僕のアメブロの読者はDr.マーチンというキーワードでたどり着くというデータ解析を見た。
君もそうだろう。
テーマ:Dr Martens放浪記で数本記事があるのだが、なかなか人気が高い。かなり脱法的な内容の記事なので、マニアックな人が検索の結果たどり着くのだろう。
えんじ色の3ホールは履き過ぎて、かかとに穴が空いてしまった。リトバルスキーばりにO脚ガニ股なので、かかとの外側だけ減っていく。穴はこのソール内部の形状に合わせて四角く空いている。ソールはすり減ってカッコ悪いのだが、外見は掠れまくっていい感じな雰囲気が出ている。
パンクスだ。
シーナ イズ パンクロッカーだ。
しかし、ドクターマーチンはソール交換が出来ない。コアファイターとの換装システムを排除したガンダムMk-2のようだ。
たとえソール交換出来たとしても新品一足を買うのと変わらないほどの値段になってしまう。悩ましいところだった。そうやって私はソール交換できない四角く穴の空いたDr Martensを泣く泣く捨てたり、或いは物置きにしまっておいたりしていた。
一年ほど前に船橋のららぽーとにある東急ハンズの靴修理コーナーで、とあるポスターを見かけた。それは私にとって実に悩ましいポスターであった。
あのDr.マーチンの
ソール交換ができるのだ。
ただ、当時、ソール交換したかった3ホールは新品最安値で10,800円だった。6千円も出すなら新品買うかってなるよね、ところが今は急激な円安のせいでドクターマーチンは15,800円もする。ソール交換で済ませば新品で買う金額の4割ほどで済むのだ。しかも使い古したいい感じ、あのパンクスの風合いはそのままで。
一年悩んだ末にお願いしてみた。
6,000円のソール交換に一年間悩むということは、月に500円悩んだということだ。なんて小さな漢だろう。このワールドクラスの器の小ささ、張飛や関羽が見ていたら呆れていたに違いない。
2週間かかる作業を終えて、私のDr Martensは帰ってきた。ちょっと忘れかけていたぐらいだが、手元に帰ってくるとテンションは上がる。嬉しくて早速開封して、菅野美穂のがっかり写真集NUDYTYの如く、自然体のドクターマーチンを撮りまくった。
十分すぎる。
慌ててリペアに出したので、汚いまんまだが、リペア職人さんが私のあのすり減った靴のソールを剥がしてくださり、さらに靴の小汚い居酒屋の焼き鳥のタレや焼酎、ビールを浴びた表面部分も綺麗に磨いてくれた。
この先、革さえ破けなければ、もう一度コイツをソール交換したい。その時は悩まずにすっと。