2/22、総務委員会が行われました。
〈審査案件〉
1 第1号議案 豊島区手数料条例の一部を改正する条例
2 第8号議案 山手線池袋・大塚間西巣鴨橋新設工事委託契約について
3 第9号議案 旧第十中学校跡地への野外スポーツ施設整備・管理運営事業設計・建設・工事監理に関する委託契約について
4 第10号議案 大塚駅北口駅前広場整備工事請負契約の一部の変更について
5 第14号議案 令和2年度豊島区一般会計補正予算(第7号)
6 3陳情第1号 自衛隊の医療部隊を増強する意見書を国に提出する事についての陳情
7 3陳情第 4号 女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書提出についての陳情
〈報告事項〉
報告1 としまテレビ(豊島ケーブルネットワーク株式会社)の経営状況について
報告2 千登世橋中学校体育館棟外壁・屋根その他改修工事請負契約について
報告3 池袋第一小学校改築に伴う昇降機設備工事請負契約について
報告4 建物賃貸借契約についての総務委員会への報告について
【1 第1号議案 豊島区手数料条例の一部を改正する条例】
条例で定める手数料の根拠法令が一部改正等されたため、所要の改正を行うもの。
①食品衛生法(改正)
②農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律(施行)
③医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(改正)
④建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律
②は輸出証明書の発行等の手数料、区内に関連する事業者なし。
③は条ずれ、項ずれの修正のみ
①は、営業許可制度の見直しや届出制度創設、HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理の制度化などの理由で法改正。
⇒厚労省HP「食品衛生法等の一部を改正する法律の概要」
・許可業種の統廃合、都許可⇒届出へ変更、などが行われた業種あり。今後は「許可業種」「届出業種」「届出対象外」の3種に。
該当する事業者へは保健所から個別連絡あり。更新の経過措置もとられています。
・HACCPへの対応は、飲食店営業などのみが対象ではなく、保育所や特養など一定の食数以上を提供する給食施設も対象となります。
詳細は厚労省HPをご覧ください。
⇒厚労省HP「HACCPに沿った衛生管理の制度化」
④は省エネ基準適合率を向上させるため、大規模(2000㎡以上)の非住宅部門のみを対象としていたものを中規模(300~2000㎡未満)の非住宅部門への範囲拡大、小規模(300㎡未満)の非住宅及び住宅部門は建築士から建築主へ説明することを義務化。
・上記に伴い、中規模の手数料を2段階に分類しそれぞれに手数料を設定
・新たな省エネ性能評価方法の追加、手数料設定
①の内容については、対象者への個別の連絡など、きめ細かな対応をするという確認をとっています。
内容に異議なく、賛成。
議案は全会派一致で可決となりました。
【2 第8号議案 山手線池袋・大塚間西巣鴨橋新設工事委託契約について】
西巣鴨橋(東池袋2丁目-上池袋1丁目・北大塚3丁目)の新設工事の委託契約について。
西巣鴨橋の老朽化に伴い、架け替え工事が計画されています。当初は完成までに6年間を要するという説明でしたが、今回の新設工事の際に工法を変更したことにより、更に1年間工期が延長されることが分かりました。
<工事の全体像>
(1)既存橋の撤去工事…JRと協定。総事業費19.7億円(発注済み)。令和3年度末(4年3月まで)に完了予定
(2)西巣鴨橋の新設工事…今回の契約案件。JRと協定。総事業費30.9億円。令和7年度末に完了予定。橋開通は令和8年度からの予定。
(3)桁製作等…区発注、令和4年度第3四半期頃の予定。令和7年度第2四半期までに完成予定。
(4)取付部等…区発注、令和7年度第3四半期頃の予定。令和7年度末までに完成予定。
総事業費は約59億円、都市計画道路であり国庫補助や都財政調整交付金などの対象となるため、実質の区負担額は殆どない見込み。
開通時期は従来が令和7年度末の予定でしたが、1年間延びることとなりました。
理由は工法の変更で、クレーンにより架設する工法から、橋げたを送り出す工法となっています。
安全性が高まる、騒音・振動を防げる、などの利点ある、というのが工法を変更した理由です。
JR山手線・湘南新宿ラインの終電後、始発までの短時間かつ夜中にしか工事を行えないことを考えれば、慎重を期すのは仕方のない判断だと理解しました。
とは言え、橋の開通まで更に1年間も要するのは影響が大きいです。
コロナ禍で終電を繰り上げる期間もあるので、この期間は作業時間を増やすことも可能かもしれません。
工期自体は1年間延長しましたが、供用開始までの期間を少しでも短くできるようJRともやり取りして頂くことを要望。
副区長からも努力する旨の答弁を頂いています。
<住民への説明、周知など>
私からの質疑で、住民への丁寧な説明と周知を強く求めました。
交通の要衝である西巣鴨橋の供用開始が、これまでの説明よりも更に1年間延びることが明らかになったためです。
