はじめての佛像彫刻@葛井寺さん | 神も仏もあるもんや

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神社やお寺めぐりを楽しみます。

※前回の続きです

もはやライフワークで、いろんな寺社にお参りしている私ですが

自分で佛像を彫ったことはありません。

ですので今回の佛像彫刻講座を楽しみにしていました💓

(ちなみに仏像ではなく〈佛像〉と表記するのは仏師の方のこだわり?方針?なので今回はそれにならいますね)

さっそくエプロンを着けて最前列の席に座り、友人と

「円空さんが突然のりうつって、いきなり両面宿儺とか彫りはじめたら止めてな🤭」

「私も運慶さんが降りてきて金剛力士を彫りそうな予感すんねん🤔」

ヒソヒソと阿呆みたいなこと言ってたら講座が始まりました。

最前列に座ったので人数はわかりませんが老若男女、15人以上は参加してはったように思います。

講師は立花鱗士さんとおっしゃる神戸の仏師さんで、ラグビーの稲垣選手をシュッとさせた感じ?

お若いですが、とても具体的で丁寧な教え方をされる方でYouTube動画でも指導されてるとか。

佛像に対して、とても真摯な姿勢がヒシヒシと伝わってきます(上から目線で失礼🙏)

「今回は3時間で童地蔵さまを彫っていただきます」


まずは先生のお地蔵さまをスマホで撮影して、いつでも手元で見られるようにします。

後ろ姿が可愛い❤

そして、いよいよ自分の席に置かれた白い箱を開封してMy地蔵を取り出します。

彫刻刀で彫るのかと思っていましたが〈印刀〉という小刀1本で彫るんですって!
(印刀はレンタルです)

先生が粗彫りまで済ませてくれてはりましたが…

もう完成ですやんね(笑)


まずは印刀に慣れるため頭をきれいに丸めます。

初心者らしく小さくショリショリ彫ってたら先生がまわって来られて、ザクザクと角を…😳

ひぇ~

でも、これで踏ん切りがついて(笑)

私もザクザクと角を落としてからショリショリ仕上げをしました。

かなりの時間を〈きれいに頭を丸める〉に使いまして、なんとかキレイな坊主頭になりました!

ツルリン✨

飛び散る木屑が、まるで散華のよう

次に胴体の角を落としてから赤えんぴつで軽くアタリを書いて

衣のシワ〈衣紋(えもん)〉を彫っていきます。

ここでも先生が最初にザクッと切れ込みを入れてくれはりました。

クレバスみたいな深い溝をね(笑)

やがて皆さんのチェックをしながら巡回してはった先生が

「では、これから僕は前の机で、お一人お一人のお地蔵さまのお顔を完成させるので順に持って来てください」

いそいそと先生にお渡しして、返していただいたお地蔵さま。

(・ิω・ิ)✨イケメンになっとる…


私は微笑むお地蔵さまにしたくて、すこ〜し口角を上げてみました(´∀`∩)↑

お地蔵さまは僧侶の姿をしてはるので袈裟(けさ)を着てはるんですが

私たちは袈裟なんて着ないですよね。

なので袈裟や着物のシワを理解するのが少しむずかしかったけど

うん、なかなか可愛いぞ~💕

ここまで来たらラストスパートです。

皆さん無言…
ショリショリと彫る音だけが響きます。

「さて、皆さん1分1秒が惜しいと思いますが…
あと7分です(笑)」

「おうちで仕上げられても大丈夫ですが完成したら台座に銘を書いてくださいね」

ホワイトボードに書かれる銘文を書き写しながら
ショリショリショリショリ…

忙しいっ🤣

「はい、時間です」

祭壇の前の盆にズラリと並べたところで副住職さんが来られて

読経してくださいました🙏

皆さんで般若心経や光明真言、お地蔵さまの御真言などを唱えたので

お地蔵さまに魂、入ったかも✨
…手直ししても良いのかな?

なんにせよ皆さまお疲れさまでした!

(全員揃ったところを撮影しようと思ったんですが一足遅かった〜)

藤井寺駅前の居酒屋で精進落とししながら

「思ってた以上に【無】になれたよね~」
「ね、なんか写経に近い感覚で楽しかった❣️」

私「台座に銘を書く筆ペン、買わんとね」
友「あ。会社の引き出しで見つけたコレあげるわ」

セロテープを剥がして開けたら
まさかの筆ペン(笑)

しかも総本山金剛峯寺の名前入り🤭

「そういえば葛井寺さんも真言宗やったよね」
「なんか出来過ぎちゃう(笑)」

お地蔵さま、立花鱗士先生、葛井寺さん
楽しい1日をありがとうございました❣️

最後にマメ知識を一粒🌱

お地蔵さまの御真言
【おん かかか びさんまえい そわか】のカカカは、お地蔵さまの笑い声やと云われていますよ🤭