槍ヶ岳を楽しむ...多くの方にもこの素晴らしさを伝えたいと始めた登山記も第4話になります。
今までのお話しは...
第一話:
第二話:
第三話:
とすすめてまいりました。
前回の登りで超軽装のアメリカ人が蒼白になって引き返してきたのを登って帰りは帰りでマナーが悪いチャイニーズとバトった回...これは本来他の山を計画していたのですが台風で一旦キャンセル、ところが台風が予想より早く抜けそうなんでどこ行こ...と大好きな槍を目指したのでした。
(翌々集にも以前から槍に行く予定が入っていたにも拘わらず...)
いやこの辺は毎週北アルプスでしたね~結構厳しい岩場も安定して歩けるようになると取りつかれたように...それでこの2019年9月下旬~となると
”紅葉” この二文字しかありません。🍁🍁🍁🍁🍁
前回の翌週は屏風の頭から早めの紅葉を(この年は紅葉が遅れ気味でした)...そして、ルートを変更したら上高地手前の明神で真っ暗になり...とおバカなミスをしでかしたのでした。
さあ、2019年も10月に入って槍沢の紅葉です。
夜行バスは予約していましたので難なく早朝の上高地へ...真っ暗です...日の入りも早くなりましたが日の出もね...
雨...スタート...慣れました😂
いつものように河童橋→明神→徳澤と歩を進めました。
今回もMICHIKUSA SHOKUDOで朝ごはん...というよりカロリー補給!
なんと今日は大福なし😂...ということで、ともかくソフトクリームとカプチーノ🍦☕
少し待てばカレーとか食べられるんですが、せっかく早くスタートしたのに時間がもったいない!
というわけで明神→槍沢ロッジ...ここまででもまだ標高が低いので紅葉はほとんどみられず...
二の俣橋
ババ平まで来ると風景が2週間前と全く違う...黄葉がはじまっていてナナカマドの赤がアクセントになって美しい。
歩くにつれ少しずつ色づいていきます
天気も快晴とはいきませんで雲が多いものの青空が顔を出して何分空気が澄んでいて最高です。
大曲→天狗原分岐→播隆窟と順調に進んで肩の小屋には14時50分ころ着きました。
上高地から9時間30分の旅です。
今回は翌日大喰岳ー中岳ー天狗原経由で行く予定だったので、そのまま槍の穂先を目指しました。
ここまでの行程で雲が多かったのがそのままで雲の上に出た感じ...よって下界は見えず360度雲海というピークハントになりました。
笠ヶ岳
時間も時間ですし山頂には私の他には1人...話をしてみると山小屋で住み込みで働きながら山を楽しんでいるとのこと。今シーズンの営業が終わって槍ヶ岳に来たとの事。
非常にまじめな好青年でした。
かれに山頂での記念フォトをとってもらって食事も近いので下りていきました。
17時20分からの食事を頂いてからロビーに上がっていると、誰からともなく”槍が凄いことになってます”と駆け込んでくる...会談上の窓から見ると見事なアーベントロート😍😍
この画面の下にはこの槍にカメラを向けている多数のフリークがいたのです。
外に出て写真を撮って...ほんの10分くらいの出来事でしたが穂先で雲しか見られなかった代わりに美味しい現象を楽しめました。
翌日は...とんでもない荒天...好天ではなくその反対ですよ...すこし槍ヶ岳山荘で様子見をした後スタート...大喰岳...中...岳......とんでもない!飛騨側からの強風と雨...信州側に入ると静かですが稜線に出ると...実は...大キレット...なんてスケベ根性を持っていたのが3,000mの稜線の嵐がこんなにすごいとは🥶🥶🥶
写真ではわかりにくいですがガスが強風に乗って画面右側(飛騨)から左側(信州)へ流れていくのです。
尤も3年後にその中を大キレットー奥壁バンドー涸沢岳を歩くことになるんですが...
必死の思いで天狗原分岐へそこから下りだすとさっきまでの嵐は...
確かに曇りでパラパラと来ますがレインウエア無しでもイケるくらい
まあ、濡れている岩なので特に慎重に下りていきます。初めは急で道迷いしやすいところもあるので注意。
だんだん大きな岩がごろごろしている上を行きます。雷鳥も姿をみせました。
そして天狗池へ...
