人事情報システムと人事戦略に特化した人事屋兼おそうじコンシェルジュのいとさんです。
ポートフォリオというと本来の語源は紙挟み・折りかばんとかファイルを入れるものという意味です。
実際のところは、多くは財務関係で、資産の分散や組み合わせの意味合いで使うことがほとんどです。
では人事ではどうなのか?
この言葉を初めて聞いたのはもう20数年前で今は亡き人事コンサルタントの滝澤算織先生の事務所に出入りしていた頃です。
21世紀の人事ポートフォリオとか雇用ポートフォリオだとか言って図に書いて説明してくれました。
当時は正社員とパートタイマーといってもほとんどフルーターが主流で若干時間が短い方が居る位でしたが、今後もっと時間が短い方や契約社員、専門職のコンサルタンとなど様々な人たちが会社で働くようになると言うようなことをおっしゃっていました。
人事ポートフォリオは大きく分けると人財ポートフォリオと雇用ポートフォリオに分けられます。
各社呼び名は違うかもしれませんが、これだけ、知的労働生産性が求められると、全能な人財という事で全てをカバーするのは難しくなってきています。
なので、人材のタイプ別にA・B・Cなどなど各部署の要望や人事戦略チームからの提言を元に現人財を振り分けたり、必要数を把握したりしてミスマッチ部分を解消するようにしていかなければなりません。
これが、人材ポートフォリオの策定になります。
一方、昨今ではワーク・ライフ・バランスを意識することも必要となって来ています。さらに、現実的なところでは、雇用延長になったり定年延長になった方々の使い方という事も無視できなくなってきているのです。特に年齢を重ねれば重ねるほど、体力を含めた能力に大きな差が生じてきます。
若者と何ら変わらないような方もいる一方、お荷物とは言わないまでも法律の保護がなければ雇用を維持できないような方々さえ居ます。
また、パート・アルバイト・契約社員これらの層も一昔前は会社側の人件費削減の手段として活用した時期もあったかもしれませんが、それだけでなく最近では諸事情を抱えたり、個人の都合による者のウエイトも増してきている事実もあります。
さらに、人材不足については業務委託という形で高度な専門家がいたり、人材派遣会社を活用したりなどなどとても複雑になっているのが実態です。
なので、昔のように正社員・非正社員みたいなわけにはいかず、まさにポートフォリオ化してきちんと管理していかなければならなくなってきているのです。
そんなことで、人財ポートフォリオとそれの具体的な雇用ポートフォリオをきちんと策定して計画を作ることが必要なのです。
そして、それに基づいて今度は異動を考える部隊や採用を考える部隊、リストラを考える部隊、購買を考える部隊が活動を開始していくことになるわけです。