用事があって金曜日の深夜に千葉の市原にいた。
市原は京葉工業地帯のド真ん中だ。
まだ炎を上げている煙突も見える。
街全体がオレンジ色の街灯で不気味に明るい。
食事をしようとR16号沿いのファミレスに入った。
もう1時を越えていたと思う。
店内の客はまばらだ。
客層は移民外国人が多い。
店員さんも日本人だかどうかあやしい。
やたら咳き込むフィリピン系のオバサン家族。
隅で新聞を読む老人。
足を放り出して退屈そうに話すギャル。
何故か全員黒いスエットを着た危険そうな若者の集団
だが不思議とハシャぐヤツは一人もいない。
全員が労働に疲れた移民に見えてくる。
そして深夜にステーキを注文するオレ。
もちろんソースはガッリクソース。
腹はビタイチ減っていない。
真っ暗な窓にはトラックがひっきりなしに映る。
工業地帯の深夜は不気味なほど静かだった。
市原CITY
無機質でちょっと住んでみたい街である。