天狗原(氷河公園)は逆さ槍は見えないものの紅葉ピークでした。
天狗池では紅葉の写真を収めて槍沢ロッジへ...まだランチタイム中でしたのでおいしいカレーを注文...槍ヶ岳山荘の松の実おこわ弁当といっしょに食べたのでした。
この日は一泊して翌朝上高地へ下りて乗り継いで松本からあずさでした。
前回に続き天気には恵まれなかったですがやはり一回ごとに印象的な出来事があります。
ところがこの年は、もう一回槍ヶ岳に行ったんですね~~😅
8月の天狗原、4月の槍沢バックカントリースキーも含めると6回...もう病気としか思えません。
10月も下旬になると北アルプスは結構雪化粧してきます。
11月の文化の日の連休...
それまでは軽井沢プリンホテルスキー場のオープンに並んで、猫の額ほどの狭いゲレンデを滑るというのが年間行事だったのですが、今年は槍な気分🥰
槍ヶ岳山荘が11月文化の日の連休で営業が終わると確認すると兎にも角にも最後の槍ケ岳に行きたくなって即実行。
東京からの夜行バスもこの日が今シーズン営業最終日です。
上高地に立つと、すんごく寒い...で、まだ灯りがついてなくてアルピコ交通のおねえさんが、ごめんなさい電気付けますね~って、肝試しではなかったようです。
寒さに震えながら徳澤へ...
今回はこの寒さに負けないようにエネルギー補給!朝食営業を待って7時半ごろになりましたが好物の山の手作りカレーを頂いて。
いつもコンビニのおにぎり菓子パンですからやっぱり満足感が違います。
横尾→槍沢ロッジ→ババ平→大曲と普通のペースで...道標などは外されて雪の影響を受けないようにカバーを掛けて道の脇に置かれてます。二の俣の橋は床板が2レーン外されて平均台みたい。
グリーンバンドに入ると雪の上でした。チェーンスパイクで登っていきます。いつもに増して静かな登りです。
雲一つない
肩の小屋には15時50分くらいの到着。やはり徳澤で朝食に時間をかけた分ですかね。
ただ、天気は最高...小屋に着くまで雲一つない快晴でした。
大喰岳
登ってきた槍沢 グリーンバンドから上
夕食はこれまた、槍ヶ岳山荘恒例のハンバーグってことは...この年4回食べたということか?
翌朝、日の出は遅くなりました。5時半起床で、着こんで槍の穂先へ。雪が付いている所があるのでチェーンスパイクで...
素晴らしい展望です。いままでで最高です。冬の朝の澄んだ空気と寒さ故上昇気流がおきにくくガスも雲もない...
常念岳のピークの先
前穂高岳
左からウマノセ ロバの耳 ジャンダルム
北鎌尾根
ホント下りるのがもったいないです。最高でした。
さて、当然ですが下って行って途中天狗池に道草します。
池は凍ってるかなと思いつつダメ元で行ってみたら...
天狗池第2
素晴らしいです
な!な!なんと!! 薄氷はあるものの凍っていない。
この時期に逆さ槍を拝めるなんてなんという幸せ...
さあ、あとは上高地まで下りるだけ。今日は上高地に宿をとってあるので...
横尾からは黄葉街道
今日は、河童橋ではなく穂高橋の近くにある上高地温泉ホテル。焼岳を臨めるお部屋でした。
ホテルにチェックイン17時と伝えてあって実際には16時59分にエントランスをくぐる...新幹線並みの正確さ...
翌朝は大正池・田代池を軽く散策して上高地を後にしたのでした。
穂高の三段紅葉と上高地の黄葉 この時期の上高地って実は素敵
さて...いかがだったでしょうか。
これで5回/13回までお話しが進みました。5回ともそれぞれにエピソードに富んだ槍ヶ岳行でした。全く同じ槍沢ルートですが、外人さんがらみのハプニング、槍ヶ岳山頂で出会った好ましい青年、3,000mの嵐... e.t.c
まあ上高地から槍ヶ岳まで21km 9時間から10時間の行程...いろいろあります。
さて、次回は大変なことが起こります😰😰😰
そうです、中国 武漢に始まった新型肺炎の急激な流行です。
新型コロナウイルス・・・これは登山を大きく変えてしまいます。
その辺のストーリーを中心に槍ヶ岳行は続きます...
つづく