働き方改革の背景に長時間労働問題 | 人材活用ノウハウBOOK〜人事コンサルタント、社会保険労務士の知恵袋

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働き方改革の背景にあるのが、長時間労働問題です。

 

大手広告代理店でおこった悲惨な事件が、この議論を大きく進めることになったのは皆様もご存知の通り。

 

長時間労働がもたらす問題の最大のものが心身の健康に与える悪影響です。

特に近年大きいのがこころの健康の問題。

 

もっとも、身体の健康とこころの健康はコインの表裏のようなものなので、切り離して考えない方がいいと思いますが。

 

長時間労働のもたらすもうひとつの問題は、生産性の低下。

労働時間が長くなれば当然疲労が蓄積し、効率が下がってきます。

注意力も落ち、ミスも増え、さらに効率が低下します。

 

とは言っても、仕事を終わらせないといけない…こんな嘆きが聞こえてきそうですね。

確かにそうなのです。

私もいやというほど経験しています。

 

・本当にその仕事は今日中に終わらせないといけないのか。

・業務量は適正か。

・業務に求める品質は適正か。過剰品質になっていないか。

・業務はすべて必須のものなのか。

・業務の効率性はどうか。手待ち時間、ボトルネックは生じていないか。

 

こうしたことを考えないといけないのですが、考える余裕さえない、あるいは、つべこべ考えず言われたことをやれという企業体質になっているといったことも少なくないようです。