夏山シーズン到来前に...自分の事故傾性を知って楽しい登山を... | 情熱山脈(passion mountains)のブログ

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ともかく山が好き...春~秋はトレッキングを...冬~春はバックカントリースキーを通して雪山の魅力を...

初冠雪の北穂高岳 実はこの山でホントにヤバイ失敗をやらかしたことがあります。

 

前回5月22日から1ヵ月近くたってしまいましたが、山の安全学第3話です。

このブログは今年1月からの雪山遭難(主にバックカントリー)の多さに着目してスタートしました。

 

 前回のブログ

 

 

では、日常生活においてやってしまう失敗を分類してみるということをお話ししました。

再度この図ですが...

うっかり間違える...スリップやラップスは多いですか?

 冷凍食品を買ってきてうっかり冷蔵庫の普通の区画に入れてしまう。その前にどんどん他の食材を置いて行って数日たって...あらら?

 また、私はよくあるんですが、同僚の名前が出てこないことが...毎日同じ職場で顔を合わせているのに〇〇野さんと△△野さんがこんがらがって話しかけるとき名前が出てこない。一時的な記憶の欠如。

 たまたま、いつも置いてある所に置けない大きさの大入り包装を買ってしまって棚上に置いてあるのを、いつも置いてあるところにないのでさらに発注してしまう。これは、前述の冷蔵庫でもありますね。醤油を買って来たら冷蔵庫の奥にあったとか、お歳暮でもらったのが出てきたとか。

 小さな失敗は日常茶飯事で起きていると思いますが、

それを上の図に当てはめてみてください。

  1.  スリップやラップスが多い人は注意力散漫になりやすい傾向にあります。
    注意力散漫になるとは...

    他のことを同時にやろうとする。
    寝起きや眠気で脳の動きが悪い

    という原因が考えられます。

     

     

     

    このブログでは脳のフェーズによるエラーの確率について解説していますが、1つのこのとにリラックスした気持ちで集中することでこのエラーを回避できます。

     


    で解説しましたように、装備表を作って指差し呼称しながらパッキングするとうっかり忘れものが少なくできます。


             脳のフェーズ 慌てると失敗するのも頷ける
     

  2. 知識ベースまたは規則ベースのミステイクが多い人...
    実はこれって人間には多く発生する現象でして...

    上記の醤油の置き場所を変えたが故、もう無いと思って...つまり、醤油はいつもここにあるという知識が元になって意識的に醤油を買いに行くというミステイクです。

    山は結構登山道もそんなに変わらないし山小屋も変わりませんが、以前のブログで間違った部屋に入って布団を拡げたなどは、以前に泊まった時の記憶が残っていて...

    これが起きるのは過去の経験からこれから行う行為を画像で想像することによります。

    ある山に登るのに今日はAコースで行くのに以前歩いたBコースの記憶が残っており分岐点でBコースに進んでいく...

    この対策は正しく未来を画像認識する事...これも、上記の脳のフェーズがⅢの状態。落ち着いて活動的な状態で行います。
     そして、このミステイクの場合ある程度自分が間違いを犯すポイントが事前に見えてくるのも事実なので、例えば分岐点では立ち止まって地図を見るという習慣や指差し呼称をする習慣を身に着けるなどの対策がありますね。
     

いかがでしょうか...山ではちょっとしたエラーが重大な結果につながることがありますので、忘れ物一つも軽視できません。

 自らを正しく認識して予防的に備える。なにもアクシデントが無く快調に歩ければ山の楽しさは最高潮になることでしょう。

 

北アルプスでは7月下旬でも雪渓を歩くことがあるので事前情報でそのような場合が予想されるときは。。

 

ツエルト。使った事はないけど常に持って行くいざという時にこれがあることで低体温症や雨風から自分を守れる

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