こんにちは。
朋友清瀬校の山﨑です
遅くなって申し訳ありません。今回は１学期に行われた、『法政大学中学高等学校』の塾対象学校説明会のレポートになります。
いわゆる『GMARCH』(学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の6大学の総称)の付属校の一角を占め、中学入試においても、高校入試においても受験生に人気
の学校です。
2023年3月卒業生232名のうち、法政大学に進学する資格を有していた生徒は226名で、実際に法政大学に進学した生徒は203名でした。法政大学への内部進学率は87.5%ですが、内部進学の有資格者数は卒業生全体の実に97.4%にあたります。
これは、まあ普通に学校生活がきちんと送れていればそのまま法政大学には進学できると言える数字じゃないかなと思います
なんでこんなことをわざわざ言うのかというと、大学の付属校と言っても実際にその大学に進学できるのかは、実は学校によって大きく異なるからです
『付属校に入ったから安心。後は学校生活をエンジョイ
』みたいに考えて、のんびりと怠けていたら、内部推薦枠から脱落。結果、あわてて大学受験の準備を始めないといけなくなるなんてことに･･
法政大学中学高等学校の場合だと、法政大学への推薦入学基準として以下のような条件を満たす必要があります。
⑴ 高校3年間の総合成績
⑵ 英語資格試験
⑶ 基礎的思考力確認テスト
ですから、志望校として付属校を選ぶ時には『内部進学率』って、実はとても重要なポイントになるんですね
ちなみに、下記に他のGMARCH系付属校の2023年3月卒業生の内部進学率も参考として挙げておきます。
《中央大学系の付属校》
中央大学附属→83%
中央大学杉並(高校入試のみ)→92%
中央大学高校(高校入試のみ)→94%
《明治大学系の付属校》
明大明治→88%
明大中野→80%
明大中野八王子→89%
《立教大学系の付属校》
立教新座→82%
立教池袋→89%
立教女学院(中学入試のみ)→66%
《青山学院大学系の付属校》
青山学院→87%
《学習院大学系の付属校》
学習院高等科→59%
学習院女子高等科(中学入試のみ)→45%
※付属の大学に進学しなかった生徒の中には指定校推薦枠を利用したり、一般入試を受験したりしてあえて他大学に進学した生徒もいます。
1、場 所
①京王井の頭線『井の頭公園駅』下車、徒歩約12分
②JR線『吉祥寺駅』下車、徒歩約20分
③JR線『三鷹駅』より京王バス「久我山」行きで約9分「西ヶ原」バス停下車徒歩約4分
④京王井の頭線『久我山駅』より京王バス「三鷹」行きで約10分「西ヶ原」バス停下車徒歩約4分。
本校から半径10kmの範囲外に自宅がある 場合のみ許可制で自転車での通学も可能。
2、本校がめざす教育
『自由と進歩』の校風のもと、『自主・自律』を育む。
《教育目標》
①日本国憲法が定める基本的人権を尊重し、平和で民主的な社会の形成に資する主権者を育てる。
②法政大学の校風として育まれた『自由と進歩』を体現する主体的で創造的な人間を育てる。
③豊かな知性と教養、健康な心と身体、思考力と判断力を有する人間を育てる。
3、大学付属校としての学び
①『受験勉強にとらわれない』
クラブ活動、生徒会活動、行事の企画や運営など、自分が本当に打ち込みたいことに全力を注ぐことができる。
②『他者や社会と関わる』
自分だけではなく仲間の主体性も尊重しながら、互いに夢の実現に向けて行動する。
4、カリキュラム
中 学
将来につながる基礎を身につける
『基礎学力の定着と信頼関係の構築』
①英数国の3教科に重点を置く
②国語→『読解』と『表現』
③数学→1・2年次は『代数』と『幾何』に分け並行して学ぶ
④英語
中1→フォニックスで綴りや発音のルールを身に付ける。
中2・中3→『英語演習』の授業を展開し、『リーディング力』を伸ばす。
高 校
将来を見据えた授業内容
『なりたい自分に向かって具体的に行動する』
①高校から新たに加わる約100名の生徒と、中学から内部進学する約140名の生徒が高1から混合クラスで生活する。
②文系・理系のコース分けをせず生徒の多様な目標に対応するためけ3年間ですべての教科を学習する。
③高2・高3では、『必修選択授業』により生徒自身が自分の進路に必要な知識や教養を獲得する。マスコミ、ビジネス、法学や簿記といった大学での学びの入門的な内容のものもある。
5、付属校のメリット
①『ウェルカムフェスタ』
付属3校(「法政大学中学高等学校(三鷹市）」・「法政大学第二中学高等学校(川崎市）・法政大学国際高等学校(横浜市)」の高1の生徒とその保護者を対象に、『高校と大学の学びの違い』に関する講演と『学部の教授による学部紹介』を行う。
②『OB・OG講演会』
法政大学に進学した卒業生を各学部から招き、どんな夢や目標を持ち、大学でどんなことを学んでいるのか、そのために高校時代にどんなことが大切なのかなどをテーマに講演してもらう。『なりたい自分』をイメージするための参考になる。
