今回は「登用基準」について

◆登用基準
どのような人を正社員に登用するかを決めたのが「登用基準」です。
登用基準には、エントリー基準と選考基準があります
①エントリー基準
正社員登用制度に応募するためのミニマム(最低)基準です。
この基準を満たした者の中から、所定の選考を経て正社員登用者が決まります。
1)人事評価
【基準例】直近2回の人事評価がA以上
人事評価が一定レベル以上という要件を設定します。
標準を上回るレベルとするのが適切ですが、候補者を増やしたいという意図があれば、標準以上とします。
過去何回分の人事評価を見るかという「判定対象期間」も決めます。
ポイントは、「一定レベル以上のパフォーマンスを安定的に発揮できているかどうか」です。
1回だけだと、そのとき偶然うまくいっただけという「瞬間風速」で判断してしまう危険があります。
だからといって、判定対象期間を長くしすぎると、過去をひきずることになります。
昔は評価が低かったが、現在は良好なパフォーマンスを上げているという人材が候補にあがらなってしまいます。
2)勤続期間
【基準例】勤続1年以上
どの程度勤続していれば「定着している」と言っていいかが判断基準となりますが、非正社員の場合、6ヶ月~2年程度が適当と思われます。
3)本人の希望
【基準例】正社員への登用を希望している
対象になる非正社員の希望は必ず聞き、機会を均等に与えるようにしなければなりません。
また、別の観点からも本人の希望は重要です。
自分の価値観・ワークスタイルという理由や、育児・介護などの事情から、非正社員という働き方を選択している人も少なくないためです。(「短時間正社員制度」という選択肢はあり得ます)。
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