昨年10月、奥日光・湯元温泉にある温泉寺を訪れました。
当日は空模様が思わしくなく、朝から小雨が降ったり止んだり☔️。
けれど、この天気が結果的に、奥日光らしい空気を運んできてくれました。
最初に足を向けたのは、温泉寺のほど近くに広がる湯ノ湖。
湖畔を歩き始めると、山の稜線は霧に飲み込まれ、景色は次第に輪郭を失っていきます。
湖面には雨が落ち、音もなく広がる波紋だけが静かな存在感を放っていました。
晴れた日の開放感とは対照的な、どこか現実から一歩引いたような景色です。
湯元温泉の標高は約1,500メートル。
10月とはいえ、体感温度はぐっと低く、高原の冷気がじわじわと染みてきます😨。
雨に濡れた白樺やカラマツの葉は色づき始めていて、歩くだけで季節が一段進んだことを教えてくれました。
湖畔の散策を終え、少し山側へ入ると温泉寺の境内にたどり着きます。
観光地の延長線上にありながら、境内は驚くほど静か。
聞こえるのは雨音と、風に揺れる枝のかすかな音だけでした。
どこか「入浴前に気持ちを整える場所」として、ちょうどいい距離感があります。
天気には恵まれなかったものの、霧に包まれた湯ノ湖、高原特有の冷たい空気、そして温泉寺の落ち着いた佇まい。
晴天の日には味わえない、雨の日ならではの奥日光を、ゆっくりと噛みしめる時間となりました。
さて、体はすっかり冷えてきましたが、温泉のお話しは――次回お楽しみに。



