身も蓋もない便乗プライドの話 | Ty Hassyの敢えてwokeなブログ

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 リオオリンピックが閉幕しました。
 今回の日本人選手の活躍には目を見張るものがありました。それぞれの競技の各選手は、本当に良く頑張ったと思います。その血の滲む様な努力と健闘には心からの敬意を表したいと思います。
 特に最後の方の400Mリレーは、ボルトが居なかったら、金メダルだったかもしれないほどの活躍で思わずガッツポーズが出て、しばらく鼻高々な気分でした。
 所が、良く考えてみると、本当に頑張って素晴らしかったのはあの選手たちであって、僕は何も頑張ってないし、ただテレビを見て応援してただけなので、僕が鼻高々になる理由は何処にも無いのでありました。
 そんなこと言ってしまうと正に身も蓋も無いのですが、これぞ他人の活躍に便乗した、便乗プライドとも言えるもので、このような便乗プライドと言えるものはオリンピック以外でも良くある話だと思いました。
 例えば、地元の高校が甲子園に出て、優勝でもしようものなら、もう大ごとです。それまで、地元にそんな高校があることも知らなかった人までが我が事のように喜んで、鼻高々になるのであります。
 その高校の球児たちが血の滲む様な努力で頑張った成果であって、たまたま地元に住んでいた人などは何にも偉くもないし、何の貢献もしていないのに、そういう時だけ鼻高々になるのは、正に便乗プライドと言えるものです。
 また、良くある自慢話に、イチロー選手は自分の高校の先輩だとか、自分の知り合いの友達が○○という有名人だとかという典型的な自慢話です。イチローは偉いけど、お前は別に偉くない!と内心突っ込みたくなりますが、言っている本人は当然のごとく鼻高々なのであります。
 恐らく、僕が400Mリレーを見てガッツポーズをして、凄い!凄い!と大騒ぎをして鼻高々な様子を、外国の人が見ていたら、内心、あの選手たちは凄いけど、お前が別に凄い訳じゃないことを忘れるな!と思うだろうなと想像したら、ちょっぴり恥ずかしくなりました。