【保谷校】塾対象説明会レポート㉒【明治大学付属明治高等学校・明治中学校】

こんにちは。保谷校の山口です

今日は、『明治大学付属明治高等学校・明治中学校』

の塾対象説明会についてご覧ください

１．所在地とアクセス　

東京都調布市富士見町4－23－25

☎042－444－9100

◆スクールバス発着駅

　京王線調布駅より約20分，飛田給駅より約10分

　JR中央線三鷹駅より約25分

　JR南武線矢野口駅より約25分

２．「第一級の人物」を目指して

井家上　哲史（いけがみ　てつし）　校長先生

明治大学付属明治高校のご出身で、明治大学へ進学され、現在は明治大学理工学部の教授を兼任されています。

高校時代は物理部に所属。好きなことを仕事にできている喜びを感じているとのことでした。

初代校長鵜澤総明が生徒に語りかけた，「第一級の人物たれ」という言葉を柱にした教育を実践している。これはすなわち，学力だけでなく，社会力や精神力も鍛え，周りから尊敬されるような立ち振る舞いを身につけることにある。中学・高校時代には，今何が問われているのかを思考し，自分の考えを他者に表現する力，自分を高めるために行動する力，基本的なマナー・ルールを大切にする力，困難を乗り越える力などを重視して教育している。これらの力は，大学に進学し，社会に出た後も常に求められるものであり，本校では，受験勉強に時間を割かれないメリットを活かし，これらの力が身につくよう，時間をかけて指導している。

３．高大連携の推進　

高大連携講座

明治大学の教員が毎週2時間，高2前期には明治大学前10学部の紹介をメインに講義し，高3後期には各学部への進学を見すえて専門教育の内容にも踏み込んだ入学準備講座となっている。

高2では思い込みにとらわれない適切な進路選択を可能にし，また高3では大学進学に向けた先取り学習となる。

プレカレッジプログラム

大学の授業を先取り，高3の希望する生徒が明治大学の授業を受講できる。また，申請により大学入学後に大学の単位として認定される。進路選択のきっかけになることはもとより，より早くからの大学での専門分野の学習をスタートできる。

大学生と同じレポートや試験が課されるので、大学での授業の受け方や試験勉強の仕方を身につけ、成績上位層を狙っていくことも。

サマー・スプリング・ウィンターセミナー

高大連携を一層進めるため，夏期休暇中に「法曹入門講座」「簿記講座(2・3級)」「TOEIC講座」「実験講座(化学・物理・機械情報工学)」「プログラミング講座」「体験講座(数学・総合数理)」を，春期休暇中に「簿記講座(初級)」を、冬期には「TOEFL講座」を実施している。

中学生対象の中大連携スプリングセミナー（理科実験講座）も開催。

４．明治大学の唯一の直系付属校

中学から高校へ

中学校から高等学校への推薦基準は，学習成績と行動評価からなっている。推薦基準は，中3次の5教科の成績が平均55点以上，英語検定準2級(1次)以上の合格，行動評価「良」以上となっている。

2023年度の中学3年生は，181名中176名が明治高校に推薦され進学した。

高校から大学へ

高等学校から大学へは，人物および適性と学習成績により明治大学へと推薦される。推薦基準は，高校3年間の総合推薦成績が平均60点以上，英語検定2級合格とTOEIC 450点以上の取得，行動評価「良」以上となっている。

2023年度の高3生は，252名中216名が大学に推薦され進学した。

大学入学後を見据えて、英語教育にはこだわっている。

また，密接な高大連携や，一人ひとりを大切にしたきめ細やかな進路指導は高1から始まり，高校職員，大学教員，卒業生などが一体となり，重層的に指導にあたっている。

他大学受験

国公立大学を志望する場合は，明治大学の推薦資格を保持したまま併願受験ができ，2023年度は現役で他大学に進学した35名中9名が国公立大学に進学している。

私立大学の場合は，併願する明治大学の学部・学科ごとに条件が異なるが，一部併願可能である。

2016年度から導入された私大併願制度が定着してきた結果，他の私立大学への進学も増加傾向にある。

５．2023年度卒業生現役生実績（卒業生 252名）

明治大学　進学実績

法学部 15，商学部 60，政治経済学部 53，文学部 6，理工学部 24，農学部 13，経営学部 14，情報コミュニケーション学部 16，国際日本学部 5，総合数理学部 10　

