― 泉質を知ると、温泉がもっと楽しくなる ―
温泉とひと口に言っても、実はその中身は千差万別。
お湯の色、におい、肌ざわり、体の温まり方まで違うのは、含まれている成分=「泉質」が異なるからです。
日本の温泉は、環境省の定める10種類の泉質に分類されています。
ここでは、温泉好きならぜひ知っておきたい代表的な泉質を、体感ベースでわかりやすく紹介します。
単純温泉
やさしさ重視の“基本のお湯”
刺激が少なく、無色透明なことが多い単純温泉。
「特徴がない」のではなく、「クセがない」のが最大の魅力です。
・長湯しても疲れにくい
・高齢者や子どもにも向く
・湯あたりしにくい
体を休めたいときや、旅の初日・締めにぴったりの泉質です。
塩化物泉
湯冷めしにくい“あったまりの湯”
塩分を含むため、入浴後に肌に薄い膜ができ、熱を逃がしにくいのが特徴。
寒い地域や冬の温泉地に多く見られます。
・入浴後もポカポカが続く
・冷え性の人に人気
・海沿いの温泉にも多い
「風邪をひかない湯」と呼ばれることもあります。
炭酸水素塩泉
つるつる感が楽しい“美肌の湯”
お湯に入ると、肌がすべすべするのが特徴。
皮脂や角質をやさしく洗い流してくれます。
・肌触りがなめらか
・女性に人気
・入浴後はさっぱり感あり
“化粧水いらず”なんて言われることも。
硫酸塩泉
じんわり効く“傷の湯”
無色透明が多く、ややさっぱりした浴感。
昔から「傷に良い」とされてきました。
・筋肉や関節の疲れに
・湯あたりしにくい
・落ち着いた入浴感
リハビリ湯・療養湯として親しまれています。
硫黄泉
温泉らしさ満点!個性派の湯
独特の「ゆで卵のにおい」でおなじみ。
白濁したお湯も多く、“これぞ温泉”感があります。
・血行促進
・強い個性
・金属製アクセサリーは外すのが無難
好き嫌いは分かれますが、ファンの多い泉質です。
酸性泉
ピリッと強めの“目覚める湯”
刺激が強く、入浴すると肌がキュッと引き締まる感覚。
殺菌力が高いのも特徴です。
・短時間入浴が基本
・肌の弱い人は注意
・インパクトのある湯質
「効いてる感じが好き」という人向け。
鉄泉(含鉄泉)
色で楽しむ“変化する湯”
湧出時は透明でも、空気に触れると赤褐色に変化。
見た目のインパクトも大きい泉質です。
・体がよく温まる
・独特の金気臭
・湯色の変化が楽しい
まさに“生きている温泉”。
ー泉質を知ると、温泉選びが変わるー
「今日はゆっくりしたい」
「しっかり温まりたい」
「肌を整えたい」
そんな気分に合わせて泉質を選べるようになると、温泉旅は一段と楽しくなります。
次に温泉に入るときは、ぜひ泉質表示をのぞいてみてください。
きっと、お湯との付き合い方が変わるはずです。
