【議会報告】令和6年6月八千代市議会の一般質問詳細(その5) | 若松ひろしのブログ

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「八千代の目覚まし男」若松ひろしと申します。
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八千代市から日本を変えるため、奮闘しています。

令和6年6月12日(水)13:00~ 令和6年6月八千代市議会において、私の一般質問がありました。
これについての詳細を、数回に分けてお伝えしています。
本日は、第五回目。中学校の歴史教科書採択についてです。



 

若松ひろし質問一覧:
1.東葉高速鉄道の負債について
2.森林環境譲与税について
3.脱炭素問題について
4.LINEの公的利用ついて
5.中学校の歴史教科書採択について
6.旧阿蘇小、旧米本小、旧米本南小の再利用について
7.プラスチックの分別収集について
8.特別支援学級の増設について
9.フッ化物洗口について
10.ワクチン接種履歴の保管について
11.水道管の耐震化について
12.外国人労働者について

 

 

5.中学校の歴史教科書採択について
 続いて、中学校の教科書採択について教育長の所見をお伺いします。
 令和4年3月31日、文部科学省初等中等教育局長から、各都道府県教育委員会教育長宛に「教科書採択における公正確保の徹底等について」という通知が発出されました。
 この中の一部を引用します。
「(中略)このため,教科書採択は,これらの採択権者の判断と責任により,綿密な調査研究を踏まえた上で,公正性・透明性に疑念を生じさせることのないよう適切に行われることが必要であることはもとより,採択権者である教育委員会や学校長は,採択結果やその理由について,保護者や地域住民等に対して説明責任を果たすことが重要となります。」

 以上、引用終わり。
 この通知を踏まえて、特に中学校歴史教科書の採択問題について教育長の所見をお聞きします。

質問1:ここ何十年もの間、本市及び共同採択市の習志野市では、特定の教科書会社の歴史教科書を採択し続けていますが、なぜ他の教科書会社の歴史教科書ではないのか、多くの市民がその公正性・透明性に疑念を持っております。
他の自治体の過半数が違う歴史教科書が採択されている現状と、4年毎に選任されている教科書調査委員、及び選定委員が交代しているにも関わらず、何故何十年もの間、本市及び習志野市では、特定の教科書会社の歴史教科書を採択し続けているのか、まったく理解できません。
こうした多くの市民がその公正性・透明性に疑念を持っている点について、教育長の所見をお聞かせ下さい。

答弁1:教科書は,4年ごとに本市と習志野の葛南東部採択地区協議会で協議され,文部科学省や千葉県教育委員会より示された観点を基に,選定と採択しているころです。
 教科書採択の公平性担保につきましては ,教科用図選定関わる委員,または調査員等の選任にあたっては,特定教科書発行者と関係を有する者が関与することないように留意しております。さらに,外部からの働きけに左右されることがのない環境を確保し,採択権者の判断と責任において公正かつ適正な採択を行っております。透明性につきましては,使用する教科書の採択理由や採択結果等を公開することで担保をしております。


質問2.先の通知では、「採択権者である教育委員会や学校長は,採択結果やその理由について,保護者や地域住民等に対して説明責任を果たすことが重要となります。」とありますが、この件に関して、教育長の所見をお聞かせ下さい。
答弁2:令和6年3月29日付けの「教科書採択におる公正確保の徹底等ついて(通知)」に,「教科書採択は,採択権者の判断と責任により,綿密な調査研究を踏まえた上で,公平性・透明に疑念を生じさせることがないよう適切行われること」とあります。
過去の事例を踏まえ,通知内容を更に徹底していくことで,公平性・透明性の担保と説明責任を果たしていく考えであります。


質問3:先ほども触れました本件の文科省初等科中等科教育局長の通知は、令和4年3月に発出されたものです。
つまり、令和6年度以降の教科書採択にあたっての留意事項として示されたものだと認識しています。
ご答弁案の内容は、令和3年以前の実施状況のご説明でしかありません。
そこに問題があったからこそ、わざわざこのような通達が発出されたのではありませんか?
つまり、これまでのやり方では公平性・透明性は担保されたとは言えないし、我々に納得のいく説明責任は不十分だと、文科省自体が認めているのではありませんか?
その点を踏まえて、どのように説明責任を果たされるのか、明確にご答弁願います。

答弁3:教科書採択における研究調査委員つきましては,教科書選定に必要な調査研究を行うために置くことができるとされています。研究調査員は,「教科用図書の採択に直接の利害関係を有する者」に該当しない人物から選定しております。また,教科書採択の透明化につきましては,教科発行業者の勧誘や宣伝為よって調査研究が左右されることないように定められております。教育委員会といたしましては,定められた内容について徹底を図り,公平性・透明確保してまいります。

 数年前、文科省の教科書検定官に毛沢東思想を研究している人物が任命されましたが、この人物は一部のメディアで北朝鮮のスパイ疑惑が報道されました。
 これについて、文科省は未だに明確な説明責任を果たしていません。

質問4:振り返って、本市の研究調査委員という名前の教科書調査官の任命について、公平性・透明性はどのように担保されているのでしょうか?
また、この任命について、我々の納得のいく説明責任は果たされているのでしょうか? 

答弁4:教科書の採択に関する情報つきましては,臨時教育委員会を通して公開おります。令和5年度にありました令和6年度小学校の全種目,及び,特別支援学級で使用される一般図書の採択につきましても, 同様の形で公開しております。その中で,選定理由を説明させていただいております。また,採択結果と議事録につきしては,選定理由を説明させていただおります。同様の形で公開しております。その中で,選定理由を説明させていただいております。また,採択結果と議事録につきしは,ホームペジで公開しております。今後とも,教科書採択において公平性・透明性に疑念を生じさせることがないよう説明に努めてまいります。

 私は、八千代市教育委員会の令和2年度第1回臨時会の教科書採択に関する議事録を拝見しました。
 そこに選定された教育出版の「中学社会 歴史 未来をひらく」について次の理由が挙げられていました。
1.各章の導入部で時代への興味・関心を喚起
2.本文で自ら資料を活用する力を育成しながら体験活動を取り入れ
3.歴史事象を系統的に配列
4.図表や地図の読み取りをもとに,思考力や表現力の育成をねらっている。
ざっと、このような採択理由でしたが、このような工夫は、おおむねどこの教科書会社でもやっていることです。

 これでは、50%以上の自治体が採択している東京書籍の歴史教科書を何故本市が採択しなかったのかという理由の説明になっていません。
 私は、東京書籍の歴史教科書がいいと言っているのはありません。
 歴史教科書で最も大切なことは、教育基本法の理念に則っているか?
 学習指導要領の目的に合致しているか?
 そして、歴史に関して子供に国を愛する心を涵養(かんよう)できるかどうかではないでしょうか?
 議事録を拝見する限り、そうした点には一切触れず、歴史的事象について、何が書かれているかについての研究は、残念ながら全くされていないように思います。
 こうした過去の採択には、公正性・透明性に疑念が持たれているということを認識し、採択に当たっていただくとともに、採択後の説明責任を果たしていただきたいと思います。

(以下、次回に続く)