夢をつめこんだキッチンへの思い

新居に入居してからも「キッチンだけはリフォームしたい」と思い続けていた私たち。建売住宅の標準仕様も決して悪くはありませんが、やはり毎日使う場所だからこそ「こだわり」を反映したかったのです。夫婦ともに料理をするし、生活の中心がキッチンになるのは間違いなし。だからこそ、リフォーム前提で購入した家でした。

標準仕様と私たちの希望のギャップ

標準仕様のキッチンは、人工大理石のワークトップとシンプルな食洗機、そして折れ戸タイプの浴室ドア。機能的ではありますが、どうしても「もう一歩欲しい」という物足りなさがありました。特に妻は「セラミックトップのかっこよさ」に強いこだわりを持っており、私自身もフロントオープンの食洗機には憧れがありました。夫婦の希望をまとめると、

  • 天板はセラミックトップ

  • 食洗機は海外製(ミーレ)

  • レンジフードは洗エールに変更

  • 水栓はタッチレス

  • 高さは90㎝に設定
    と、なかなか豪華なラインナップ。

リフォーム前の悩みどころ

ただし、これをすべて盛り込むと費用は一気に膨れあがります。最初の見積もりでは「標準仕様から+160万円」。そこにリフォーム会社の工事費用が加わり、さらに費用は増える見込みでした。建売住宅でコストを抑えた分、ここにかけるかどうか。悩ましい選択でしたが、夫婦で話し合った結果「キッチンは妥協しない」という結論に達しました。

決め手となったリフォーム会社

リフォームを依頼するにあたり、提携会社と妻の実家でお世話になったリフォーム会社の2社から見積もりを取得。結果的に後者にお願いすることにしました。理由は「既存設備を活かしながらも、希望に沿った柔軟な提案をしてくれた」こと。丸ごと入れ替えではなく、使える部分は使う。そのスタンスに好感が持てましたし、費用面でも納得感がありました。

完成イメージにワクワク

現在の標準キッチンから、セラミックの輝く天板、存在感抜群のミーレ食洗機、スタイリッシュなレンジフードへと変貌する予定。カップボードも合わせて選んだので、統一感ある空間になるはず。妻は「毎日キッチンに立つのが楽しみになりそう」と、すでにウキウキ。私も「友人を呼んで料理をふるまいたい」と夢がふくらんでいます。

次のステップ

引き渡しからおよそ1か月後にリフォーム工事が始まります。完成後、どれだけ暮らしやすさが変わるのか。果たして理想通りになるのか。期待と少しの不安を胸に、リフォーム編がスタートです。

冷蔵庫で思い出す「搬入の恐怖」

待ちに待ったダイニングテーブルとソファの搬入日。けれど、その喜びと同時に私の頭をよぎったのは「冷蔵庫搬入事件」でした。そう、あの時は本当にヒヤヒヤしました。冷蔵庫の横幅は75㎝。我が家の掃き出し窓は玄関側にはなく裏側にしかないため、そこへ運ぶには「外壁とお隣さんの家のわずか85㎝の隙間」を通過しなければなりません。梱包された冷蔵庫は箱込みでほぼ80㎝。ほんの数㎝の余白しかなく、ギリギリをスライドさせながら通過していったあの緊張感。無事入ったからこそ今は笑って話せますが、あの瞬間は正直胃が痛かったです。

新たな不安、ソファ搬入

そして今回の主役、ソファ。横幅は79㎝。そう、冷蔵庫よりわずかに大きい。再び脳裏に浮かぶのはあの「隙間85㎝の難所」。果たして通るのか…。ダイニングテーブルや椅子は玄関から難なく搬入され、ホッとしたのも束の間。ついにソファの番がやってきました。

プロの技に感動

作業員さんたちは、私たちの不安をよそに淡々と準備を進めます。ソファが持ち上げられ、例の隙間へ差し掛かる瞬間、私とスミ妻は息を飲んで見守りました。「やっぱりダメか…?」と心配した次の瞬間、さすがはプロ。角度を絶妙に変えながら、驚くほどスムーズに通過していくではありませんか。結果、ほんの数分で「不可能かも」と思っていたソファは、見事リビングへ。拍手を送りたいくらいの見事な技でした。

LDK完成に向けて

こうしてダイニングテーブルとソファが揃い、我が家のLDKは一気に“暮らしの場”らしい雰囲気に変貌しました。テレビボードの上にテレビが鎮座し、ソファに腰掛けながら食事をとれるようになる。まだ周りには段ボールが山積みですが、それすらも「新生活の始まり感」を演出しているように思えてしまいます。

ワクワクの加速

冷蔵庫や洗濯機が入り、そしてダイニングとソファも揃った今、ようやく家が「モデルハウス」から「自分たちの家」に近づいてきた気がします。ひとつひとつ家具が入るたびに、生活のイメージが鮮明になっていく。まだ完成ではないけれど、ワクワクが加速していくのを夫婦で実感しました。

粗大ごみか、持ち込みか

旧居に残っていた大物のひとつが、ダイニングテーブル。処分を考えたとき、まず思い浮かぶのは「粗大ごみの日」。ただ、次の回収日がかなり先で、引っ越し日程にまったく合わず断念。処理施設に持ち込むという選択肢もありましたが、わが家からは距離があり、正直気が重い。運搬に労力を割くくらいなら、別の方法を模索したいと思いました。

「セラミック憧れ夫婦」の決断

今回、新居に選んだダイニングはセラミック天板のもの。長年「セラミックのダイニングに憧れる夫婦」だった私たちにとって、旧居で使っていた木製のダイニングテーブルを新居に持ち込むのは違う、というのが正直な気持ちでした。つまり、このタイミングで処分するのが一番スマート。新しい家に「新しい家具」をそろえるというのは、心機一転の象徴でもありますしね。

ニトリに相談してみた

そこで思いついたのが、家具購入先のニトリに相談すること。実際に店舗で聞いてみると、「有料ではあるが引き取りますよ」との回答。これには正直ホッとしました。重たいテーブルを処理施設まで運ぶより、新居の近くまで持ち込む方がはるかに楽ですし、プロに任せられる安心感もあります。費用はかかりますが、手間と時間を考えると十分に価値があると判断しました。

スミ妻ファミリーの協力出動

とはいえ、当日までの置き場をどうするかという新たな問題が浮上。最終的にスミ妻のご家族に手伝ってもらい、ダイニングテーブルを新居の駐車場まで運搬することにしました。家の中にはまだ入れられませんでしたが、ひとまず「新居に移した」というだけで肩の荷が下りた気分。汗だくになりながらも、なんとか作業を終えることができました。

新しいダイニングへのワクワク

こうして旧ダイニングテーブルの処分のメドも立ち、あとは新しいダイニングセットが届くのを待つだけに。駐車場に仮置きされた旧テーブルを横目に見ながら、「早くセラミック天板の新しいテーブルで食事したいね」と夫婦でワクワク。新しい生活への期待がまたひとつ膨らんだ瞬間でした。