人材のミスマッチ、ダブつき、不足はいずれも活力を削ぐ(7) | 人材活用ノウハウBOOK〜人事コンサルタント、社会保険労務士の知恵袋

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みなさま、こんにちは。今日もお越しいただき、ありがとうございます。

昨日は「キャリア・アンカー」のお話をしましたが、もう少し詳しくみていきます。

キャリア・アンカーは、当然人によって様々なものがあります。

それをシャインは次のように分類しました。

◆8つのキャリア・アンカー

・専門:自分の専門性や技術が高まることに価値をおく

・全般管理:集団を統率し、組織の中で責任ある役割を担うことに価値をおく

・安定:組織に忠誠を尽くし、安定を得ることに価値をおく

・起業家:リスクを取り、新しいものを創り出すことに価値をおく

・自律、独立:組織のルールに縛られず、自分のやり方で仕事を進めていくことに価値をおく

・社会貢献:社会的に意義のあることを成し遂げることに価値をおく

・ワーク・ライフ・バランス:個人的な欲求や家族の願望、自分の仕事などとのバランスに価値をおく

・チャレンジ:解決困難な問題の解決や手ごわい相手との競争に価値をおく



◆最後まで譲れないものがアンカー

これらは全く独立したものとは限りません。

たとえば、「起業家」アンカーの人は、チャレンジ精神も旺盛でしょう。

また、「全般管理」アンカーの人も、専門性は身に着けたいと思っています。
一方、「専門性」アンカーの人も、出世をどうでもいいと思っているわけではありません。

しかし、「チャレンジ」アンカーの人は、挑戦することそのものに最高の価値をおいているのに対し、「起業家」アンカーの人にとってのチャレンジはあくまでも手段です。
この人が価値をおいているのはあくまでも、何かを創り出すことです。

また、「全般管理」アンカーの人にとって、専門性は組織を統率するゼネラルマネジャーとして必要な要件のひとつにすぎません。

一方、「専門性」アンカーの人にとって、ポストは自分の専門性を追求するうえで役に立つ場合にのみ価値をもちます。

このように、最終的にその人が追求したいものが何かが、キャリア・アンカーということになるのです。

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