坂本龍~今夜は泡風呂ぐ~ -11ページ目

坂本龍~今夜は泡風呂ぐ~

記事のテーマパーク。
記事の複合型施設。
記事のパルコ。



このブログでは執拗に
俺は料理が好きだ!という事を
誇示してきたけれど、
つい先日少し疲れていた事もあり
豚バラ肉をただ焼く という、
四捨五入をすれば完全に料理ではない
メニューを作った。



豚バラシンプル焼き。
今風に言えばサムギョプサル。
なんの工夫もない。



それがね、
死ぬほど美味かった。


ええそうとも。



豚バラをね、焼くんです。
ちょっとだけ塩コショウ振る。
そして油とか引かずに、ただ焼く。
それをお皿に移して、焼肉のタレで
食う。



美味い。




もうめっちゃ美味い。



たまにワサビとかで味変する。



美味い。


どれくらい美味いかというと
豚バラを焼いた時くらい美味い。








そして同時に浮かんでくる感情。




今まで凝って作った料理は何だったんだ...?



豚バラと火 だけで出来上がる
原始的な食べ物が
緻密な作業の果てに出来た
今までの料理に肩を並べてきたのだ。

悠然と。

これにより料理が馬鹿らしくなって
ただ毎日豚バラを焼くオジサンと化す訳には
いかないので、
今後もしっかりと料理を完遂する
つもりではあるが、
なんだろうこの、身も蓋もない感じは。




めちゃくちゃお洒落で
服装のこだわりがある人が
『まぁ結局ユニクロがいいっすけどね』

とか言ってるような感じだ。



結局ユニクロでいいんだ。
結局豚バラ焼くだけでいいんだ。


豚バラって料理界のユニクロなんだ。



そんな事を思った。



しかし、しかしだよ。

毎日ユニクロだと味気ない。
やっぱりちょっと攻めた服とか着たいし、
ある程度周囲と差別化したい。
そしてたまにユニクロとか着て
ラフな感じで息抜きしたい。
そういう風に毎日を彩っていく。



まさしくそれだ。


料理というのは毎日を彩っていくものだ。
だから、たまにそういう
シンプルだけど超美味いみたいなものが
生きてくる。


逆説的に言えば
あの時めっちゃ美味く感じたのは
日頃ちゃんと料理を頑張っているからだ!!


そう、自分に言い聞かせた。


30手前にもなると、
こういう風に、自分で思考を巡らせて
自分で落とし所を付けることが出来る。



今日のブログは料理のブログではなく、
まさかの成長記録なのであった。



変なブログ。

















作品を作ると言うのは、
何かを表現すると言うのは、
アートと言うのは、
極端な話、誰かを傷付ける事だと思う。


逆説的に言えば、
誰かを傷つける作品でないと
その作品は何も意味をなし得ない
とまで言える。


傷つく、と言うのは言葉だけ掬うと
ネガティブな要素がとても多い。
生きていく上で出来る限り、
傷つきたくはない。



けれど、上記に書いたような、
作品及び『表現』となるとどうだろう。



物心のついた頃から今の今まで、
沢山の作品に触れてきた。
そして、鮮明に残っている
音楽、映画、絵画、漫画や映画、
それらは全て『素晴らしい』と言った
ポジティブな理由だけではなく
『心に傷がついた』という側面も持っている。


僕が愛してやまない、
アジアンカンフージェネレーションを初めて
聴いた時、銀杏BOYZを初めて聴いた時、
なにかこう、えもいわれぬ衝動が走った。

鮮明に残っている漫画や映画は、どこか
グロテスクだったり、
救いのないものだったりする。



ではそれは何故か、というと
それらの作品はとても歪だったからだ。


歪なものは、傷がつく。
物理的にそうであるように、
精神的なものでも漏れなくそうだ。


そういう風に出来ている。


例えば、誰もが不快感を覚えない作品を
作ろう!という回路で
物事を表現しようとすると、
まず角を取る作業から始まる。
そして、歪とは真反対の、
丸いものが出来上がる。

