9/16 二日目
ババ平4:30出発 5:11 大曲到着 ここから水俣乗越へ向かいます。
眠れぬ夜を過ごしたけど(いつもの不眠症)体調はすこぶる良好な私(=⌒▽⌒=)
今回、食料は大好きなブドウパンとアルファ米。朝もしっかり食べました♪
5:37 南岳方面の山肌が紅く燃えて美しい朝を迎えました。
10分もするとその色もいつもの山肌へと色を移して行きました。
南岳の稜線と天狗平 その左、横尾尾根の上にちょこっと頭を見せているもの…。
北穂高小屋を乗せた北穂高北峰です。
大キレットからA沢のコルを経て、北穂に上がって行くと、突然ひょっこりと目の前に現れるのが北穂高小屋でした。
それがこの水俣乗越へあがる途中で見えるとはびっくりです。
岩峰に聳える要塞と言った風情だと仲間の一人が言った。
6:39 この上が水俣乗越です。 東鎌尾根に上がりました。
6:40 水俣乗越から眺める後立の峰
赤沢岳から針ノ木、蓮華、鹿島槍、爺ヶ岳まで望めます。この夏歩いた縦走路が全部見通せます。
その縦走中、まさか北鎌尾根を歩くことになるとは想像だにしていませんでした。
初めてkazさん達と山行を共にした時、帰りに「今度北鎌やろうよ」と言われたことがあったけど、本当に行くことになるとは思ってもいませんでした。
遥か下に感じるなぁ。
左へ上がれば東鎌尾根から槍ヶ岳へと登りつける。
太腿の肉離れが完治していないイガイガさんは、ババ平までの行程で足に不安を持っていました。
そして、水俣乗越で天上沢へ進むか東鎌を選ぶか非常に悩んだ様子でした。
イガイガさんやkazさん、ともちゃんの感じたことなども読むと、
「きっと大丈夫!全員でサポート!」
って言うおおらかさで『Go!』だったようです^^
80%に掛けてイガイガさんは天上沢へダイブしたのでした!!
残りの20%、5人全員で『fight!!』
7:00 5人でダイブした天上沢!!ものすごく急な斜面、転がらないように本当に気を付けて下りました^^v
昨年、私の知り合いがこの場所でこけて肋骨骨折、ヘリで運ばれた経緯があったからです。
7:33 北鎌尾根下部のピークが見渡せるところまで降りて来ました。
一番後ろのともちゃんが撮影 8月頃は雪渓が残っていたところだけど、今は空洞になっている箇所が多いので雪の上を歩くことは避けます。
滑りそうな土の斜面を堪えながら下りましたぁ^^;
水俣乗越から降りて来たところです。写真を撮るともちゃん。左側に北鎌尾根を従えた槍ヶ岳が姿を現してくれました。
天上沢から見上げる槍ヶ岳と独標の稜線 北鎌尾根だ!
青空にそそり立つ槍の尖峰は、今まで見たこともない雰囲気で威圧的でした。
槍沢から眺める穂先だけの槍とは、まったく別物と言った感じで聳えていました。
惚れ惚れとしますね^^
北鎌から行ったら、あそこのいったいどこを登って行くのだろう…。
天上沢に降り立ち、更に下降します。天上沢からの槍の姿をそれぞれにカメラに収めたのでした。
大きな槍ヶ岳を何度も何度も見上げて目に焼き付けます。
天上沢はでっかいです!
転がっている石も岩ばかりです。人と比べるとその大きさが良くわかると思います。
途中で出会った方が、北鎌沢出合には水が無いと言うので、最後の水場になりそうなここで各々水を確保しておきます。
北鎌尾根に上がったら水場はありません。
両脇から迫る尾根越しに針ノ木岳の姿♪この夏の縦走を再び思い起こす私でした。
9:20 北鎌沢と思って入った沢が間違っていたことに気が付き、再び天上沢へと戻る。
間ノ沢からは槍の穂先が見える。
北鎌沢からはこの穂先は見えないと言う。
北鎌沢出合にある目印?小さなケルン。
北鎌沢出合にて。
天上沢の河原 でっかい岩がゴロゴロ
↓10:40 北鎌沢に入る前の休憩タイム [ともちゃん撮影]
この時、対岸には4人パーティーが木陰で休憩中でした。
かんかん照りの中、高度を稼ぎます。
なるべく日陰部分を歩くように沢の左側に寄って登ります。
大きな岩部分をよじ登ったりしながら各々が歩きやすいルートを選んで登って行きます。
休憩しやすい場所で休んでいた時に、対岸で休んでいた4人パーティーが後から登って来ました。
TOPの人はザイルを斜め掛けにしていました。
「あれ?」
誰かに似ているな~と思って、顔を良く見たら、なんとツアーでよくご一緒させてもらっていたNガイドでした。
思わず
「あ~~っ」
って声が出ていました^^;
その声に反応してNガイドも顔を上げました。
「何してるの?!」
って、言われて
「何してるのと言われても…北鎌登ってるんですけど^^;」
みんなが笑っています^^;
「風の便りに、調子悪いって聞いたけど?」
「はい~~~、精神的にです~~」
そのやりとりに、またまた周りから笑い声が^^;
その後、私たちが登って行くと、先でガイドさんパーティーも休憩中。
「上に水場があるよ。最後の水場になるから補給しておいた方がいい」
と、Nガイドさん。
それが、この水場。苔から一滴、一滴滴り落ちています。
大事に補給します。11:49
休憩中に見つけたアサギマダラ
kazさんが近くにいたので、シャッターを押してもらいました。
トップリーダー ピロセさん。(ともちゃん)
先に登ってるkazさん。みんなが追い付くまでのわずかな時間も眠りの時間にするkazさんだった。12:38
だいぶ高度を上げて来ました。カヲリンも頑張っています。
暑いので体力を消耗します。北鎌は体力勝負だと言うのが、登っていてよくわかりました。
岩がゴロゴロしている方がまだ登りやすい感じでしたが、草付きになってからはちょっと面倒な感じでした。
トラバースして左に詰め過ぎるとかえって登りにくく、手前に上に上がる場所があったので、そちらを上がると北鎌沢のコルにつながりました。
14:07 北鎌沢のコルに到着です。[ともちゃん撮影]
ここがコルです。
カヲリンとkazさんが上がって来ます。
ナナカマドの実
サロメチールの香りがします。
ともちゃんに「食べてみな」と勧めました^^
葉には配糖体のガウテリン、ウルソール酸。
葉から、精製したものを、冬緑油と呼び、スポーツなどの筋肉痛に効くと言う。
やっぱり薬草なんですね^^ 香りそのまんまの効能でしたぁ♪
コルで15分ほど休憩。お腹に入れてこの先に備えます。
朝、ババ平を出る時にエビピラフのアルファ米に水を入れておいて、ランチタイムに食べる予定でした。
登ることに気持ちが集中していたので、お昼ご飯を食べるのを忘れていました。
お腹が空いた時には適当にパンを食べていたからですね。
アルファ米はそのままザックの中に収まったままでした。
独標のコルへつづきます。