ウジウジうじうじ、”意中のカレ”を思い続けて○日。

思い切って電話してみりゃ、「あ~火曜まで仕事で、時間つくれないわ。水曜ならいいよ」との返事。

~~~~!

それじゃ間に合わないのよ締切に!

どうしようどうしよう。


おもいあまって、”こもん”に相談。

武道系の体育会育ち、びしびし仕事を片付けていく男前なタイプで、子育てもバリバリやってるこもん。

「○○さんは~××で、**さんは==なんです~」

「ふーん、そっかー。じゃあ、○△※×してみたら?イケるわ。で、この人は?」

私の”意中のカレ”リストを眺めつつ、一人ひとりの状況を聴取&アドバイスしてくれる。

ここ何日か強烈に片思いしているF氏については、

「あ~そんなんあかんわ。火曜までに決まらんで」とバッサリ。

「そーでしょーか・・・」

未練たっぷりにうなだれる私の肩をばしっと叩き、

「ほら、いつまでもこだわってないで!時間の無駄!次いこ次!」

とはっぱをかける。

単純なようだが、こもんのその一言だけでキッパリスッキリふっきれた。

F氏は”カレリスト”の一番最後にまわし、他の”カレ”に専念することにする。


昼から帰社後は夜アポに備えて戦闘態勢に入るべく、猛烈な勢いで必要書類を作った。

”誰も話しかけんなよ”という殺気ばしったオーラがばんばん出ていたようで、同期も声をかけるのを躊躇していたらしい。

7時。

西宮にてアポ。

にこやかに笑顔はくずさず、でもはっきりと結論をせまる。

私の迫力に押され、2人とも来週中には結論を出すといってくれた。

営業先をでると、すでに9時半。

どっと疲れて家路についた。


新入社員のころ、この仕事をよく恋愛にたとえて話をしていた。

「このお客さんに片思いしてる」とか、

「返事待ちやねん。ドキドキやわ」とか。

言葉面だけ見ると女子トークの最たるものなのに、中身は仕事の契約だというのが殺伐としている。

おもしろいというか、哀しいというか。

2年目以降、しばらくそんな会話もわすれるほど必死に働いていたけれど、最近またこの仕事が恋に似ていると実感しだした。

なんというか、もうその契約のことで頭がいっぱいになるのだ。

当然対象クライアントのことしか考えられない。

昼間などは”意中のカレ”が仕事中なのか休憩中なのか気になって仕方ないし、電話をかけていいタイミングなのか、どんなテンションで、どんな話し方で、どういうふうに話をもっていくべきか、悩みに悩んでもんもんとしている。

守秘義務があるので当たり前ではあるが、私は家へ帰るといっさい仕事のことをしゃべらない。

地元の駅に降り立った時点でシャットアウト。

そういうふうにしてるからいいようなものの、これで恋人や家の人に何でもしゃべらずにはいられない子だったら、彼氏は当然妬くだろう。家族には客とそういう関係になっているのかと疑われてしまうかもしれない。

それくらい、”カレ”のことを”想って”いる。

しまいにストレスでドキドキして眠れないのを勘違いして、自分でも、まさかあの客に恋してしまったのでは・・・と危ぶんだりするが、まあそれはない。

イエスだろうがノーだろうが、結論が出たその瞬間、次のクライアントが気になりだすからだ。

いつも二股三股どころか、十股くらいはかけているので、見込みの有力順に片思いすることになる。

これを恋というなら、営業職はみんな究極の恋愛体質だろう。

ちなみに、客と恋におちることは99.99パーセントない。

私の目には、クライアントは男性でも女性でもなく、”客”としてしか、うつらないからだ。

ほかにも理由はいろいろある。

お客様はものすごく敏感なのでそんなことになればすぐ営業先でうわさになるし、ただでさえアレコレいわれがちな仕事だ。仕事の場での身持ちは絶対かたくないといけない。

信用問題にかかわってくる。

彼氏がいなくても楽しいことはあるけれど、仕事がなくなったらごはんも食べられないのだ。


今ものすごく追いかけてる人がいて、あまりしつこくしても嫌われるし、かといってほっとくと何も進まないので押したり引いたり、駆け引きがたいへんだ。

けっこうくせのある人で、でもおもしろい人で、どうしても私が担当したいと文字通り”想って”いる。

ライバル社ともきそってるのでここは負けられないけれど、いったい何が”カレ”にとっていちばん響くことなのかがまだつかめない。

早くこの恋を成就させて、次に行きたい。






上司が変わって初めての一ヶ月が終わった。
営業部でびりから始まったのに、フタを開ければ目標を130%超えの大達成、進発会議でうちの課をバカにした某課は大幅未達におわり、みんなでざまみろと溜飲を下げたのである。昨日は祝勝会で盛り上がり、狂乱の一夜だった。
しかしまた月が代わり、ゴールデンウィーク前に1件挙げろとせっつかれ、またまた5月が心配なこのごろ。

今日で2009年度が終わった。

顧問からのきびしい一言があり・・・いわく未挙積なんて言語道断、社会人として恥ずかしく思え、もっとハングリー精神を持つべきだという本当にごもっともで、はいすみませんといわずに要られないような内容・・・

それは経験者が語っているだけに説得力があった。

チーフミーティングで、おのおの目標と2009年度の反省を述べた。

その後、昼訪に行って、ランチ。

退職した同期Mも来て、とても楽しかった。


午後は、キャンペーン月のため、まるで幼稚園のパーティーのような飾りだけれども、すうじ入りで現実を感じさせる装飾物を作った。


夜はきばんへ行って、ケガしたお客さんの給付金請求書の訂正&加筆。

帰りに最近行列のできているたいやきやさんに寄り、おみやげを買った。

我慢しきれず駅までのみちみちあっつあつをかじってしまった。

明日から

新しい年度。

新しい室長。

新しい部署。

新しい後輩。


今日は、花冷えにしては寒すぎるほど冷え込んだ。

あられや雪が舞い、身にしみる寒さの風が吹きつける。


今日のお昼はちほんに行った。

よく話してくれるひとはほとんどおらず、提案する気もなかったのでプランをひとつも持たないままで、すごく手持ち無沙汰になり、20分くらいで出てしまった。


デパ地下のシャンハイデリでお弁当を買い、ついでにマルイでお客さんにあげるハンカチを買った。

同期はほとんどNRで、ぼそぼそ自席でお弁当をたべているとあーちゃんが帰ってきて、

「何でここでたべてるの?」

と問う。

あーちゃんの意をくんで、飲食スペースにうつっておひるをたべた。


夕方。

足をケガしたお客さんの元へ、給付金請求用紙をとりにいった。

その後違う支店へ。そこは全員あわせても5人しかいないちいさいところで、

転勤するひとにハンカチをわたし、くーさんにお客さまフォロー活動用のアンケートをかいてもらい、カレンダーの代わりにボールペンをあげる約束をし、ああだこうだとくだらないことをしゃべって出た。

かえりみちに自己嫌悪に陥って、そんな自分をわすれるため本屋へより、たけもとのばらのツインズを購入。

地元の電車でミヨさんに会い、食のセンスについて話し込んだ。