確かにそれは、誰も不快感を覚えないし、
傷も付かない。けれど、その一方で
誰の記憶にも残らない。


表現におけるジレンマだ。


かと言って、その逆を狙って
歪すぎるものを作れば、
それは人々に傷をつけ過ぎてしまう。

それが今で言う炎上というやつだ。


丸い表現は傷つける事はない。
けれどそれはつまらないし、
誰にも刺さらない。

けれど歪過ぎるものは
ひとたび格好の餌食だ。


このブログにしてもそうだ。


日常の出来事をつらつらと書いたとて、
誰の琴線にも触れないし
傷も付かない。まぁブログごときで
傷をつける必要性は無いのだが。


じゃあ、少しでも皆を笑わせたい!
興味を持って欲しい!と息巻いて、
スパイスとして語気を強めたりすると、
それはそれでリスクがある。


そしてここからが本題。



僕はアーティストとして、
経験則として気付いたことがある。


2、3年前は明らかにスランプだった。
自分の曲が誰からも評価されなかったのは
丸いものを作っていたのだ。

もちろん例外はあれど、
アーティストは初期の作品の方が
評価されている場合が多い。

それは何故かと言うと、
技術面や知識面に置いてもまだ未熟で
能動的な要素が多く、歪だからだ。


そして、段々とそれをリカバーする
技術や知識が増えて
表現を丸くする事が出来る。

厄介な事に
表現を丸く出来るという事は、
上達した証でもあるので
これが1番のジレンマなのだ。


そして僕自身、過去の作品を振り返ると
曲を作り始めた頃は
右も左も分からず、ただ衝動を歌にした。
それはそれは歪なものだ。


2、3年前に作った曲はどうだろうか。
何かこう、作る事や表現する事に
小慣れてしまって、それに甘えてしまって、
誰かを傷つける覚悟が足りていないのだ。




誰かを傷つけてしまう事を
恐れずにいたい。




そして、
その恐れは今年になってから捨てた。



歪なものをもう一度作ろうと、
音楽理論を学び、勉強した。


それで今の自分がいる。


今年に入ってから作った自分の曲は、
俯瞰的に見て歪だな、と思う。


ヒモ男の歌や
身体目当ての歌、
そう言った歌で
傷ついてしまった人もいるかもれない。
いや、きっといるはずだ。


けれど、この世界に作品を
残すというのは、そう言う事なんだよな。


覚悟を決めて、頑張ろう。



そして皆も、果敢に
歪なものに触れていって欲しい。


その傷は生涯、自分にとって
財産になると思う。




歪過ぎるものはダメだけどね。







はろー。

皆さんお元気でしょうか。


僕は充実した毎日を過ごしております。
久しぶりに近況報告でもしますか。
ボケとか無しの真面目ブログで
少しばかり長くなるかも。


とりあえず
遅ればせながら11月初旬にワクチン
2回目を打ち終えました。


1回目を打った時点で
もうだいぶ感染者数も
落ち着き払っていたけど
それでも打った理由としてはやっぱり
夏頃に、まだまだ感染者数も凄い中で
未知なる新型ワクチンに対する疑心感や未来への
リスクを抱えながらも、
打つという選択をした人たちがいる事を鑑みて、
シンプルに僕も打った側に回りたいと思ったからです。


正直、僕の生活スタイルは
感染リスクが極めて低い
人との接触が無い
超インドア野郎なんですけど、
(いつもパソコンで曲を作っている)
それでもひとりのアーティストとして
打ったと言いたかった。


もちろん打たない選択をした人だって
間違いじゃないけどね。
当然皆それぞれの思想がある。


と言うわけで少しビビっていた副反応も
37〜38度くらいの熱で済みました。
体感上、プラシーボもあると思うなぁ。



はい。
そしてつい先日はヤバTのライブを見に
大阪城ホールへ観に行かせて頂きました。

驚く程の満員でしたね。
本当に凄い。

僕は今バンドじゃなくてネット活動で、
むしろなんというか、嫌な響きにはなるけれど
コロナ禍の恩恵を受けたとも言えるので、
それに相反して、ヤバTの3人は
ライブハウスと共に
辛いコロナ禍を生き抜いて、
離れていった人や音楽に興味を失って
しまった人を理解しつつ、それでも
応援し続けてくれたファンに向けた、
果汁200%のライブって感じでした。

