ラーメンチープトリップ#1@ふなばしアンデルセン公園らーめんJCF | BOOGIEなイーブニング!

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君は安っぽいラーメンは好きか?

僕は大好きだ!

日本の安いラーメンを追い求める旅、ラーメンチープトリップの始まりだ。ここでは普段食べられないような〝ついでにあるラーメン屋〟を求めようじゃないか。そう、あのとき海の家で食べた、あのチープなラーメンを探して。


記念すべき第一回は船橋にある「ふなばしアンデルセン公園」内のフードコートにあるらーめんJCFだ。ふなばしアンデルセン公園とは千葉県船橋市にある総合公園である。トリップアドバイザーの「トラベラーズチョイス 世界の人気観光スポット2015」の「テーマパーク部門」にて東京ディズニーランド、東京ディズニーシーに次ぐ日本国内3位。年間来場者数は約90万人。名所として房総の魅力500選に選定されているほどの有名な公園なのである。


ここのラーメンだけを食すとなるとアンデルセン公園の入園料に大人900円、プラスラーメンが一杯650円なので、合計で1550円というとんでもなく高額なラーメンになってしまう。


連載1回目にして荻窪の名店春木屋のチャーシュー麺大盛(1500円)を超える。


すでにチープなトリップではない気がするが、仕方がないだろう。僕をチープなラーメンに開眼させたエポックメイキングな店である。


このJCFというカード会社みたいなラーメン屋にはテーブルがない。真夏の混雑期に行けば、食べる場所がなく、お盆を持ったまま狼狽(うろた)えるだろう。先に席の確保が必要である。公園なので、そこら辺の空いてるテーブル付きベンチか、もしくは、ただのベンチにタオル一枚敷いて席をキープしておけば安心だ。自分で簡易型の椅子とテーブルを用意して、その辺の原っぱに広げてもいい。


席が確保できたなら、今度はフードコート脇の自販機で水を買っておこう。この店にお冷やなどはない。あらかじめ言っておくが、ここんちのラーメンは凄く熱く、そして塩っぱい。なのでキャットタン気味の人は5分ぐらい食せないだろう。


水を用意したら、何食わぬ顔をして店のカウンターに行こう。チープラーメンを食す際には、この〝何食わぬ顔〟が重要である。わちゃわちゃと先を急いだり、気合いを入れて食べようとしてはいけない。なにせ君はついでにこのラーメンを食べに来てるのだから。





隣りのかき氷屋は混んでいるが、JCFに並ぶことはほぼ無い。一年のうち一番のピーク時の昼に行っても8人並んでいるかどうか。客の回転も早い。なにせ食う場所が無いからな。あとはカウンターで店のおババかおジジにラーメンかラーメン大盛を頼むだけである。近年、店主が色気を出し、客の要望に合わせてメニューを増やしたが、それらはお薦めしない。僕を信じて正油ラーメンだけを食べてほしい。ほどなく呼ばれるだろう。脇に置いてあるコショウはお好みで。


着丼!




安っぽい発泡スチロールの容器によそられたシンプルな正油ラーメン。まったく期待していなかったのだが、ラーメン本来のルッキングはグッドである。まったく湯気の立たないスープを一口啜ろうと口に運ぶと「あたつっ」思わずケンシロウのように叫んでしまったが、死ぬほど熱い。ラーメン寺三十五房全てを制覇したこの私が熱いのだ。野外で冷めないようにラードがスープの膜になっているのだろう、とにかく熱すぎる。

スープの醤油にそれほど奥行きは無いが、塩っぱさに振り切った塩味が、疲れた身体に沁み渡る。麺も中太縮れでコシがあり、よくスープとよく絡む。チャーシューはドライ系だがこれもスープと相性がいい。シナチク、ナルトもチープさの極み。そしてワカメ。ワカメは邪魔なのでさっさと最初に食ってしまおう。丼がふにゃふにゃしているのでバランスが取りずらい。最後の方は十分気をつけてほしい。突風やお散歩中の蟻にも注意が必要だ。


そして、この塩っぱい口を一気にキンキンに冷えたペットボトルのミネラルウォーターで洗い流すのだ。


くーーーー。


なんならラーメンより、この水のほうが美味いんじゃないかと錯覚するぐらいだ。


ついおかわりしたくなるが、我慢してお盆と食器を店の横にあるテーブルに片した。