ラスベガス マーケティング編(5)
<少しでも長くカジノで遊んでもらうために>
またカジノには時計がありません。
これは時間を気にさせないで
少しでもプレイ時間を長くしようとする工夫です。
パリスホテルのカジノの天井は雲の描いてある青空なので
夜中でも昼間のような雰囲気で、時間の感覚がさらに薄れます。
いかにカジノでの滞留時間を長くするかの工夫が
あちこちになされているのです。
先にも紹介したように、のどが乾けばその場でドリンクが頼めて
その場に持ってきてもらえます。
ちなみにカジノで頼めるドリンクの種類はかなり豊富で
カクテルもほとんどものがOKで、
コーヒーのバリエーションまでも対応してもらえます。
日本茶もOKなところまであります。
空気清浄機も高性能なものが入っているのか
煙草の煙も日本のパチンコ屋さんに比べるとあまり気になりません。
確かめたことはありませんが、眠くならないために
酸素を送っているカジノもあるそうです。
またラスベガスの多くのカジノはバイキングスタイルのバフェを用意しています。
また24時間営業のカフェも用意されています。
レストランの高級化も進んでいますが、基本的には好きな時間に好きなものが食べられる
そんなイメージです。
そのバフェやカフェは混んでいることが多く
特に人気のあるバフェは時間帯によっては30分~1時間もの待ち時間が発生します。
ところがカジノの上客(この規定はまたの機会に)になると
この待ちの列に並ぶことなく、優先的に入場できる権利が与えられています。
これはカジノ客に対してのサービスでもありますが
裏を返せばそんな列に並んでいるよりも
食事は早く済ませて、少しでもカジノでプレイをしてほしいということなのかもしれません。
なぜカジノはプレイ時間を長くすることを考えるのか?
これは次回に説明したいと思います。
ラスベガス マーケティング編(4)
<ラスベガスのホテルは部屋を快適にしない?>
通常リゾートホテルは部屋で過ごす時間が長いので
アメニティーだけでなく設備や備品など出来る限り快適で
ゆったりとくつろげる部屋を 用意してゲストを迎えようとします。
ところがラスベガスでは最高級クラスといわれているホテルでも
設備や什器などを極力シンプルにしています。
ポットやコーヒーメーカーはなく
ほとんどのホテルでは冷蔵庫すら設置されていないことも。
なぜくつろげる部屋にしないのかというと
部屋でゆったりとするよりも、カジノに来てほしいのです。
ラスベガスのカジノではプレイをしている限り
アルコールやカクテルも含み
ドリンクはすべて無料で提供されます。
部屋でドリンクを飲むのならカジノにということですね。
カジノでドリンクが飲みたいときはカジノ内を回っているカクテルウェイトレスに
オーダーをすれば持ってきてくれます。
(ただしドリンクを持ってきてもらった際に1杯に付き
最低1ドル程度のチップをカクテルウェイトレスに 渡してあげてくださいね。 )
ただ真剣にカジノを勝負するときはアルコールの取り過ぎには
充分お気を付けください。特に飲んで気持ちの大きくなってしまったり
判断が鈍る人は要注意ですね。
ただ、最近の高級ホテルの傾向は少し変わってきているようで
寝心地のいいベッドを用意して
ゆったりとしたバスタブが設置され
他のホテルとの差別化を図る傾向も見られるようになりました。
カジノだけの魅力から、総合リゾートへと進化していくようです。
ラスベガス マーケティング編(3)
<ラスベガスのホテルの窓が開かない理由>
一部のスイートなどの特殊な部屋を除き、
ラスベガスのホテルのほとんどの部屋は
窓の開かない部屋がほとんどです。
開いたとしても首も出せないほどのほんの少しの隙間です。
リゾート地のホテルはベランダがあって
そこでのんびり出来たりすることが多いと思いますが
ラスベガスのホテルでは、窓が開かないので、
ベランダが設置されることもありません。
では、なぜ窓が開かないのでしょうか?
カジノで負けて財産の全てをつぎ込んでしまった人が
生きる気力をなくして・・・
自殺するのを防止するため。
そんな説もありますが、これはどうも真実ではないようです。
ラスベガスは砂漠の中を開発して作られた街です。
年間を通じて暑い日が多く、夏場は40度を越える暑さになります。
部屋には遮るものがなく直射日光が照り付けます。
4~5000室もある窓が開け放たれてしまったら、
その暑さと戦うために
とんでもない冷房が必要になってしまいます。
窓の開け放ちをできなくするために、
窓が開かないようにしたというのが本当の理由のようです。
さらに窓にはフィルムを張って紫外線対策をして
すこしでも太陽光を和らげようとしているようです。
金色に輝いているホテルは外からそう見える
紫外線防止フィルムを貼っているのです。
窓が開かないのでベランダがないのは当然ですが
ベランダを作ってしまうと部屋でくつろがれてしまいます。
それよりもカジノに少しでも足を運ばせようとするのが
ラスベガス独特の考え方があります。
ラスベガス マーケティング編(2)
<全ての道はカジノに通じる>
ラスベガスには他のリゾートにはない特徴があります。
その特徴の一つが、「他のホテルにも遊びに行く」ことです。
一般的には宿泊しているホテル内で食事を済ませて寛ぐことが多いと思うのですが
ラスベガスでは違います。
他のホテルにショーを観に行ったり、食事をしに行ったり
ショッピングをしに行ったりと、そんなことが日常です。
これもカジノが中心に考えられていて
カジノに誘致するための、劇場でありレストランなどが存在していると言っても
過言ではありません。
そのため例外はありますが、タクシーの乗降所から
劇場やレストランなどは、カジノを通らなければ辿り着けないように配置されています。
フロントから客室のエレベーターも大抵はカジノを通るようになっています。
ショーの予約をしていると、少し早目に着いてしまったときにカジノを。
ショーが終わって混雑しているタクシー乗り場を避けるためにカジノを。
そんなストーリーが用意されている感じです。
スロットマシンの配置も日本のパチンコ屋さんのように
整然と配置されていることは少なく、あえて迷路のように組まれています。
こうすることでどこからもスロットの面が見えるようになっています。
スペースの効率を優先する日本のパチンコ屋さんと
遊び心をくすぐるように考えているラスベガスのカジノの大きな差が見えてきます。
トイレの入り口のそばには、椅子はないけどスロットがあります。
それも気軽に遊べる金額のスロットがあり
これもご婦人を待っている間に、少しでもという考えのようです。
カジノに誘導することを徹底的に考えた結果があちこちで見えてきますね。



