幽霊、見たことある?
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誰が決めたのかは知りませんが、今日は幽霊の日だそうです。幽霊と言うと怖いものと相場が決まっているようですが、よく考えればおかしな話で、幽霊に殺された人など殆ど聞いたことはありませんが、生きている人間に殺された人は毎日のように報道されています。
そう考えると、やっぱり幽霊よりも何よりも、生きている人間が一番怖い訳で、幽霊など怖がる必要は全くないことが良く分かります。
ただ、幽霊がいるという事自体のなんとく訳アリ感が不気味なのだと思います。
僕は何故かいわゆるシンクロ体質のようで、姿自体は見たことはありませんが、思いを残して亡くなられた方の気持ちと共鳴してしまうので、そういう方が頼ってこられると、納得してご満足頂けるまでのしばらくの間、心の中で同居してしまうことがしばしばあります。
ある時などは、初めての所に行った後のこと、夜夢を見て、何故だか自分は道端の地面の中に埋もれているのですが、沢山の人が通っていくのにもかかわらず誰も自分の事を気付いてくれず、何とか誰かに助けてほしいのに、その望みも空しく、とてつもない孤独感と絶望感で苦しんでいる夢を見ました。
あの孤独感と絶望感は目が覚めてもはっきり覚えているほど鮮明で、自分自身の人生でもあのような感覚は味わったことはもちろんなく、そのような日頃自分が味わっている喜怒哀楽の感覚とは、全く次元が違うというか、けた違いに絶望的な感覚なのでありました。
この世の中にあれほどの孤独感や絶望感が存在していること自体に愕然としましたし、もし万が一あのような孤独感や絶望感を実際に味わっている人がいる、あるいは、いたとしたら、そのこと自体が僕にとっては同じ人として耐えがたいほどでした。
しかし、実際にあの夢を見て、あのような想像を絶する孤独感や絶望感を僕自身が体験してしまったということは、誰かが実際にそのような思いしておられたということであり、その思いに僕が共鳴してしまったとしか考えられなかったわけであります。
よく言われる地縛霊という人々は、おそらくこのような気持ちで居られるのかもしれないと思うと、本当に気の毒で気の毒で、彼らの気持ちを考えただけで涙が溢れてくるのでした。
その後、その僕に頼ってこられた方に関しては、もうお気持ちは良く分かりましたし、お一人ではありませんので、大丈夫ですとお慰めして、思い残すことがなくなるまで応援させて頂いた結果、すっかり気も晴れて行くべきところに行かれたようです。
生きている間であれば、誰かに助けを求めることもできますが、何らかの事情でそのような状況で死んでしまった人にとっては、自分ではどうすることも出来ず、かといって誰かが助けてくれるわけでもないので、その状況自体が絶望的であるし、ただひたすらに絶望感と孤独感が増していくばかりなのだとおもいます。そして、何とか誰かに気づいてもらいたくて姿を見てもらおうとすると、幽霊だと言って、怖がられるだけで、中には面白半分に見に来る奴も居たりで、ますます絶望的になっていくのだと思います。
たまに居る僕のような彼らの気持ちとシンクロする人間を頼りにするしかないのだと思います。
ということで、今日は幽霊の日という事ですが、今後は皆さんも幽霊を見ても、やたら怖がったり嫌がったりすることなく、思いやりのある気持ちで、早く行くべきところに行けるようになりますように!と冥福を祈ってあげて頂きたいと思います。