『あの日のように痛いな』
4年前に作ったONEGAI STEP
という曲を最近聴いている。
※今回の記事は、いつになく
プライベーティングかつ
センシティブで、赤裸々な記事に
なっています。
そんなサカモトリュウ見たくねぇよ、
という人は、ブラウザバックを
オススメします。
ONEGAI STEP。
おねがい、すてっぷ。
この曲は、ハッキリと言って
呪いだ。
自分に、そして
当時付き合っていた彼女にかけた。
こわ。
メンヘラかよ。
いやいや、そうじゃなくてさ。
当時、彼女とは特に問題なく
他愛のない幸せな日々を
送って居たように思う。
しかし、その時既に少しの軋轢が
発生していた事に俺は気づけなかった。
それはまぁ、後に書くとして
俺は呑気に、
『そう言えば、彼女の事を曲にした事がないな。でも、順調やし、特に書くことがない。じゃあ、もし今、こんなに大好きな彼女にフラれたらどんな気持ちになるんだろうか、よし。書いてみよう。』
そう思って書いた。
無理やり頭の中で、
想像でフラれてみた。
それはもう辛かったから、
あんな歌詞になった。
曖昧なステップを経て、
段々と知って、そしてすれ違って。
薄々感じていた、
彼女はとってもふつうの、
ふつうの良い子だ。
だから、俺みたいな拗らせた人には
勿体ない。だから、
君は所謂ふつうの人がお似合いだ。
僕のひねくれた思想なんて、
分からないだろうし、
一生分かり合えなくていい。
そんなネガティブなことも
少し入れたりして。
こんな事を書けば、
未練タラタラ乙www
みたいな感じだろうが、
いや本当に強がりでもなんでもなく、
未練もなければ、
全身全霊の意を込めて、他の人と
幸せになって欲しいと思っている。
むしろ、俺自身が次のステップに
いこうとしているから、
今このブログを書いている。
いや、書けている。
この曲がいざ完成して、
その事は彼女には伝えなかった。
そりゃそうだ。
この曲、君に振られた事を想定して
書いた曲やねん、なんて
言えるはずもない。
彼女からしたら、
まぁいつもの、サカモトリュウが
お得意の、女々しい歌なんだろう、
それくらいに感じたと思う。
すると不思議なことに、
その三ヶ月後くらいに、
好きじゃなくなった
と言われた。
青天の霹靂と言おうか、
いやそんな綺麗な言葉には収まらない。
歌詞が、そのまま実現したのである。
冒頭に書いた軋轢というのは、
その年の春から彼女が就職して、
環境の変化についていくのに精一杯で、
でも彼女は家庭を持ちたくて
子供も欲しくて、
でも相変わらず俺はお金のない
バンドマンを続けていて、
なんというか、僕は呑気に、
きっとそういう壁も乗り越えていく
だろう、なんて、馬鹿な事を思っていた。
だから、こんな歌を書いたのだ。
実現するとも知らずに。
『今の龍くんには未来が見えない』
あの頃の俺には、
本当にピッタリの言葉だ。
そう言って振ってくれて
ありがとうとも思う。
そして、彼女にフラれてからの
約2年間、彼女を作ろうとは
思わなかった。
同じ過ちを繰り返したくない。
ちゃんと売れてから、
守りたいものを守れる体制が
整ってから、
好きという感情を解放して、そして
好きな人が出来て、
幸せになりたい。
この2年の間で、こんな自分に
好意を持ってくれた人もいた。
でも断ったり、いや〜なんて
誤魔化したりした。
あの日、元カノに言われた
未来が見えない という言葉を
免罪符に、僕はずっと
今は彼女なんていらない、
作るべきでないという
気持ちを合理化していたし、
別に間違ってないと思う。
でも、でも。
振り返ってみれば
2017〜2018の、
なんというか、彼女に振られてからの
2年間の自分は、あんまり好きじゃない。
あくまで、自分の中で。
で、色々と思考を凝らしつつ
音楽も、自分磨きも研究して、
2019年の下半期くらいから、
やっと自分を好きになれつつある。
そう、去年の夏くらいに、
自分で自分をまた
かっこいいと思えた。
9月にあった弾き語りが
それを明確にさせた。
漠然と、
あの頃よりカッコいい自信がある。
そこで思ったのは、
ONEGAI STEPにかけた
呪いが、解けたという事。
また自分で自分をカッコいいと
思えている。ナルシストな
意味じゃなくて、自負として。
1人のアーティストとして。
あー、今なら
誰かをまた好きになっていいのかも
知れない。
今ならまた、誰かの人生を
背負っても、未来が見えないなんて
いや、今のところ同じだけど、
きっとそんな事は言わせないって
思える。
そう、そんな事を今思ってる。
なんか、元カノを悪く言ってる
みたいに見えたらごめん。
それは本当に違う。
あの頃の俺が、体たらくだっただけ。
俺が、情けなかっただけ。
でも、今の俺はきっと
あの頃よりカッコいい。
そう思えたのは自分自身の力だ!
みたいな言い方してるけど、
これは本当に、ずっっっと
応援してくれてる人のおかげ。
ありがとうね。
あの日から、
誰かを好きになったりする事を
怯えていた自分がいる。
でも、呪縛から解けた今、
自分の感情に
素直に行きていこうと思う。
こんな長い文章、
読んでくれてありがとう。