
人間だけでなく、動物にも第6感みたいなものはあるらしいということは良く知られています。
ということは人間の場合も本来は誰にでも普通に第6感はあるけど、人間は論理的な思考能力を身につけたので、注意のほとんどがそちらの方に向いており、たとえ、第6感的な情報を受け取っていても、あまりそれに気付かないだけだと思います。
というか、話を本質的な原点にまで戻すと、人間が認識している世界というのは、あらゆる可能性を含む無数の情報の中から、普通の秩序だった生活が送れるように、一種のフィルターを通して、必要不可欠な情報だけが外界に投影されて知覚されていると言った方が正確かもしれません。
そして、時としてそのフィルターにちょっとした不備があると、必要以上な情報がどんどん知覚されてしまい、生活に混乱をきたしてしまうので、論理思考を身につけた人類は、第6感的な情報に頼る必要も減ったので、それらの情報までフィルター機能で排除されている場合が多いのかもしれません。
また、第6感的情報というのは、人間の潜在意識の中の様々な思いや希望や願望や恨み妬みなどの渦の中を掻い潜って浮かんでくるので、本来の情報が様々な感情によって色付けされてしまってる場合の方が多いのようです。
更に、単なる個人的な思い込みや雑念を、第6感的な情報として、勘違いしてしまう場合も多々あります。
従って、いわゆる霊感の強い人の言う事も、全く利害関係のない所で突然浮かんでくる情報は以外と本物の場合が多いようですが、プロの霊感師のようなそれで生活しているような人の場合は、利害関係が大ありなので、その霊感の内容も雑念だらけで、しかも、その本人に情報をもたらす存在がいたとしても、それを商売にするようなことに協力する存在というのは、それなりの者でしかないので、およそそのような情報など本人の為になるようなものは無く、興味本位のものばかりです。
ということは、余程の厳しい修行を経た人でない限り、そこらの霊感師の言うことなどは、信用しないのが一番安全であると言えると思います。
人間というものは、自分で考えて、自分で失敗して、様々なことを学んで行くのが一番堅実な生き方なのであり、安易な即席情報に頼るのは、まじめな生き方とは言えないと思います。