キッチン完成=いよいよ引っ越し本番

リフォーム工事の目玉だったキッチンが完成し、ようやく「ここに住める!」という状態になりました。これまでは冷蔵庫や洗濯機といった大物だけが先に入っていましたが、肝心のキッチンが未完成だったので、生活の拠点はあくまで旧居のまま。ようやく料理もできる体制になり、いよいよ本格的に引っ越し作業へと突入しました。

小物だから簡単?大きな勘違い

「残りは洋服や細々したものだけだから、すぐ終わるだろう」──そんな甘い見積もりを立てた私たち。ところが、いざ始めてみると小物ほど面倒くさい。ハンガーにかかっている服を外して畳んで箱に詰める。引き出しの奥から出てくる「これ、まだ使う?いや、もういらない?」といった微妙なアイテムの数々。気がつけば、「運ぶ」「捨てる」「保留する」の三択に悩まされる時間の方が長くなっていました。

捨てる勇気が試される

今回の引っ越しで痛感したのは、「捨てるものを決めるのも、引っ越しのうち」ということ。どこかで「また使うかも」と思って残していた物たちが、箱詰めのたびに目の前に現れます。でも、冷静に考えると何年も使っていないモノばかり。結果、「もっと捨てなきゃ」と思いつつもなかなか手放せない自分にイライラしながら、スミ妻と相談を繰り返していました。

日曜一発勝負、ならず

当初の予定では、「日曜日に一気に片付けてしまおう」と思っていました。ところが、実際は荷物の量と仕分けに苦戦し、とても1日では終わらず。結局、仕事の前や仕事終わりに少しずつ運び出すという地道な作業へ。旧居の明け渡し前日まで、毎日のように荷物を抱えては新居に通うことになりました。

まとめ

大物は引っ越し業者に任せれば一気に片付くけれど、小物は意外と時間を食う。今回の引っ越しで痛感しました。「これから引っ越す人には、小物の整理は早めに!」と声を大にして言いたいです。私たちの二重生活も、これでようやく本格的に「新居生活」に移行できそうです。

職人さん、再び登場

2日目は待ちに待った「新キッチン設置の日」。昨日は壊す音が響いていましたが、今日は「組み立ての音」が中心。朝から職人さんがセラミックトップやレンジフードなど、巨大な部材をどんどん運び込んできます。

セラミック天板は特に重く、3人がかりで「せーのっ!」と運ぶ姿はちょっとした筋トレ大会のよう。落とさないかこちらの心臓がバクバクでした。

設置はパズルのように

シンク、コンロ、収納が順番に組み込まれていく様子は、巨大なパズルをはめていくみたい。昨日はがらんどうだった空間が、みるみる「キッチンらしく」なっていくのは感動的でした。

途中、配線の位置が少し合わないという問題も。昨日の解体でもちょっとしたトラブルがありましたが、今回も職人さんが即座に調整。「こういう微調整がプロの技なんだな」と感心しっぱなしです。

完成したキッチンとの対面

夕方、ついに完成。セラミックの天板は光を反射して輝き、ミーレの食洗機は圧倒的存在感。レンジフードの洗エールを試しに動かすと、静かに空気を吸い込む音がして「おおっ!」と夫婦で拍手。

キッチンの前に立つと、昨日までの空っぽの景色とはまるで別世界。ここで料理をする未来が一気にリアルに迫ってきて、胸がじんわり熱くなりました。

工事を終えて

リフォームの2日間は短いようで長く、音や匂いやちょっとしたハプニングまで全部「思い出」になりました。注文住宅では味わえない「既存を外して新しくつける」工程を見届けたことで、我が家のキッチンにはより一層の愛着が湧きました。

「明日からここに立つのか」と思うと、ちょっと緊張しつつも楽しみ。間違いなく、家づくりのハイライトのひとつになった2日間でした。

朝の緊張感

ついに始まった我が家のキッチンリフォーム。1日目は解体の日です。朝9時、まだ生活感のない新居のドアを開けると、すでに職人さんたちが到着。工具を抱えた姿に「おお、今日からいよいよ始まるんだ」と身が引き締まります。

リフォーム会社の担当さんも現れて一言。「今日は壊す日ですから、音もほこりも出ますよ」。頭ではわかっていましたが、いざ聞くとちょっと身構えてしまいました。

既存キッチンとのお別れ

今回のリフォームでは、もともと建売に備え付けられていた新品キッチンを外すところからスタート。このキッチン、なんとリフォーム会社が“買取り”してくれる条件つき。壊すのではなく「きれいに取り外す」が大事なのです。

職人さんはシンク下の配管を確認しつつ、ネジを一本ずつ丁寧に外していきます。普段ネジなんて気にしない生活をしている私にとっては、「キッチンってこんなにパーツでできているのか」と驚きの連続。

外されていく扉や天板を見ながら「数週間しか使わなかったのに…」と少ししんみり。まるで引っ越しで短期間だけ仲良くなったご近所さんにお別れする気分でした。

作業の音と匂い

解体は想像以上に「ガリガリ」「ドスン」と迫力ある音。床に養生シートを敷いても、やっぱり響きます。スミ妻は耳を押さえながら「引っ越ししたばかりで工事現場みたいだね」と苦笑い。

さらに独特の金属と木材の匂いが立ち込め、「ああ、リフォームしてるなぁ」と実感。外から帰ってきたら「何か事件あったの?」と思われそうなくらい。

想定外の出来事

午後、予定よりも早いペースで解体が進みました。ところがここでプチトラブル。水道の接続部分が思ったより固く、外れにくい。職人さんが「うーん」と首をかしげながら格闘すること数分。汗だくで工具を握りしめる姿に、つい「がんばれ!」と心の中で声援。結果、無事外れてホッとしました。

からっぽのキッチン跡

夕方にはシンクもコンロも何もない、からっぽのスペースが登場。
「わあ、ここがキッチンじゃなかったら、ただの空き部屋だ」と思わずつぶやきました。

壁の下地や配管むき出しの状態は普段見られない光景で、「家の裏側を見ている感じ」がちょっと面白い。でも生活感ゼロのこの空間に立つと、明日どんなふうに変わるのかワクワクと不安が入り混じるのでした。