国公立大学　合格実績　　

東京工業大１，筑波大１、北海道大 1，東京外国語大１、東京農工大２、電気通信大３、都立大１、広島大(医)１、横浜市立大１

私立大学　合格実績　　　

早稲田大８，慶應義塾大１２，上智大１０，東京理科大３,　関西大１、立命館大１、北里大２、日本大(医)１，順天堂大(医)１,産業医科大(医)１、国際医療福祉大(医)１、東京薬科大１，明治薬科大２、星薬科大１，（以上，合格実績）

６．中学入試

〇2024年度中学入試結果

	第1回				第2回
	2024年度		2023年度		2024年度		2023年度
	男子	女子	男子	女子	男子	女子	男子	女子
志願者数	326	315	283	290	297	315	269	282
受験者数	280	278	252	256	170	176	142	169
合格者数	114	76	119	84	44	45	40	46
実質倍率	2.46	3.66	2.12	3.05	3.86	3.91	3.55	3.67
受験者平均点	198.57	199.20	212.76	211.74	173.06	180.78	195.31	204.05
合格者平均点	230.72	239.80	242.91	249.98	204.57	210.93	230.10	238.96
合格最低点	211	221	221	233	189	195	212	222

合格目安は６割の得点（２１０/３５０点満点）を想定して問題を作成しているが、２０２４年度合格最低点は各回上回った。

過去問演習の目安で、７割程度を目指していきたい。

・算数

途中式をていねいに書くように。今年度は立体図形でのミスが多かった。

・理科

物理分野（滑車）や化学分野（電気）で差が出た。

・社会

資料問題で差が出た。記述問題は根拠も書くように。

〇2025年度中学入試　　＊９月上旬発表の入試要項で確定

【募集人員】

・第１回　２月2日(日)　男子45名，女子45名（帰国生含む）

・第2回　２月3日(月)　男子30名，女子30名（帰国生含む）

　（2020年度より男女比をおおむね１：１としている）

【優遇措置】

・2回同時受験者を対象とし，第2回入試ボーダーラインで3点加算

７．高校入試

〇2024年度高校入試結果

	一般入試				推薦入試（除指定校）
	2023年度		2023年度		2023年度		2023年度
	男子	女子	男子	女子	男子	女子	男子	女子
志願者数	339	273	404	377	24	42	34	66
受験者数	322	255	373	356	24	42	34	66
合格者数	178	101	166	131	16	17	18	18
実質倍率	1.81	2.52	2.25	2.72	1.50	2.47	1.89	3.67
受験者平均点	153.77	148.94	146.07	148.58	76.00	83.31	75.21	79.39
合格者平均点	180.22	181.54	179.23	185.98	85.75	96.18	87.28	96.17
合格最低点	152	157	152	160	72	82	77	84

◆ 一般入試 ◆

・国語

記述問題では部分点も見ているが，ピントがずれていると得点にはならない。問題文をよく読み，「何をきかれているのか」をよく考えて答えること。

漢字は例年10問出題され、1問2点なので，意外と得点の差がついている。また，漢字の問題では画数やバランスの乱れがあった場合は不正解になるので，日頃からていねいに書く習慣をつける。

・数学

大問1は解答のみを記入する1行問題で，例年5つの小問が出題される。1つの小問の配点が高く(7～8点)，合否を分ける問題になっているので，確実に得点する必要がある。

大問2から5までの問題は式と考え方を記す記述形式となっている。ここでは，解答が不正解であっても途中経過が正しければ部分点が出ることもあるので，日頃から途中式や説明などをかきながら解く習慣をつける。

・英語

リスニング問題は35点程度出題。2016年度から「聞く」をより重視した出題とし，出題レベルは英検の準2級くらい。本校では入学後に英語検定やTOEICも指導の目標にしているため，入試問題もそれらを意識した作問となっている。過去問演習だけでなく，英語検定の問題にも取り組み，準2級の問題が7割程度できる力を身につけることが望ましい。

〇2025年度高校入試