・住民説明会は新設工事着工前の令和3年度中に行う予定。
・関連する4町会の町会長には、議案可決後に区政連絡会で速やかに報告
・以前の情報提供の範囲は1.5万世帯に対して広域に行った。今回も同様に広範囲へ情報提供を行う。
全会派一致で賛成。
【3 第9号議案 旧第十中学校跡地への野外スポーツ施設整備・管理運営事業設計・建設・工事監理に関する委託契約について】
旧第十中学校跡地への野外スポーツ施設の整備について、委託契約を行う旨の契約議案です。
<委託契約内容>
・契約先:建設技術研究所・富士グリーンテック・渡邊建設 旧第十中学校跡地への野外スポーツ施設整備工事共同企業体
・契約金額:1,528,729,765円
・履行期限:令和6年3/31まで
・本区で初めての方式となる、DBFO方式を採用。
設計(Design)、建設(Build)、資金調達(Finance)、維持管理・運営(Operate)を一体的に実施する方式。
上記のメリットは、契約を一括で行うことによる工期短縮、施設完成後に5か年に分割して費用を支払うため財政負担が平準化される、区との窓口が一本化されスムーズ、など。
<施設概要>
多目的グランド(国際規格のサッカー場・少年野球・ラグビーなどの利用を想定)、テニスコート(人工芝)2面、管理棟、その他(駐車場・防災機能等)
<その他>
・計画当初は令和4年度中の完成を目指していたため、半年から10ヵ月程度の遅れが出ている
・住民説明会は後日行う。設計が進んでから改めて実施予定。
・埋蔵文化財、郷土資料館の資料が現在の旧第十中の校舎内に保存。飯能市へ保管施設を設計中で、資料移転後解体工事。令和4年度当初に解体工事着工の見通し。
議案は全会派一致で可決しました。
【4 第10号議案 大塚駅北口駅前広場整備工事請負契約の一部の変更について】
大塚駅北口駅前の整備事業の設計変更に伴う増額変更についての議案です。
令和2年第4回定例会にて、工期の延長と補正予算の計上を行っています。今回はその内容に即した契約変更。
⇒R2年11/30 blog第4回定例会総務委員会「補正予算第6号など」
⇒R2年12/2 blog第4回定例会総務委員会「コロナの影響による工期延長(大塚駅北口駅前整備)など」
<契約金額>
変更前:1,399,165,900円→変更後:1,539,876,800円(140,710,900円増額)
(1)土木工事(15,053,900円)
・安全性確保のための交通誘導員増員など
(2)大リング照明器具の追加(39,103,000円)
・均一な照射を可能とするよう照明器具を追加
(3)モニュメントの仕様変更等(21,773,000円)
・基礎杭の延長(支持層が想定よりも下層だったため)
・落書き・貼り紙防止塗装を追加
(4)街路灯・照明施設増加(33,216,000円)
・商店街灯⇒区街灯への切り替え
・区街灯の仕様変更、歩道灯追加など
(5)JR-都電間上屋(シェルター)の仕様変更(22,000,000円)
・JR擁壁へ極力近づけるよう上屋の幅を大きくした(隙間が1m⇒0.2mとなる)
(6)公衆トイレ追加工事(9.565,000円)
・視覚障害者団体からの要望により、シグナルエイド・点字ブロック・触地図を増設
大塚駅北口整備に関する質疑は、第4回定例会の補正予算や工期延長の際に私から行っております。
今回の審議では、区へ改めて北口整備の意義について確認。
また、これまでの審議で私が繰り返し申し上げていることですが、大塚は駅前は繁華街であるものの、少し歩けば住宅地となっている場所であり、駅前は賑わいだけでなく治安面向上による安全安心なまちづくりが不可欠であることも、改めて区と認識を共有したところです。
なお、治安面向上の具体策は要望が通り、次年度の新規予算に大塚駅の客引き行為防止のための警備員配置の予算が計上されています。
区長からは、以下のような内容の答弁がありました。
・北口は暗い、治安が悪い、という評価もあった。どうやったら大塚を変えられるか、ということを考えた。
・まちづくりの起爆剤になって、変えられるようなものでなければ投資の価値はない。
池袋から近く、連携も問われるところ。更には周辺が変わっていかなければまちづくりの意味はない。
・街のグレードアップにつなげる。街を明るくする、というところから大リングの発想。価値が生まれるように、最新のトイレなど。
・すぐに住宅地ということも踏まえる。街のイメージもよくなる、という期待に応えられるようなもの。
議案は賛成多数で可決されました。
【6 3陳情第1号 自衛隊の医療部隊を増強する意見書を国に提出する事についての陳情】
・自衛隊の医療部隊を増強する意見書の提出を求める陳情
・今回の陳情者と同じ方が提出した似た内容の陳情を令和2年第2回定例会で審議し、不採択となっています
→2年7/9 blog「令和2年第2回定例会総務委員会」(12 2陳情第16号 自衛隊の自然災害に対する災害対応能力の向上を求める意見書を国に対して提出についての陳情)
・前回同様、不採択と判断。
全会派一致で不採択となりました。
補正予算は説明理事者の関係で審議の順番を後ろに回し、陳情審査が先に行われました。
次回の総務委員会は、2/25(木)に行われます。