③『法政大学キャンパス見学会』
市ヶ谷・多摩・小金井の3キャンパスを見学し、大学とはどのようなところであり、どのようなことを学ぶのか、すべての学部から説明を受ける。
6、2023年度入試結果
中学入試
国語・算数→各50分・各150点満点
社会・理科→各35分・各100点満点
4科目合計500点満点
第1回(2月1日)
男子
受験者87名→正規合格者28名(実質倍率3.1倍)
繰り上げ合格候補10名→繰り上げ合格者なし
女子
受験者119名→正規合格者32名(実質倍率3.7倍)
繰り上げ合格候補者22名→繰り上げ合格者2名
合格最低点(男子346点 女子353点)
第2回(2月3日)
男子
受験者156名→正規合格者40名(実質倍率3.9倍)
繰り上げ合格候補者18名→繰り上げ合格者なし
女子
受験者226名→正規合格者44名(実質倍率5.1倍)
繰り上げ合格候補者37名→繰り上げ合格者3名
合格最低点(男子402点 女子421点)
第3回(2月5日)
男子
受験者135名→正規合格者36名(実質倍率3.8倍)
繰り上げ合格候補者24名→繰り上げ合格者なし
女子
受験者248名→正規合格者43名(実質倍率5.8倍）
繰り上げ合格候補者40名→繰り上げ合格者なし
合格最低点(男子411点 女子411点)
高校入試
募集定員の変更
[推薦入試]
男女40名募集から男女46名募集に。(6名増)
[一般入試]
男女52名募集から男女46名募集に。(6名減)
推薦入試(1月22日)
国語・英語・数学→各40分・各100点満点
3科目合計300点満点の適性検査+個人面接(15分程度)
出願資格
⑴ 本校を第一志望とする者
⑵ 在学する中学校の学校長が責任を持って推薦できる者
⑶ 公立高校に提出される成績一覧表の調査書評定9教科の単純合計が38以上であり、その教科評定の中に2以下がないこと。
入試結果
男子
受験者33名→合格者12名(実質倍率2.8倍）
[合格最低点 223点]
女子
受験者81名→合格者28名(実質倍率2.9倍）
[合格最低点 232点]
一般入試(2月10日)
国語・英語→各50分・各100点満点
英語→60分・150点満点
3科目合計350点満点+内申による加算点(最大で+50点)
加算点
9科40以上→+30点
9科36～39→+20点
9科32～35→+10点
※推薦入試受験者→さらに+20点
入試結果
男子
受験者94名→正規合格者34名(実質倍率2.8倍）
繰り上げ合格候補者8名→繰り上げ合格者7名
[合格最低点 275点]
女子
受験者131名→正規合格者41名(実質倍率3.2倍）
繰り上げ合格候補者17名→繰り上げ合格者16名
[合格最低点 281点]
内申点別合格者
・9科40以上(加算点+30点)
男子
受験者30名→合格者25名(合格率83.3%)
女子
受験者78名→合格者41名(合格率52.6%)
・9科36～39(加算点+20点)
男子
受験者33名→合格者14名(合格率42.4%)
女子
受験者39名→合格者16名(合格率41.0%)
・9科32～35(加算点+10点)
男子
受験者19名→合格者2名(合格率10.5%)
女子
受験者13名→合格者なし(合格率0%)
・9科31以下(加算点なし)
男子
受験者12名→合格者なし(合格率0%)
女子
受験者1名→合格者なし(合格率0%)
一般入試においては内申点による加算点制度があるため、9科素内申31以下(加算点なし)の受験生の場合、受験する前にすでに持ち点で最大50点の差があることになります。そのため、加算点のない受験生がその差を逆転して合格することは、実際には極めて難しいと言えるでしょう。
一般入試で合格率が50%を超えるのは、男女ともに9素内申40以上(加算点+30点)の受験生です。
また、9科素内申40以上で推薦入試から一般入試を再受験(加算点+50点)した場合でも、男子は11人のうち3人が不合格に、女子は28人のうち12人が不合格になっています。
このことから、たとえ内申が高くて加算点が多くもらえるからといっても、一般入試での得点力がなければ合格は厳しいということがわかっていただけると思います。
模試を受けた場合、この加算点制度が考慮されず、偏差値のみによる判定が出るので、合格判定が80%以上となっても油断しないように注意しましょう
7、2024年度入試の変更点
高校入試の一般入試で面接が廃止になりました。
8、2023年大学合格実績
(卒業生232名)
法政大学 203
他大学
慶應5、早稲田6、上智7、明治3、立教3、中央2、学習院1など。
朋友では、少しでも正確で適切な学校情報及び入試情報を塾生や保護者に提供できるよう、現場で生徒を教えている正社員講師が、毎年いろいろな学校の塾対象説明会に足を運んでいます。
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