青梅線二俣尾駅から分岐し、石灰石を輸送していた。石灰石は雷電山で採取され、索道・インクラインを通って積み込み場まで運ばれた。1964年に廃止。

 

探索日:2018年4月22日

 

拝島から青梅線で約30分の二俣尾駅。

 

改札はICタッチ機のみで、切符の券売機さえ無かった。

合理化が叫ばれる昨今だが、ICカードを使わない地元の高齢者などは相当不便だと思う。

券売機の1つくらい維持できないものなのだろうか。

 

少し北に行った所の踏切から奥多摩側を撮った一枚。

右側のスペースに専用線が通っていた模様。この先で専用線は右へ分岐していた。

 

数年前までは橋桁があったようだが、今は橋台だけが残っている。

 

一度国道411号線に降り、北へ歩いていくと、程なくして向かって右側に緩やかに上っていく坂がある。

そこを上って道なりに進み、福小路第一踏切を渡る。すると右側に青い壁の建設会社があって、そのすぐ左隣りに獣道があり、そこを進んで行くと路盤に辿り着く。ざっと行き方はこんな感じ。

 

鬱蒼とした奥多摩の森。

 

所々土に埋もれているものの、線路はしっかりと残っている。

 

 

手前に分岐する線路。

左奥には道路を挟んで民家があるのだが、その間に幅のある川があるので道路からのアプローチは難しいと思われる。

 

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転轍機。

試しに動かしてみたら…何と動いた。

 

小さな川を渡る橋。

ずぶ濡れになる事態は避けたいので、迂回して渡る。

 

 

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樹木に隠れて最初は気が付かなかったが、架線柱も残っていた。

 

線路が目視で確認できるのはここまで。

この辺りは、地面が水気を含んだ泥になっており、重い線路は下に沈んでしまったのだろう。

 

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誰のためのはしごか?

 

この先まで線路が続き、ホッパーなどがあったのだろう。

他サイト様によると山中には索道の遺構や鉱山施設の残骸も残っているという。

 

以上で今回の探索は終了です。奥多摩地域の廃線としては、以前当ブログでも紹介した小河内線奥多摩湖ロープウェイが有名どころですが、この二俣尾鉱山専用線はそれに比べて知名度が低いように感じます。コンディションはあまりよろしくありませんが(泥、水気)、線路がしっかり残っているのは中々お目にかかれませんよ~行かれる際は長靴の持参をお勧めします。もしかしたら野生のニホンカモシカも見ることが出来るかもしれませんよ…

皆さんも是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

それでは!

 

〇Wikipedia二俣尾駅

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〇歩鉄の達人 浅野セメント二俣尾駅専用線

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〇【二俣尾の廃専用線を追え!】雷電山&辛垣山南陵(1)|MIMIZUのパワーアップBlog

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〔二俣尾駅~雷電山までを歩いた方の動画〕

 

≪その他の活動媒体≫

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【廃線探索ナンバリング №31】

 

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