そりゃ マエケンが出てきたし、栗原も少しは当たってきた。外国人も頼もしい。
しかし、プロは結果がすべて。
アメリカでもカープの情報を 常に気にかけていたという黒田。
チーム内の雰囲気のまずさも知ってるでしょうし、
何より現状を憂いていることでしょう。
これで「優勝するために 君が必要だ」と言われても 説得力に欠けます。

中堅選手が 脂が乗ってきている今、
時間は あまり無いのです。












今回の黒田獲得失敗は

大いに反省すべき。



そして今季オフには 最高の状態で黒田を迎え受けるべく、

補強を惜しまぬことを願いたい。





もちろん そのためには、

チーム内の士気は 今季の戦い方が左右する。

だから 今季も気を抜くな。

我々は 応援する。

広島東洋カープを。












しかし、黒田の「懲役」発言は、後世に残したい名言の兆しを感じる。