5月の末、群馬県の山あいにある法師温泉へ向かいました🚗
当日はあいにくの土砂降り☔️
ワイパーが「今日こそ主役だ!」と言わんばかりにフル稼働。
国道17号を北へ進み、途中から県道261号へ入ると、景色は一気に深い緑の世界へ変わっていきます 🌳⛰️🌳⛰️🌳
法師ノ沢に沿って続く山道は、雨に濡れてしっとりと輝き、まるで森の奥へ誘われているような気分。
「この先に本当に宿があるの…?」
と少し不安になった頃、その道の行き止まりに、ひっそりと佇むのが 法師温泉・長寿館。
木造の古い建物で、創業はなんと 1875年(明治8年)
約150年近くも山奥で営業しているなんて、もはや “温泉界の仙人” と言ってもいいかもしれませんね。
若山牧水、川端康成ら、多くの文人墨客や文化人が訪れたことでも知られ、敷地内には 与謝野晶子 が詠んだ歌碑も残されています。
「こんな山奥まで来たのか…晶子さん、あなたも相当な温泉好きですね」と思わず心の中でツッコミ。
建物の前に立つと、雨音と新緑の匂いが混ざり合い、時間がゆっくりと流れ始めるのを感じました。
長寿館の温泉は、建物そのものが歴史遺産のような趣。
特に有名なのが、国の登録有形文化財にも指定されている 「法師乃湯」。
明治時代に建てられた鹿鳴館風の総木造の浴室で、天井の高さ、木枠の窓、ランプの灯りが、まるで時代劇の中に迷い込んだような雰囲気をつくり出しています。
湯は透明で少しぬるめ。
足元から自然に湧き出す“足元湧出”の温泉で、湯船の底からポコポコと湯が生まれてくる感覚がなんとも心地よい。
加温も加水もしていない源泉そのままの湯が、静かに体を包み込んでくれます。
少し開いた窓の向こうには雨に濡れた新緑が揺れ、浴室の中には雨音だけが静かに響いていました。
湯気の向こうにぼんやりと浮かぶ梁や窓枠が、まるで映画のセットのよう。
主役は温泉で、私は完全に背景・・・😅
まるで自分だけが時間の外側に取り残されたような、不思議な静けさ。
雨の日だからこそ味わえた、特別な温泉時間でした。






