コンビニに入ると、奴と最初に訪れたときと同じ店員さんがまだレジにいた。
純が髪を乾かしている間に私はメイクを落とした。
先程と違う男を連れやってくる、またスーツ姿のままだがすっぴんになっている、なんて奇異であろう。
と思ってるのは私だけであろう。
ATMでお金を下ろし、歯ブラシの他に、さっき使い切ってしまった牛乳と食パンをかごに入れる。
奴に頼まれたコンタクトの保存液を持った純は、棚ががら空きになった弁当コーナーと、カップラーメンのコーナーを何度も行き来する。
〈まだ食べたりないのかよ…〉
店に入ってすぐ、なんか作ろうか?と声をかけたときには、やんわり断られた。
会計を済ました後、一番大事なことを思い出した。
「ちょっと外で待ってて」
生理中だった。
泊まりで一番心配なのは風呂と寝るとき。
シャワーを浴びたかったが、この状態で風呂を借りる勇気は無かった。
バイトを終えすぐ帰るつもりだったから、夜用はバッグに入れてこなかった。
しかも先日ドラッグストアで安売りだったときに買ったのが家に大量にあるのに。
不覚の連続。
奴や和馬はともかく、自称女の子慣れしていない純に、これを買う姿はあまり見せたくなかった。
やさしい夜風、昼間の暑さはどこかに姿を消していた。
風呂上がりの純が湯冷めする心配は皆無。
私は純をよく知らない。
コンビニまでの道のり、二人手をつないで歩く。
それは決して恋人同士のようではなく、お互いにもっと幼い、子供同士が迷子にならないようにつなぐ感じとどこか似ていた。
彼は幼少期について話してくれた。
野球少年であったこと、今は違うが勉強が楽しくてしょうがなかったということ。
また、高校時代は男子校に進んだため女の子への接し方が最近までわからなかった、そして今の大学に入れるとは思っていなかったと。
とても穏やかな時間だった。
たった数時間前、奴と歩いた同じ道のり。
いっしょに歩く人によって、違う空気が流れる。
景色もどんな感情で眺めるかで、違うように映る。
少しばかり、奴と違う空間にいて安心している自分がいた。
山奥にもかかわらず、空は霞んで星はまばらだ。
しかし私たちは、おおらかでゆったりとした夏の夜の空気の中で、心がかよいあうときの小さな喜びを感じていた。
根源的な幸せであり、奴といて忘れていたもの。
風呂上がりの純が湯冷めする心配は皆無。
私は純をよく知らない。
コンビニまでの道のり、二人手をつないで歩く。
それは決して恋人同士のようではなく、お互いにもっと幼い、子供同士が迷子にならないようにつなぐ感じとどこか似ていた。
彼は幼少期について話してくれた。
野球少年であったこと、今は違うが勉強が楽しくてしょうがなかったということ。
また、高校時代は男子校に進んだため女の子への接し方が最近までわからなかった、そして今の大学に入れるとは思っていなかったと。
とても穏やかな時間だった。
たった数時間前、奴と歩いた同じ道のり。
いっしょに歩く人によって、違う空気が流れる。
景色もどんな感情で眺めるかで、違うように映る。
少しばかり、奴と違う空間にいて安心している自分がいた。
山奥にもかかわらず、空は霞んで星はまばらだ。
しかし私たちは、おおらかでゆったりとした夏の夜の空気の中で、心がかよいあうときの小さな喜びを感じていた。
根源的な幸せであり、奴といて忘れていたもの。
コンビニから帰ってくると、純はすぐさまシャワーを浴びに行った。
私が頼んだものも見つけてくれて、買ってきてくれた。
純にお金を払ったあとの私の財布は、札はもちろん銀色の硬貨がまったく無い状態になった。
そして歯ブラシが無いことに、その時になって気づいた。
今月は何度コンビニATMの良い顧客になったことか。手数料だけで1000円はロスしているだろう。
和馬はDVDを、奴は漂う煙を、私はいつかのATMの利用明細を眺める。
奴が目頭を押さえる。
「やべ、コンタクトの保存液無いやんけ。
お前コンビニに用事ある?」
行ってもよかったが、私はコンタクトをつけないためどんなものを買ってきてようかわからない。
あの色違いのフタがついたやつ?
純がシャワーを終え、出てきた。
コンビニには純が付き添ってくれることになった。
さっき行ってきてもらったばかりに申し訳ない。
出かける準備をした。
「和馬、ドライヤー借りてもいい?」
夜になって髪型が崩れている奴と見比べると、風呂上がりでもちゃんとセットしようとする純が高校生男子のように見え、かわいかった。
私が頼んだものも見つけてくれて、買ってきてくれた。
純にお金を払ったあとの私の財布は、札はもちろん銀色の硬貨がまったく無い状態になった。
そして歯ブラシが無いことに、その時になって気づいた。
今月は何度コンビニATMの良い顧客になったことか。手数料だけで1000円はロスしているだろう。
和馬はDVDを、奴は漂う煙を、私はいつかのATMの利用明細を眺める。
奴が目頭を押さえる。
「やべ、コンタクトの保存液無いやんけ。
お前コンビニに用事ある?」
行ってもよかったが、私はコンタクトをつけないためどんなものを買ってきてようかわからない。
あの色違いのフタがついたやつ?
純がシャワーを終え、出てきた。
コンビニには純が付き添ってくれることになった。
さっき行ってきてもらったばかりに申し訳ない。
出かける準備をした。
「和馬、ドライヤー借りてもいい?」
夜になって髪型が崩れている奴と見比べると、風呂上がりでもちゃんとセットしようとする純が高校生男子のように見え、かわいかった。