正社員登用制度のつくりかた(7)~登用基準について(1) | 人材活用ノウハウBOOK〜人事コンサルタント、社会保険労務士の知恵袋

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このシリーズコラムでは、非正社員を正社員に登用する仕組みをどうつくっていくかお話ししています。

今回は「登用基準」について



◆登用基準

どのような人を正社員に登用するかを決めたのが「登用基準」です。

登用基準には、エントリー基準と選考基準があります

①エントリー基準

正社員登用制度に応募するためのミニマム(最低)基準です。

この基準を満たした者の中から、所定の選考を経て正社員登用者が決まります。

1)人事評価

【基準例】直近2回の人事評価がA以上

人事評価が一定レベル以上という要件を設定します。

標準を上回るレベルとするのが適切ですが、候補者を増やしたいという意図があれば、標準以上とします。

過去何回分の人事評価を見るかという「判定対象期間」も決めます。

ポイントは、「一定レベル以上のパフォーマンスを安定的に発揮できているかどうか」です。

1回だけだと、そのとき偶然うまくいっただけという「瞬間風速」で判断してしまう危険があります。

だからといって、判定対象期間を長くしすぎると、過去をひきずることになります。

昔は評価が低かったが、現在は良好なパフォーマンスを上げているという人材が候補にあがらなってしまいます。

2)勤続期間

【基準例】勤続1年以上

どの程度勤続していれば「定着している」と言っていいかが判断基準となりますが、非正社員の場合、6ヶ月~2年程度が適当と思われます。

3)本人の希望

【基準例】正社員への登用を希望している

対象になる非正社員の希望は必ず聞き、機会を均等に与えるようにしなければなりません。

また、別の観点からも本人の希望は重要です。

自分の価値観・ワークスタイルという理由や、育児・介護などの事情から、非正社員という働き方を選択している人も少なくないためです。(「短時間正社員制度」という選択肢はあり得ます)。

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