サウナからの解放、待ちに待ったエアコン設置

ついにエアコン工事の日がやってきました。設置するのはなんと5台。朝から工事担当の方々が入り、断続的に一日かけて作業をしていきます。作業員さんは、背中にファンのついた「空調服」を着て涼しそうに動き回る一方で、私たち夫婦はリビングで汗をかきかき立ち合い。高気密高断熱の家は、冷房がないと本当に地獄。サウナに近い環境で、まるで耐久レースに挑んでいる気分でした。あまりに暑いので、交代でスミ妻の実家に緊急避難しながら、なんとかその場をしのぎます。

家電到着で「家っぽさ」が加速

同じタイミングで、家電量販店からまとめて購入した新しい家電も届きました。まずは冷蔵庫が新居に無事搬入され、古い冷蔵庫は回収。さらに55インチのテレビとオーブンレンジも到着。レンジはカップボードに置くため段ボールのまま、テレビは先日決めたテレビボードの上に堂々と設置。リビングにドーンと構えるテレビを見て、まだ家具も少ない新居なのに一気に「生活の舞台っぽさ」が漂ってきました。何もなかったリビングに、ようやく息吹が入ったような感覚です。

エアコンの試運転で「生き返る」

汗を拭きながら待つこと数時間。夕方になってすべてのエアコンの設置が完了し、試運転のスイッチが押されました。リビングに冷たい風が流れ込んできた瞬間、夫婦そろって「生き返った…」と心の底から安堵。これまでのサウナ状態から一転、快適な空間へ。外は夕暮れで、室内は「そろそろ照明つける?」と迷うくらいの薄暗さ。そんな中、テレビから流れるサザエさんの声を聞きながら、「ああ、ようやく人の住む場所になったんだな」としみじみ感じました。

アンテナ開通で文明開化

そして数日後、いよいよアンテナ工事も完了。近くの山が電波を遮るため、スミ妻念願のボックス型は叶わず、昔ながらの八木式アンテナとなりました。骨組み感たっぷりで見た目は少々レトロですが、テレビがちゃんと映ってくれる安心感は何物にも代えがたい。工事自体は隣家との距離が近いために時間がかかりましたが、無事電波が通り、ピシッと映像が映った瞬間は思わず拍手。テレビの電源を入れて、映像と音が部屋に流れたその瞬間、「文明開化だ!」と声をあげたのはここだけの話です。

サウナから暮らしの舞台へ

こうして、エアコンとアンテナが揃い、冷蔵庫とテレビもそろった新居は、ようやく本格的に「生活できる家」へと変わりました。サウナだった空間が、数日で快適な居住空間に。まるで何もない舞台にセットが次々と組まれていくようで、生活が立ち上がっていく過程にワクワクします。

サウナ付き新築

エアコン工事の日程は決まりました。が!工事完了はまだ先。つまり、今の新居は「高気密高断熱の最新住宅」ならぬ「天然サウナ付き物件」と化しております。窓にはカーテンもなく、太陽光がダイレクトイン。テレビでは「観測史上最高気温更新!」と叫んでますが、我が家のリビングも負けてない。外より暑いんじゃないか疑惑さえあります。

二重生活のカオス

この時期は、旧居と新居を行ったり来たりの「二重生活」。冷蔵庫は新居に移動済みなので旧居では自炊不能。新居はまだキッチンリフォーム前で料理禁止。結果、旧居は「寝るだけのホテル」、新居は「物置兼サウナ」という奇妙な役割分担に。荷造りしたダンボールが新居のリビングに積み上がり、もはや「秘密基地ごっこ」ができそうなレベルです。

キッチンには触れるな

新居には、前のキッチンがまだ残っています。でもリフォーム会社から「傷つけなければ買い取ります」と言われているため、私たちは一切触れず。使えないキッチンを前にして、空腹に耐える夜。もはや、あのキッチンは“神棚”扱い。リビングに鎮座する立派なキッチンを、毎回拝むだけの生活です(笑)。

コインランドリー新居

そして唯一動いている設備が洗濯機。なので、我が家は「洗濯しに行くための新居」状態です。洗濯物を抱えて新居に行き、洗濯&乾燥を済ませ、また旧居に戻る。これって完全にコインランドリー。しかも自分専用。贅沢なのか不便なのか、よくわかりません。

不便すらネタにする

エアコンがつくまでは暑さに耐え、料理ができず、洗濯のために移動する毎日。でも「これも1か月限定」と思えば、なんだかんだで楽しい。後から振り返れば「あのとき暑かったよね〜」「洗濯のために新居通ってたよね〜」と、きっと笑える思い出になるはず。今はただ、「早くエアコンつけてくれ!」と叫びつつ、扇風機にしがみついて耐えるのみです。

 

全部屋にエアコン?先を見据えた選択

ある日、新居にエアコンとテレビアンテナ設置のための現地調査が入りました。まずはエアコン。私たちは「どうせ将来どこかで必要になる」と考えて、すぐには使わない部屋にもすべて設置してもらうことにしました。これには賛否あるかもしれませんが、引っ越し後に追加で工事を頼むとなると、また工事日を調整しなければならず、家具が入った部屋に室内機を取りつけるのもひと苦労。今のうちに済ませておけば、安心感が違います。しかも高気密高断熱の家なので、エアコンがしっかり効くのは間違いなし。光熱費と相談しながら、将来の暮らしに備えての選択でした。

テレビアンテナ問題、理想と現実のギャップ

そしてもうひとつがテレビアンテナ。こちらは少し残念な結果に。調査の結果、近くの山がテレビ電波を遮ってしまうらしく、すっきりとしたボックス型のアンテナは設置できず、どうしても八木式アンテナ(骨組みのような、いわゆる昔ながらの形)になってしまうことに。スミ妻は「できればボックス型がよかったなぁ」と最後まで残念そうでした。確かにデザイン面でのインパクトは大きいですが、テレビが映らないのでは本末転倒。ここは泣く泣く実用性を優先です。

工事は時間がかかる?隣家との距離問題

さらに工事業者さんからの指摘で気づいたのは、隣家とのすき間がかなり狭いということ。アンテナの設置はもちろん、エアコンの室外機を置く作業でも、普通の家より時間がかかるとのことでした。確かに、自分たちが土地を見に行ったときにも「ちょっと狭いな」と思った部分。こういうところはやっぱりプロでないと分からない視点がありますね。私たちとしては、多少工事が長引くのは仕方ないと腹をくくりました。

素人とプロの境界線を感じた日

内観や外観に関しては、素人目でも「ここ少し傷ついてるな」「クロスが浮いてないか」など多少のチェックはできます。しかし今回のように、電波状況や施工の難易度といった部分は、素人では到底判断できない領域です。やっぱりプロに頼らないと分からないことは多い。逆にいえば、こうして専門の人がしっかり確認してくれているおかげで、私たちは安心して生活をスタートできるのだなと感じました。