傾聴(共感と同情の違い) | 走って撮って心理学

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年内は、祝日を除いて、毎週月曜は職員研修です。
入職2~4年目の職員を対象に、フォローアップ研修というのがあります。

今回、注目したテーマは「傾聴(共感と同情の違い)」についてです。

誰かの話しを聞くときの自分の心の在り方と相手の感情の理解がポイントになる内容です。

 

例えば、自分の経験や価値観から相手の感情を考え、哀れみの感情を混ぜ理解する。

(Yes、No)

 

Yes と答えた方は落とし穴に気づいていない可能性があります。

 

主体が誰なのか。

聴き手(私)なのか、話し手(相手)なのかを考えてみます。

 

言い換えると誰の気持ちが主体なのかと言う事です。

 

私の感情によるものなら、聞き手(私)が主体で、話し手(相手)を依存させる関係にしてしまう可能性があります。

心のどこかに、聴き手側の自己満足があり、無意識に上から目線で話し手(相手)を見下げている可能性があります。

これは「同情」であり、当事者の本質的な解決や成長には結びつきません。

 

「共感」を心構えとすることが重要です。(注意:同一化ではない)

 

主体は、あくまでも話し手(相手)側におくこと。

相手と距離を保ちながら、一体化、同一化にならないで、寄り添って共にいることです。

 

相手と対等、同じ高さの目線で、寄り添い、話し手(相手)の不快な感情を和らげ、「快」な感情を高めることで、当事者が問題を乗り越えて成長することを促します。

 

基本的なことなのですが、わかっていても、なかなかできないものです。

何度も失敗している自分が思い浮かびます。

それでも、そういう自分に気づくことも成長につながりますね。