本当にめちゃくちゃ良かった。

寿司くんからの付き合いで、
なんでも器用に、時にあざとく、
そして時代に順応してしまう
こやまたくやという存在に
少しコンプレックスを抱いていた節が
あるんですが、
僕自身もバズを経験してからというもの、
僭越ながら余計に彼の凄さが分かります。
コンプレックスから
リスペクトに変わりましたね。

流行を席巻し続けたいよね。

割と頻繁に誘いの連絡をくれるけど、
マジでタイミングが合わん。



そしてそして自分のソロ楽曲『愛分からず』を
YouTubeに公開しました!


456進行を利用した
サブドミナントマイナーと
オーギュメントコードのクリシェを
ご堪能ください!


と、音楽的な話をすると
恐らくブラウザを閉じられるので
やめておきます。


いつも新曲公開前は不安で
心臓がバクバクなんですが、
めちゃくちゃ好評で良かった〜!!


鮪君からわざわざ
新曲めっちゃいいやん!と
LINEが来てテンション上がりました。


今更ですけど、鮪君が
元気になってくれて本当に良かった。
と言うのもお伝えした。



曲はもちろん自信あるし、
毎度ながらイラストが本当に素晴らしい!!
惚れ惚れしますわ。

ゆっくりで良いから確実に
伸びて欲しいですね。

これ↑は毎回言ってるんですけど、
それには訳があって
YouTubeってそんな急に再生数が
爆発的に伸びるものじゃないんですよ。
基本的に。
どんだけチャンネル登録者数がいる
YouTuberでも、サムネや
視聴維持率によって差が出ます。


アイビーやトルソーみたいに、
徐々にエンゲージメント率が評価されて
それに比例してブラウジングされ出すのが
理想的ですね。


YouTubeって本当に精巧なAIによって
アルゴリズムが形成されていて面白いです。
死ぬほど研究してます。




そしてそして、つい先日
事務所のメンバーと
キャンプに行ってきました〜!!


死ぬほど楽しかったです。


ってか事務所とはなんぞや?
という方に説明をすると
去年の夏頃から同級生の何人かが
チームを作って企業?と言えば
少し大袈裟ですが正式な
法人企業として歩みを始めた訳なんです。


そのメンバーの1人に
10年来の付き合いになるりょーまもいて、
実際僕自身はそこの役員では無いんですが
言わば準社員?みたいな存在で
深く関わらせてもらってる訳です。
そこでレコーディングしたり
ミックスしたり、談笑したり
お酒飲んでパーティーしたり、
なにせクリエイティブな作業が出来る
居心地の良い場所です。


で、その事務所のメンバーとあと何人かで
和歌山までキャンプに行ってきました。

超快晴で本当に最高でしたね。
最高な時って特に書くことないよね。
ネガティブな要素を持ったものほど
筆が進むけどさ、最高なものは最高なので。



思えばこの事務所創設期である去年の夏に
りょーまからの
『法人化して会社をやる事になったから、
音楽のジャンルで龍ちゃんにも協力して欲しい』

と言うアツイ電話が無かったら、
絶対に今の俺はないと思うので、
本当に彼には救われてばかりです。

人生のグラフを表せば、
あそこが確実に1つの分岐点です。

あとね、愛とかもう無理という曲以降
自分の曲のミックス(音のバランス調整)は
プロのエンジニアとかじゃなくて
全部りょーまにしてもらってるんですけど、
段々と知識も技術も機材も増えて
もう十分お金取れるレベルだと思います。
(なんか偉そうな文章になってしまった)

なにより感謝しか無いですよ。
去年あたりからずっと、
音楽において影のパートナー的な存在です。
彼の意見無しではここまで来れてません。



あとあの人、何よりドラムが上手いよね。
凄いよね。



と言うわけで、ゼロをイチにする事への
充実感と達成感と悔しさみたいなものを
相変わらず実感している今日この頃です。



楽しいね。